名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

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契約書作成実務

№2307 顧客要望の設備投資と発注責任

№2307 顧客要望の設備投資と発注責任 顧客から設備投資の要求があっても,自己責任 顧客などから一定の生産を発注するから是非体制を整えてほしいという強い要望がある場合がある。かなりの生産量が見込めるから伝えられと高額な設備,人員の配置など行うこ…

№2286 新規契約の始まり

№2286 新規契約の始まり 成約時が勝負 高技術を売りにする製造業の場合,お客さんの要望を聞き取り,あれこれ工夫して提案し,成約にいたる。受注した時点で顧客とは基本契約を締結することになる。一度基本契約を締結すると変更するのはけっこう難しい。最…

№2244 メールのやりとりと契約

№2244 メールのやりとりと契約 日本のビジネスでは契約書を軽く見る傾向が強い。相手の契約書を見もしないではんこを押していたということで心当たりはないだろうか。契約書はビジネスの世界では非常に重要な意味を持つことを経営者は真面目に考えておくべき…

№2236 不良品対応と危機管理

№2236 不良品対応と危機管理 デンソーが日本電産を訴えた事例がある デンソーが湊ハマからエコキュート用ヒートユニットを購入したところ,給水ポンプ内のモータがショートするなどして給水ポンプやヒートポンプユニットが停止するという不具合が生じた。 湊…

№2207 契約で利益を縛る

№2207 契約で利益を縛る 経済法は自由競争が原則です 生産から販売までの流れを私たちは商流とよんでいる。 忘れないでほしい。私たちの社会は競争社会なのだ。取引は自由だし,社長は経済人として賢く振る舞わなければならない,これは一般消費者の契約とは…

№1979 優先的取引義務

№1979 優先的取引義務 優先的取引条項とは 契約条項の中には優先的に取引すると求められることがある。たとえば共同事業する場合に相手方に優先的に販売するというような契約条項を入れることがある。 平成19年 6月20日、東京地裁判決(2007WLJPCA06208003)…

№1954 業務提携契約書のイロハ

№1954 業務提携契約書のイロハ 1. まず、法的枠組みを考える 私たちが業務提携契約書を作成する場合、関係者の法律関係の枠組みをまず考える。 売買、製造物の生産、サービス提供、ソフトウェアの提供、輸出入というように提供する商品のあり方によって法的…

№1941 B to Bでのアフターケアの考え方

№1941 B to Bでのアフターケアの考え方 企業間取引、B to B取引で製品に欠陥や数量不足あった場合、一般的には取り替え、修補、値引きなどで対応する。保証期間というものが定められており、その間対応することになる。 ところで、たとえ保証期間の特約があ…

№1851 事業提携の「終わり方」も定めておきます。

№1851 事業提携の「終わり方」も定めておきます。 事業提携する場合、合弁契約を締結して会社を新設することがある。一方は特許やノウハウ、一方は事業資金ということもめずらしくない。 合弁契約では議決権の行使や利益の分配などいろいろ合弁会社経営に関…

№1799 「技術を守る」条項

№1799 「技術を守る」条項 生産を委託する場合に、外注先の水準を維持するために技術指導をしなければならない場合がある。特に海外に発注する場合に「技術指導」は避けられない。低コストな分だけ低品質なってしまうからだ。 業務提携にあたって、「技術指…

№1749 継続的取引契約の打ち切り

№1749 継続的取引契約の打ち切り 製造業などについては長期にわたる契約関係にはいることが多い。長期契約を見越して設備投資をすることもあるのだから、こうした継続的取引契約をいきなりうちきることは許されない。裁判例は、契約をうちきることは許される…

№1694 仕様書の取り決め

№1694 仕様書の取り決め 部品の製造して継続的に販売する契約を製作物供給契約と呼んでいる。製造業の場合、大量取引するので発注ごとに契約書を作っていたのではめんどうだ。そこで、多くが基本契約、たとえば「製作物供給契約」というような名前で基本的な…

№1611 最低購入額の定めの有効性

№1611 最低購入額の定めの有効性 最低購入額の定め 継続的取引契約では最低購入額を定めることがある。たとえば,次の契約条項はどんな意味があるだろうか。 「乙は,最低購入額を上回る購入を行うことにより,甲から技術情報の提供を受けることができる。」…

№1609 納品,検品の落とし穴(契約条項に注意)

№1609 納品,検品の落とし穴(契約条項に注意) 大量承認を継続的に取引する場合,検品をどうするかは重要な問題である。この検品について具体的な定めを置いていないため,いざトラブルになった場合,思わぬ損失を被ることがある。 量産品を納入する場合に…

№1584 継続的取引契約とその解消

№1584 継続的取引契約とその解消 取引関係を持続することを目的とした契約を継続的取引契約と呼んでいる。一口に継続的取引契約と言っても,製造販売,フランチャイズ,代理店,派遣労働契約など様々で有り単純ではない。 ところで,継続的契約を解消する場…

№1576 欠陥,数量不足は即,通知すべし!

