名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

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エッセイ(文学、その他人文)

№2310 幸せって何だろう

№2310 幸せって何だろう 経済よりも心の豊かさが大切だ 1976年,非同盟諸国首脳会議でブータン国王は “Gross National Happiness (GNH) is more important than Gross National Product ” 「国民総生産量より国民総幸福量の方が大切だ」と述べた。今では幸福…

№2300 万有引力

№2300 万有引力 チコちゃんに叱られる チコちゃんに叱られるという人気番組がある。 「なぜジャンプしても地面に戻ってくるの? 」という質問。答えは「時空のゆがみにひっぱられるから」。しかし,「地面に戻ってくるの?」という問いは,「何で地面に引っ…

№2291 箸と匙

№2291 箸と匙 匙と言えば「銀の匙」 匙と言えば,「銀の匙」を思い出す。中勘助の小説だ。「主人公は、本棚の引き出しにしまった小箱の中にある銀の匙をきっかけに、その匙を見つけた幼年期の伯母の愛情に包まれた生活を回想する。」(Wiki)。この匙は西洋の…

№2275 グリフォン

№2275 グリフォン グリフォンは頭が鷲,胴体がライオンという幻獣だ 強さ,美しさ,誇り高さはいつも私たちの憧れだ。グリフォンはそのいずれもが備わっている。グリフォンの胴体からは羽が生えていて空も飛べる。グリフォンの持つ冒険心は私たちの想像をか…

№2270 「和食」ってなんだろう

№2270 「和食」ってなんだろう 和食はユネスコ無形文化財 平成25年12月に和食がユネスコ無形文化財に登録された。農水省の説明によると,「和食」は料理そのものではなく,「自然を尊ぶ」という日本人の気質に基づいた「食」に関する「習わし」ということだ…

№2260 ボヘミアン・ラプソディーはよかったな

№2260 ボヘミアン・ラプソディーはよかったな ボヘミアン・ラプソディーはよかったな 「ボヘミアン・ラプソディー」が大ヒットした。私も妻と見に行ったがクィーンの歌詞にあんな強烈なメッセージがあるとは思わなかった。ロックはバカにできないな。 主人公…

№2245 ネコが好き♪

№2245 ネコが好き♪ 「ネコが好き♪」というハンドルネームを使っていた友人がいた。環境問題に関心が高く,生き方がなんとなく不器用だが,ぶれずに正しい方向を向いていた。ネコはけっこう不器用で自分を曲げられない動物ですね。 「子子子子子子子子子子子…

№2210 諸行無常

№2210 諸行無常 諸行無常カレー 今でもあるか知らないが,私が京都に住んでいた頃,「彌光庵」(みこうあん)という居酒屋があった。尼さんが経営していて,東本願寺で僧籍を得ていたように思う。お酒は出してたが,食事には肉食がなかった。大豆をうまく工夫…

№2205 うんこ

№2205 うんこ 子供はうんこが好き 「チコちゃんに叱られる」で子供はうんこが大好きという番組があった。幼稚園児が楽しそうにうんちの絵を描き,目鼻口があったり,手足があったりね。確かに子供はうんこが好きだ。我が母校東海高校出身者がうんこドリルを…

№2190 吾輩は猫である

№2190 吾輩は猫である 寝る前に「吾輩は猫である」をちょっとずつ読んでいます 最近寝る前に「吾輩は猫である」と読んでいる。小学生の時に読んで以来,もう何回読んだかよくわらからない。珍野苦沙弥先生のまわりに稀代の変人たちのその博学たるや何度読ん…

№2135 カマキリ君

№2135 カマキリ君 カマキリは偉大な昆虫だ カマキリは偉大な昆虫だ。どんな強敵でも敢然と立ち向かっていく。春秋時代,斉国の君主である荘公が、自らが乗る車の前に敢然と立ちはだかるカマキリを見て,あえて車をよけさせた。 韓詩列伝中の「蟷螂の斧」とい…

№2130 人心の心をつかむには

№2130 人心の心をつかむには 人の心をつかむのは難しい。 田横とその部下のきづな 漢が国家を統一したとき,斉の覇者であった田兄弟を討伐した。田兄弟の一人田横は漢王の追跡を免れるために食客500名とある島に逃げた。漢王は田横の才を認め,召し抱えるべ…

№2125 ならずもの

№2125 ならずもの 私たちはならず者に時代を打ち破るパワーを期待してしまう。彼ならば何かやってくれるんじゃないだろうか。あの下品なトランプなどはそれかもしれない。 しかし,トランプのような匹夫のごときはアメリカの単なるお騒がせ虫として消えてほ…

№1995 髪の毛そめるかな?

