名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

名古屋,豊橋,東海三県中小企業法務を行っています。

ティール組織

№2394 仲間を信頼する

仲間を信頼する Reinventing Organization 進化型組織は日本ではティール組織として紹介されているが(英治出版)、組織には上部からの統制はなく、自主的運営にまかされている。もし、問題があった場合、「ほかの社員がサボって自分の分担をしっかり果たさ…

№2393 有意注意

京セラフィロソフィでは「有意注意で判断力を磨く」という教訓が語られます どんなことでも真剣に考えようという日常的な努力が習慣化し、感覚が研ぎ澄まされていく、ちょっとしたことでもその意味を探り、大きな発見や成果に結びつけていく、こういった作業…

№2388 全員参加型組織

ティール組織(Reinventing Organization)は全員参加型企業だ。組織が自主的に発展するためのルールが決められているが、最初から組織のあり方が決められているわけではない。人が集まった時に組織ができあがるが、その集まった目的、集まった人々の個性、集…

№2382 ミレニアム世代

幼児期からインターネットに接してきた世代をミレニアム世代とか、ジェネレーションZとか言うらしい。インターネットというグローバルでありながら、けっこう狭いコミュニティを作ったり、あらゆる情報をインターネットから得ている彼らはいくつか特徴を持っ…

№2381 ティール組織のエッセンス

CEOなどトップマネジメントから管理職が広がるピラミッド組織は分かりやすい。しかし、ティール組織(英治出版)はわかりにくい。 ティール組織は誰もが同等の権限を持っている。 だけど、平等でもない。 だけど、階層的構造はあり得る。ティール組織では集…

№2378 ティール組織におけるリーダーシップ

ティール組織(英治出版)は職場を小単位に分け、単位が自主的に組織を運営していく。 フレデリック・ラルーはティール型自主的組織では、「トータルレスポンシビリティ」という組織の誰もが組織全体に責任を負っていると考える。 現場のあらゆる人間が自分…

№2376 社員が自主的に役割を見つけ自由に発展する組織

京セラ稲盛会長は西郷南州をこよなく尊敬し、その南州翁遺訓から多くを学んでいる。業績と役職ついての次の言葉をしばしば引用されている。 「何程国家に勲労(くんろう)有り共、其(その)職に任えぬ人を官職を以て賞するは善からぬことの第一也、官はその…

№2375 社員の自主性と全体の統一性

社長は会社が利益を生み出せるようリーダーシップを発揮する。経常利益率10%以上、社会進歩への貢献、高い品質、社員の物心両面の幸せ、国際市場への参入と立派な会社作りに専念しなければならない。 社長は常に会社全体の声を聞き、会社の住む場所を常に高…

№2368 コンセンサスは意思決定を麻痺させる?

ティール組織(英治出版)では示唆に富む記述が多い。 たとえば、意思決定のルールとしてコンセンサスだが、たとえば、どんなにつまらない意見でも満足させようというのは議論が麻痺し、「出口の見えない苦行」となる。責任も希薄になってしまう。むしろ、発…

№2362 社員の自主性と働く喜び

京セラアメーバ経営では社員の主体性が重視される。稲盛氏は次のように述べる。 「アメーバ経営は,京セラフィロソフィにあるように,経営者と従業員,そして従業員同士の信頼関係をベースにした全員参加型の経営であり,いわば人の心を大切にする経営システ…

№2356 誰もが生きがいを持つ職場

高橋まつりさんの自殺のニュースが流されている。私たち経営者は彼女の自殺に多くを学ばなければならない。働き方改革の先鞭をつけた彼女の死だが、たった一人の死のためにたくさんの企業が苦労させられていると心ない発言が出たりする。 名古屋E&J法律事…

№2354 組織が自律的に動く組織

"Reinventing Organization"は日本語版では「ティール組織」として紹介されている。ティール組織の特徴は職場を15名程度の比較的小さな単位に分けて自主的に運営させる方式だ。経営者などトップリーダーの役目は具体的には何もなく、自主組織であり続けると…

№2346 社員の幸せ、自律的組織

1. フレデリック・ラルー著「ティール組織」(原題Reinventing Organization)では進化型組織は自主経営(self-management)であるという。これは企業体を小さな経営単位に分けて、それぞれの単位が自律的に経営する自主経営体であるということらしい。 2. FAV…

№2337 分散した知性の可能性

「ティール組織」(英治出版) 「ティール組織」(英治出版)の著者は、現代社会は「インターネットの浸透は新しい世界観を生み出した。トップダウンの階層ではなく、分散した知性の可能性に目を向けられるようになった。」と表現する。 「腸の脳」と大脳と…

№2316 ビュートゾルフのコーチング

№2316 ビュートゾルフのコーチング 上司のいない組織 ビュートゾルフはオランダの介護会社だ。組織は15人程度の小さな単位に分かれ,自主管理によって経営されている。経営は単位に完全に任されている。上司のいない組織を実現しているし,オランダで急成長…

