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№2231 安心できる職場づくり

№2231 安心できる職場づくり

ティール組織」(英治出版)では全体性(wholeness)という言葉がよく出てくる
 この全体性というのは,二面性の反対の意味だ。裏と表,職場の仮面と本当の自分と使い分けることの反対の意味だ。職場が楽しく,人生の一部であれば,表裏を使い分けることはない。職場が働く人に安心感を与え,仲間と共にモチベーションをあげるためにはどのような実践が必要だろうか。

職場は緊張し,おびえさせる場所か?
 職場の中で相互に理解し,同僚たちが真の助言者であると信じ,安心できる職場環境を作り上げることが必要である。「魂(soul)を怖がらせて追いやるには,辛辣なコメントを投げるか,ミーティング中に相手をにらみつければよい。もし,引っ込み思案な魂の内なる声を含む人々のありのままの姿を引き出したいのであれば,職場に安全であたたかい環境をつくる必要がある」(日本語版246頁)
   
魂を怖がらせて追い出すやり方
   私たちの職場は,人々にノルマを課し,課題を設定し,できない理由を述べさせ,アイディアを引き出すと称して人々を追い詰める。職員は決められた答えを述べ,頭のいい連中は優等生となって答える。しかし,これは藪をつつき獲物を無理矢理追い出すのに似ている。そこには魂はない。魂がもたらす,「敬意に満ちた人間関係や,善意や希望といった魂のこもったものを全て怖がらせて追い払ってしまう。」

安心できる職場のためのミーティングの課題
  安心できる職場であること甘えることができるということとは異なる。共通の課題に向けて仲間や組織に責任を負うということも必要だ。それは仲間に対する約束,仲間に対して恥ずかしくない仕事をしたいという要求として現れてくることがティール組織では必要だ。

  ① 信頼し安心できる関係を作り上げる
  ② 仲間同士(ピア・ベース)のコーチング,コミットメントを作り上げる

ミーティングで安心をもたらすために
 こんな作業は役立つのではないだろうか。

  ① 誰もが尊重されるべきだという考えを共通認識にする。
  ② ストーリーテリング(story telling)
    ほかの人の人生の旅を知る作業を行う。
    互いに人生を知れば安心できる仲間として受けれることができる。
  ③ 仕事上大切にしていることテーマに語る
    これにより,相互に援助する関係のきっかけにする。
  ④ 一人一人が今後,プロとしてのどんな能力を伸ばしていきたいか語る。
  ⑤ くじで当てられた仲間から何を学びたいかを一つ以上明らかにする。

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