名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

名古屋,豊橋,東海三県中小企業法務を行っています。

病院と法務

№2450 医療法人の運営権取得契約の有効性

医療には社会性があるので医療法人は株式会社などと違った規制が存在する。会社であれば株式を譲渡すれば企業の運営権を譲ることができるが、医療法人の場合は単純ではない。 医療法人は非営利 医療については常に「非営利」であることが求められているため…

№2414 医師の応召義務

民法上は医院と患者との契約は準委任契約となります。委任契約というのは依頼者の指示に従って依頼者のために「事務」を行う契約です。契約ですから,引き受けるか否かは本来自由です。しかし,医には公共性があります。また,医療行為は医師が独占している…

№2412 新型コロナウィルスに対する院内対応

新型コロナ感染防止と医師,看護師,技師など医療現場職員の安全との関係は法律上どのようになっているのでしょうか。病院職員に予防接種を義務づけることもできるのでしょうか。 名古屋E&J法律事務所へのお問い合わせはこちら → http://www.green-justic…

№2333 病院経営の法的検討

№2333 病院経営の法的検討 名古屋E&J法律事務所へのお問い合わせはこちら → http://www.green-justice.com/business/index.htm 1. 最近病院からの相談が増えてきた 病院、診療所関係の相談が増えている。医療は人を救うという崇高な行為なので多くの医師…

№2332 診療契約

№2332 診療契約 意思・患者の関係は診療契約と呼ばれる契約だ。法律事情は準委任契約といって患者が医師に医療行為という事務を委任する関係に立つ。しかし、医療行為は「医療」という公的性格があるため特別な制約を受けることになる。 医師法上の制約 医療…

№2151 患者からの不当なクレーム

№2151 患者からの不当なクレーム 当事務所は病院関係の顧問も引き受けている。患者からのクレーム対応をどうするかも顧問契約のうちとなる。病院のクレームは健康や生命にかかわるので小売業者の顧客クレーム対応とは異なった面を持つ。 クレーム対応の基本 …

№2127 医療法人の持分払い戻し

№2127 医療法人の持分払い戻し 平成18年医療法改正、医療法人から持分という発想がなくなりました。 平成18年医療法改正(平成19年4月1日施行)により医療法人解散時の残余財産は国,地方公共団体,他の医療法人に帰属することになった。「医療」というのは…

№1998 看護師の配転

№1998 看護師の配転 最近,当事務所は病院経営サポートに力を入れている。 病院経営は行政上の規制が強い点で特殊な面がある。ただ,日常相談業務で多いのが労働問題だ。私の感じでは,医師の従業員に対する態度はけっこう厳しくて自分勝手なところがある。 …

№1943 保険医登録の取消

№1943 保険医登録の取消 診療報酬の不正請求が発覚した場合、保険医登録の取消処分が行われることがある。診療報酬は開業医にとってはかなり安定した収入になるため、登録の取消がなされると病院経営にとってはかなり大きなダメージとなる。社会的な信用も失…

№1592 医療法人のお家騒動

№1592 医療法人のお家騒動 医療法人ではしばしばお家騒動が起こる。 たとえば病院創立者の院長と跡取りの長男との病院経営を巡って争いになることはしばしばだ。特に院長がかなり贅沢に慣れてしまい,院長退職後も浪費が続いてしまうような場合などがそうだ…

№1484 医薬分業の限界事例

№1484 医薬分業の限界事例 病院経営は一般の経営とかなり異なる側面を持つ。それは医療行政によって経営が大きく変化する点である。この点の厚生労働大臣の行政裁量はきわめて大きいため,病院や薬局経営では「お上」の意向に中々逆らうことができない。 医…

№1377 介護施設での転倒事故

№1377 介護施設での転倒事故 紹介の事例は,ディサービス施設の送迎中に,老人が立ち上がり車を降りようとして転倒し,大腿骨を骨折してしまった事例だ(東京地裁H25.5.20,判時2208号)。 老人は弱く危険と隣り合わせだが,介護事業は老人の「弱さ」故に専…

№864 医療法人のお家騒動。院長、税理士も注意。

№864 医療法人のお家騒動。院長、税理士も注意。 医療法人が会社を設立して業務委託料を支払うことがある。この事例では院長が愛人を後妻にして相続争いとなった。後妻側が敗れ、後妻側、顧問税理士は委託料3億円の返還が命ぜられた。医療法人の場合、手続き…

№718 医療法人の持分の価値

№718 医療法人の持分の価値 医療法人は企業体ではあるが、多くの法的規制があるため特殊だ。法律の規制も多い上によく変わる。顧問先にいくつか病院があるがそのつど担当者から複雑な仕組みを聞かせていただく。初めて知ることばかりで困る。 これは税理士さ…

№599 医療法人からの退社

№599 医療法人からの退社 医療法人から退社した場合にどのように返還金が支払われるだろうか。 (尚、平成19年4月の医療法の改正に伴い医療法の設立は持ち分の定のない医療法人又は財団医療法人のみになりました。これは改正前に設立された法人の話です。) …

№354 保険医協会

№354 保険医協会 私の事務所では愛知県保険医協会で講演を行った。 保険医協会は文字通り保険医の団体で,開業医や民間病院の医師らが加盟している。各都道府県に組織があり,全国的には保険医団体連合会という組織がある。 全国保団連の会長挨拶では,「保…

№343 勤務医の労働の特徴

№343 勤務医の労働の特徴 今日は新しい背広です。私の場合、同じような背広ばかりなので傍目には新しい背広かどうか分からないかもしれません。 さて、勤務医はかなり特殊な労働者だ。医師だから、単純に商売で割り切るわけにはいかない。 医師は患者を救う…

№314 病院の譲渡

№314 病院の譲渡 中小の病院は院長の馬力で大きくなったところがほとんどだ。 入院施設を持っている程度の病院では院長、あるいは奥さんが一生懸命がんばってきて大きくしていった歴史を持っている。 患者さんを大切にしたり、看護婦さんの労働条件を考えた…

№313 病院経営

№313 病院経営 最近、病院経営に関心が向いている。 病院の場合、開業医のレベルから、多くのベッドを持つ中堅病院まで様々ある。分業化も進み、勤務医、看護師、助産婦、カウンセラー、レントゲン技師、事務職員といろいろな業務がある。 病院の場合、患者…