№2308 社員を丸裸にする

№2308 社員を丸裸にする 機関誌「盛和塾」 京セラ稲盛氏が塾長を務める盛和塾では機関誌を発行して塾長との座談会や講話の記録が載せられている。機関誌第4号は1993年に発行されこの時期の塾長は60代で気持ちも若い。 社員を丸裸にする 「うちの会社の幹部に…

№2292 事業の目的,意義を明確にする

№2292 事業の目的,意義を明確にする 事業の目的,意義を明確にする 京セラフィロソフィー第1条は「事業の目的、意義を明確にする」となっている。「会社の使命,目的を明らかにし,それを従業員と共有する」ことが重要だという。それは「経営者の私利私欲を…

№2279 ティール組織と企業成功の法則

№2279 ティール組織 ティール組織の発想はドラッカーの発想とよく似ている ティール組織(英治出版)を繰り返し読んでいる。著者フレデリック・ラルーの発想はドラッカーによく似たところがある。私の考えではドラッカーは組織人であっても個人の自由,自己実…

№2276 自主的に会社が運営される

№2276 自主的に会社が運営される 成功している企業は自主的に運営される 中小企業の場合(大企業でもそうかもしれないが),すぐれた企業は社員が自主的にものごとを決めている。 規模の小さな会社の場合,わかりやすい 規模の小さな企業の場合,職制を決めた…

№2267 ビュートゾルフ(Buurtzorg)

№2267 ビュートゾルフ(Buurtzorg) 「ティール組織」(英治出版)ではオランダの訪問看護を業務とするビュートゾルフがしばしば紹介されている。 管理型巨大組織と人間性の喪失 オランダの看護業界は徐々に巨大化し,中央管理型企業が登場した。 「訪問看護」と…

№2261 よい組織にはよいリーダーがいる

№2261 よい組織にはよいリーダーがいる 組織には発達段階がある 「ティール組織」(英治出版)を事務所に取り入れようと考えている。ティールというのは青緑だが著者が組織の発達段階を色に例えている。トップダウン組織はオレンジ,理念を共有して上下に平等…

№2248 近頃気になる“purpose”

№2248 近頃気になる“purpose” Purpose(目的) という言葉が気になっている。 マーク・ザッカーバーグの演説 2017年,フェイスブック創業者マーク・ザッカーバーグが母校ハーバード大学で「 purpose」について語った。 → https://www.youtube.com/watch?v=BmYv…

№2243 リーダーの役割

№2243 リーダーの役割 理想の組織 リーダーにとって理想の組織は,社員のそれぞれが会社の使命を理解し,自分何をなすべきか判断し,会社での仕事が自分の人生での自己実現と重なるような状態だ。 「渦の中心になれ」 京セラフィロソフィーでは「渦の中心に…

№2239 組織の声を聞く

№2239 組織の声を聞く Listening to evolutionary purpose 「ティール組織」(英治出版)の勉強を続けている。組織のミッションとはどうやって組み立てられるだろうか。 強い指導力によるマネジメント 組織の使命(mission)がどこで作られるかは大きな問題だ。…

№2234 「利益」を分配する

№2234 「利益」を分配する 「ティール組織」(英治出版)の勉強をしている。ティール組織では個人の生き方が生かされる結果組織が生きていくという考え方を持つ。理念的には個人の生き方と組織のあり方は一致する。人々は上意下達の統制に拘束されず,仲間同士…

№2231 安心できる職場づくり

№2231 安心できる職場づくり 「ティール組織」(英治出版)では全体性(wholeness)という言葉がよく出てくる この全体性というのは,二面性の反対の意味だ。裏と表,職場の仮面と本当の自分と使い分けることの反対の意味だ。職場が楽しく,人生の一部であれば,…

№2227 「ティール組織」のミーティング

№2227 「ティール組織」のミーティング 「ティール組織」(英治出版)はかなり得るところがあるので,真剣に勉強することにした。 ティール組織の理想 ティール組織の理想は組織は所属する個人の成長を約束し,個人が職場に安心と希望を見いだすところにある。…

№2222 フィロソフィーまたは sense of purpose

№2222 フィロソフィーまたは sense of purpose 組織の理念は額縁の中に入ったままになっていないだろうか? 上意下達の統制は,実は部下がいつ裏切るかわからないということを前提としている。企業理念は時にトップダウンで押しつけられることになり,経営者…

№2218 仲間意識が「オフィス空間」も変える

№2218 仲間意識が「オフィス空間」も変える 個人が伸びれば組織も伸びる 「ティール組織」(英治出版)では,個人の人生を充実させるために組織があり,その結果として組織は拡大し,利益を上げていくという考えだ。著者はこのタイプの組織について詳細な分析…

№2206 発言しない社員

№2206 発言しない社員 むなしい会議 会議中発言しない社員がいる。経営者一人がしゃべり,決め,適当に発言を求めるが「それでいいと思います」ぐらいの発言で終わる。これほどむなしい会議はない。 信頼の欠如と会議の形骸化 私の事務所ではこれは単に会議…