№1995 髪の毛そめるかな? すっかり白髪になってしまいました 私はこれでも立命館法科大学院教授だ。名ばかり教授ですけどね。 校舎は京都二条駅近くにあって,講義の合間に近所の商店街,床屋に行った。 床屋のおやじ(京都弁だ) 「お客さん,ほとんど白く…

№1985 社長は呉起に学べ

№1985 社長は呉起に学べ 呉起 呉起は紀元前400年ころの中国の軍事思想家だ。軍師ですね。司馬遷の史記列伝では孫子に並んで紹介されている。 「呉起がいくさに出るときには、士卒の最も低いものと衣服も食事も同じにし、寝るにもしとねをしかず、行軍にも馬…

№1980 老子

№1980 老子 最近、睡眠方法として史記列伝を読み始めている。 史記は中国前漢の武帝の時代の歴史書だ。「本紀」「表」「書」「世家」「列伝」の5部からなる。「列伝」は古今の人物の評価を並べている部分で、大王あり、思想家あり、商人あり、時には無頼の徒…

№1950 こんな死に方をしたい

№1950 こんな死に方をしたい ばあさんのこと 私の母は今年で84才になる。週に一度は様子を見に行っているのだが、本当は一人暮らしでほっとけない。ばあさんは庭いじりを生きがいにして、庭の草木を見ては「何もかもうまくいった」「今はほんとに幸せ」と言…

№1945 繁栄している植物

「菊と薔薇」という題にしようと思いましたが、何かあやしい響きがあるのでやめました。 バラ科の仲間 春はバラの仲間が沢山咲きます。今頃は、ヘビイチゴなど初夏の花が咲きます。我が家では赤いツルバラが咲き始めています。考えてみるとバラ科の植物ほど…

№1940 やはり野に置け蓮華草

№1940 やはり野に置け蓮華草 春爛漫の今日このごろですが 5月、田植え前の春の花と言えば「菜の花」。いろいろ歌に歌われます。菜の花のおひたしも「いとつきづきし」。まぶしくなって初夏をにおわせる日差しに、黄色はよく映えます。 最近は減ってきました…

№1935 「徳」ってなんだろう

№1935 「徳」ってなんだろう 古来,中国ではこの「徳」こそが帝王の備えるべき資質であるとされた。司馬遷「史記」には,英雄達の生き様が記され,その度に英雄の「徳」が賞賛されている。中国の数ある帝王の中で「堯」,「舜」,「禹」の三者は至上の徳治を…

№1920 王家の花

№1920 王家の花 日本の王家の花と言えば,菊ですね。 中国の歴史では皇帝と王とは異なる扱いをしています。皇帝は王を束ねる者であり、天帝によって運命づけられていました。中国最初の皇帝は始皇帝です。日本は昔は大君などと言われていたようですが7世紀頃…

№1880 古事記は下半身がお好き

№1880 古事記は下半身がお好き 古事記を読んで思うのは、なんだか古事記は「下半身」がとても好きだ。 陰(ほと)などは頻繁に出てくる。ほかにも糞、尻、厠といった言葉も普通に使われている。 たとえば、天照大神(アマテラスオオミカミ)が素戔嗚尊(スサ…

№1855 たまには古事記はいかが 尾の生えたる人

№1855 たまには古事記はいかが 尾の生えたる人 神武天皇が吉野より東に向かってヤマトに攻め入ったのだが、この東征に入ったとき、「尾生えたる」一族に出くわしている。イヒカ(井氷鹿)と言って、光る井戸から出てきたらしい。「尾生えたる」一族はイヒカ…

№1849 たまには古事記はいかが? なまこ

№1849 たまには古事記はいかが? なまこ 古事記によると海鼠(ナマコ)の口は裂けている。 これは地上界の神、サルタビコ(猿田毘古)神が海の生き物を集めて「おまえたちは天つ神の子に仕えるつもりはあるのか」と聞いたところ、魚たちはみな「仕える」と返…

№1845 たまには「古事記」はいかが?

№1845 たまには「古事記」はいかが? 毎晩睡眠薬代わりに読んでいる古事記だが、けっこう素朴でおもしろい。 八俣の大蛇(やまたのおろち)とは出雲の国に現れる大蛇だ。 目は真っ赤に燃え、一つの体に八つの頭、八つの尾を持っている。毎年、出雲の国、鳥髪…

№1840 「古事記」ってなかなかおもしろい

№1840 「古事記」ってなかなかおもしろい ここんとこ、寝る前の睡眠剤として古事記を読んでいる。古事記、日本書紀と言えば、日本史は必須の古典だ。日本史として勉強したせいか、別に読みたいとも思わず、日本の歴史の中でこんな文献があったぐらいにしか考…

№1830 復活!日活ロマンポルノ

№1830 復活!日活ロマンポルノ 日活ロマンポルノが28年ぶりに復活したそうだ。ロマンポルノの言えば男子大学生はみんな一度は見に行ったかもしれない。高校生もひょっとしたら行っているかもしれない。 「女」「性」「肉」「欲」「情」「淫」「犯」「秘」「…

№1815 たまには動物はいかが 瑞獣

№1815 たまには動物はいかが 瑞獣 瑞獣はおめでたく、ありがたい動物だが、字が読めない。 「鳳凰」はわかる。 手塚治虫の火の鳥だったし、1万円札にも出ている。平等院鳳凰堂の鳳凰は実に優雅で知的だ。 「鸞」は読めないな。 「らん」と読むそうだ。神霊の…

№1790 我、人に任せる

№1790 我、人に任せる 孔子は子賤という弟子を君子だと言っていたそうだ。子賤にはいろいろ逸話があるようだが、こんな話がある。 子賤が単父(たんぽ)という地域を治めていたときに、琴を鳴らして堂を下らなかったが、単父はよく治まっていた。巫馬期とい…

№1785 君子和して同ぜず

№1785 君子和して同ぜず 論語、子路編には「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」というものがある。 「子曰、君子和而不同、小人同而不和」 君子は広くつきあうが、他人の意見に迎合することはない。小人は意見に迎合しているが、つきあいがよいわけで…