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製造物責任

№2289 製造物責任とソフトウェア

№2289 製造物責任とソフトウェア 商品のソフトウェアに欠陥があった場合の責任はどのようになるだろうか ソフトウェアの作成は通常は請負契約であるため,請負契約に伴う法律が適用される。しかし,最近はコンピュータによって統制されている商品が一般化し…

№2271 労災事故と製造物責任

№2271 労災事故と製造物責任 製造物責任は商品の欠陥があれば発生します 作業中に機械で大けがが発生した場合,機械製造メーカーの責任が問われる場合がある。製造メーカーと被害者との間には契約関係はなので本来メーカーが直接責任を負うことはない。 しか…

№2179 製造物責任が問われる場合

№2179 製造物責任が問われる場合 製造物責任という言葉があります 製造物の欠陥により身体被害などが生じた場合には製造物責任が問われる。被害者としては,①製品に欠陥があること,②欠陥によって被害が生じたことさえ立証すればよい。欠陥というのも設計,…

№2129 商品事故と危機対応

№2129 商品事故と危機対応 小売り系製造業にとって,商品事故からメディア炎上してしまうと大変なことになる。普段なんでも無いと思っていることが,表示上の偽装あるとか,あるいは死亡事故など重大事故に結びついたりするメディアの集中砲火を浴びたり,イ…

№1698 カプセルトイ(がちゃ)製造物責任事件

№1698 カプセルトイ(がちゃ)製造物責任事件 カプセル入りのおもちゃ(がちゃ)のカプセルで遊んでいた2歳の幼児がこれを飲み込んで窒息し、重度の脳障害に至った事件があった。 遺族が損害賠償性請求を提起し、裁判所は製造業者の責任を認めた(鹿児島地裁…

№1674 部品欠陥問題は最初が肝心

№1674 部品欠陥問題は最初が肝心 電磁弁の欠陥によって低温ブライン(冷却媒)循環装置に冷却媒漏れが生じたとして、メーカーが部品メーカーに対して5000万円ほど請求した事件があった。この事件では電磁弁という部品に欠陥があったといえるかどうか、当事者…

№1519 製造物責任のステークホルダー

№1519 製造物責任のステークホルダー 製造物責任では無過失責任が課せられる。これは,製造物→欠陥→因果関係→損害とい道筋があれば損害賠償責任を負担することを意味する。通常,責任を負担するためには過失と言って,支払う側の落ち度が要求されるのであれ…

№1429 製造販売契約の「製造物責任」条項

№1429 製造販売契約の「製造物責任」条項 製造物責任は商品の「欠陥」によって人の生命身体,財産を害した場合に責任を負う。「欠陥」つまり,「通常有するべき安全性」を欠いた状態があると,製造者などは損害賠償責任を負う。 ものを製造して販売する場合…

№1416 食材に異臭,商品回収と製造物責任

№1416 食材に異臭,商品回収と製造物責任 中国から塩蔵マッシュルームを輸入し,加工して販売している業者がマッシュルームに異臭があったとして製造物責任を問われた事例がある。食品を中国から輸入している事業者は要注意だ。「欠陥」と認定されるだけで製…

№1396 灯油輸送のためのホースに製造物責任が認められた事例

№1396 灯油輸送のためのホースに製造物責任が認められた事例 本件はフレキシブルメタルホースが破損して灯油が周囲に漏れた事例だ。原告は被告に対し3億6000万円ほど請求して,認容された(東京地裁H25.9.26判時2210号67頁)。 フレキシブルメタルホースという…

№1371 O157混入食肉材の責任者

№1371 O157混入食肉材の責任者 食肉材など食材にO157が混入することがある。この場合,小売側は大規模な回収を余儀なくされ,大きな被害を被ることがある。食材にO157が混入していた場合に,食材提供会社に賠償金を請求できるだろうか。 事案はあるステーキ…

№1289 自転車の欠陥と製造物責任

№1289 自転車の欠陥と製造物責任 自転車走行中にサスペションが壊れて転倒した結果、首の骨、頚髄を損傷した。その結果、男性は四肢の麻痺のためにトイレにも自力でいけない重度の障害を負った。このような事例で、自転車の輸入業者に製造物責任が認められた…

№1173 部品加工者と製造物責任

№1173 部品加工者と製造物責任 部品に欠陥があった場合にも製造物責任が生じる。企業が他のメーカーから購入した素材その他の半製品に欠陥があった場合は、当該企業がメーカに責任を追及できる。製造物責任法は消費者保護のための法律だが製品に欠陥があれば…

№1029 OME契約と製造物責任

№1029 OME契約と製造物責任 OME(Original Equipment Manufacture)契約というのは,自社ブランドの製品を他会社に製造を委ねる場合を言う。製品開発に対する新たなコストを削減する手法でよく行われている。 例えば,日産の「モコ」はスズキが製造している。…

№937 トイレブースの扉事故と製造物責任

№937 トイレブースの扉事故と製造物責任 製造物責任は思わぬ形でやってきます トイレ内には便器ごとにブースがあるが、その扉で指が挟まり、児童が手指を切断する事故が起こった。トイレのドアを製造したメーカーに責任はあるだろうか。製造物責任は思わぬ形…

№784 乾燥装置の発火と製造者の責任

№784 乾燥装置の発火と製造者の責任 機械を製造販売する企業は中小企業にも多い。メーカーとしては製造物責任法への対策も必要だ。 本件は循環式乾燥装置が発火したとして、それを製造販売する企業が訴えられた事例である。本件では火災により、トランス製造…

№598 製造元の説明責任

№598 製造元の説明責任 建物の請負業者が、金物業者から接着剤及びシーリング材を購入した事例だ(大阪高裁H20.3.26、判タ1283号132頁)。請負業者は製品を建物住宅の外壁に使用したところ、このシーリング材戸塗料との相性が悪かったために塗料の剥離が生じ…

№429 子供フェンスに首が挟まり死亡した事例

№429 子供フェンスに首が挟まり死亡した事例 中小企業は様々工夫して、すきまに入り込んで商品を売却していく。そんな中でも、製品の安全性へのチェックを怠ってはならない。トヨタプリウスのブレーキ問題の教訓は大企業の問題ではない。むしろ、体制が不備…

№428 製品の表示、指示、警告

№428 製品の表示、指示、警告 中小企業の場合、社員教育が徹底せず、ユーザーに対する、説明が不十分であることがある。また、説明書も不徹底な場合も少なくない。 製品の製造者や販売者は製品についての用途や使用方法を説明しなければならない。製品につい…

№177 欠陥商品

中小企業法務 №177 欠陥商品 製造物責任法ができたときは,どの企業も我が社の責任の射程範囲についていろいろ議論していた。新しい法律の射程範囲が見えないため,いろいろ困っていたように思う。 しかし,事故というのは思わぬところで起こる。こんにゃく…