№1576 欠陥,数量不足は即,通知すべし! 商品の欠陥や数量不足がある場合,すぐに売主に通知しておかないと賠償請求できなくなることがあるから要注意だ。 紹介の事件は韓国製の輸入肥料に過塩素酸カリウムが混入していた結果,作物の生育障害を招いた事件…

№1556 共同開発契約の注意点

№1556 共同開発契約の注意点 一定の能力を持つ機械を開発して欲しい,特別なラインを開発して欲しいという依頼を引き受ける場合,その開発にかかる費用をどのように負担するかは難しい問題だ。 求められた性能,作業内容をなかなか実現できず,費用ばかりが…

№1492 製造物供給契約の問題点

№1492 製造物供給契約の問題点 製品を製造して販売する契約については製造物供給契約と呼んでいる。これは単なる売買契約と異なる面がある。 つまり,買主が求める仕様に応じて物を製造し販売するという点があるため,「仕様」の内容が重要になってくる。こ…

№1453 多額の賠償請求を回避するための契約条項

№1453 多額の賠償請求を回避するための契約条項 顧客との請負契約や製造販売契約を締結する場合,責任制限条項というものをつけることがある。これはわずかな利益で多額の賠償を負わされたのではかなわないという考えからだ。 たとえば,IT関係の場合,シス…

№1437 販売提携契約での市場をめぐる攻防点

№1437 販売提携契約での市場をめぐる攻防点 自社特許や特殊技術をもって製造する商品を,他の企業に販売させることは普通に見受けられる。 こうしたタイプの業務提携ではたとえば,市場や商流をめぐってこんなことが法務上やりとりされる。 【1】 製品販売権…

№1428 「検収」と契約条項

№1428 「検収」と契約条項 部品など製造物を供給する契約をする場合,代金の支払いと並んで検品は大きな問題の一つだ。物を売るとは,お金を払って,物を得るということだ。「検品」は物を納める最も重要な関門の一つだ。法務の分野では売る側,買う側,「検…

№1426 業務提携契約上の注意事項

№1426 業務提携契約上の注意事項 新しい仕事をする場合,業務提携契約を締結しつつ事業を具体化していく。 業務提携契約の内容は実に多様で,交渉の議事録のようなものから,資本提携,フランチャイズ類似内容など具体的な定めをする場合もある。このような…

№1411 売買基本契約書の注意事項

№1411 売買基本契約書の注意事項 大企業の場合,法務部が完備していて契約書をチェックしていく。中小企業の場合,顧問弁護士が大企業の法務部の役割を演じることになる。私たちの場合,大企業の法務部と違って訴訟をも進めるので契約書はより紛争の実態に即…

№1409 中小企業は基本契約書を整理してみよう

№1409 中小企業は基本契約書を整理してみよう 私たちの世界では基本契約書と個別の契約を分けることがある。 契約が繰り返され,契約関係が長期にわたる場合には,基本契約書を締結する。大きな企業との間で口座などを開くような場合には基本契約書を締結し…

№1359 「湯通し塩蔵わかめ」産地の誤り事件

№1359 「湯通し塩蔵わかめ」産地の誤り事件 「鳴門産」塩蔵わかめ産地偽装事件 塩蔵わかめは「鳴門産」が第一級だ。仕入れた鳴門産として仕入れたわかめが実は鳴門産ではなかったという事件があった。買主は直ちに請求しなかったために,数億円の賠償金が商…

№1176 検収の持つ法的意味

№1176 検収の持つ法的意味 製造ラインなどの設計製造は請負契約であるが、納入時常に完全とは限らない。ある程度の問題は生じ、あるときはシステムの不具合とされたり、あるときはユーザーの使い勝手の問題として処理されたりする。こうしたシステムの不具合…

№1147 基本契約書と利益配分のルール

№1147 基本契約書と利益配分のルール 4. 利益分配のルール これは新商品を開発して製造販売するような場合、あるいはIT関係でソフトウェアを開発するような場合には利益分配の仕組みをしっかりしておく必要がある。 新しいアイディアの商品を開発する場合、…

№1146 基本契約、非常時の対応のルール

№1146 基本契約、非常時の対応のルール №1144からの続きです。→ http://blogs.yahoo.co.jp/lawyerkago/37340537.html 3. 非常時対応のルール 基本契約のもう一つの役割は不測の事態、とりわけ相手の信用状態の悪化に伴う措置を用意しておくことがある。たと…

№1144 基本契約書 3つの役割

№1144 基本契約書 3つの役割 1. 基本契約の3つの役割 基本契約書について顧問先からよく相談を受ける。 取引関係が長期にわたる場合、たくさんの取引があうんの呼吸で行われていく。ビジネスはスピードが勝負なので個々の取引では機械的に簡単に処理されるこ…

№957 特約店契約の効力

№957 特約店契約の効力 よく特約店という言葉が使われるが、その意味はいろいろだ。特定の会社の商品を専属的に卸ろすような場合もあれば、単なる取次店程度の意味もある。フランチャイズ契約の場合もある。 特定のエリアについて独占的な販売権を与える代わ…