名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

名古屋,豊橋,東海三県中小企業法務を行っています。

中小企業法務

№2423 「保証書」の効力

売買契約ではしばし保証書がついている。こういう文言を見たことはないだろうか。これはどのような意味を持つだろうか。 「取扱説明書,本製品貼付ラベルなどの注意書きに基づき正常な使用状態で保証期間内に故障した場合には,無料修理させていただきます。…

№2419 請負契約における完成

請負契約というのはわかりにくい契約です。企業家にとって,自分の契約がどのようなものであるか正確に理解しておく必要があります。 名古屋E&J法律事務所へのお問い合わせはこちら → http://www.green-justice.com/business/index.htm 「完成」する義務…

№2416 連帯保証

事業活動に伴い,経営者の連帯保証を求めることがあります。金融機関の融資など典型なのですが,業務提携や製造物供給契約に際して経営者の連帯保証を求めることがあります。 企業取引は本来企業自体の信用に基づいてされるべきものですから,経営者個人の保…

№2401 自然災害と債務不履行

台風など自然災害が大型化し,企業では危機管理が問題になっている。コロナ禍も陣地の及ばぬ領域の問題ということであれば災害みたいなものだ。取引をうまく履行できなかった場合,災害あるいはコロナというのはいいわけになるだろうか。 この問題は法律の世…

№2399 COVID-19と納期の遅れ

COVID-19によって世界的に経済の麻痺状態が続いている。部品,材料が手に入らない,陽性者や感染者が発生しために生産や建設の現場の一時閉鎖を余儀なくされたなどといった問題が生じている。結果として納期が遅れてしまうということになる。このような場合…

№2398 COVID-19は不可抗力?

COVID-19のために経済活動はすっかり麻痺状態になってしまった。COVID-19が陽性者が出て工場や建設現場の操業が一時的に止まってしまうことも珍しいことではない。事業者は日々の管理,厳格な班分け,在宅ワークなど感染リスクを最小限にしようと懸命だ。 部…

№2387 官公庁の圧力により役員を退任した事例

官公庁を相手に事業を行っている事業者が役所の政策に異を唱えた場合、役所側は陰湿な嫌がらせを始める場合がある。そのため、例えば土木、建築関係の事業者はなかなか役所に逆らえない。 本件は国土交通省発注のコンサルタント事業がいわゆる天下り先に限定…

№2386 プラットフォームの法律上の問題点

ビジネス法務2019年8月号、9月号にプラットフォームの法律上の問題点が整理されている。GoogleなどのGAFAがプラットフォーム(PF)のビックとして有名だが、現在では大小様々なPFが存在する。PFの利益率は70%とも言われ、高収益ビジネスであるだけに熱も大…

№2379 サプライチェーンマネジメントの法的課題

倉庫事業を展開するお客様と顧問契約したので、最近サプライチェーンマネジメントの勉強を進めている。IOTやAIの発達により、サプライチェーンが急速にスマート化している。DASとか、DPSとか分からない言葉が飛び交っている。 ①通信システム、②輸送手段、物…

№2360 製造物責任(PL責任)での注意点

工業用大型熱風循環式乾燥装置から発火し、工場が火災で焼失した事件で、乾燥装置製造業者に製造物責任を認めた事例がある(H21.8.7判タ225頁)。製造物責任法は製品に欠陥、つまり「通常有するべき安全性」を欠いた場合に賠償責任を認めている。製造物責任…

№2355 提携に際しての競業避止義務

競業関係にある事業を避ける義務を私たちは競業避止義務と呼んでいる。従業員や取締役が現役中ライバル会社に勤務することは本来禁止される。退職後は自由だが場合によっては禁止契約が有効となる。 業務提携する際にも図面などを提供するが、秘密保持契約と…

№2353 製造のノウハウを守る契約

我々弁護士は勉強してなんぼの商売なので日々勉強だ。一つの裁判例からいろいろ学ぶ。さいたま地裁の事例は1000万円超える半導体容器洗浄装置の製造に関する事例だ。この事例では契約内容ですでに勝負が決まっていた。締結時の対応がいかに重要か物語る事例…

№2351 借金付けになるとだまされやすい

企業経営に行き詰まると経営者はだんだん目先のことしか考えなくなって、判断の合理性を失う。 仕入先や協力企業への支払いを優先しなければならないのに、銀行を先にしようとしたり、なぜかサラ金への支払いを優先させたりする。税金滞納の恐ろしさを知らな…

№2350 不動産取引は危険がいっぱい

不動産取引は一般に価格が高いことや、反社会勢力が入り込みやすいため、大きな土地についてはかなり注意を要する。大手不動産会社ですら、地面師と言われる連中に大金をだまし取られてしまう。私たち弁護士も巨額の不動産取引となると相当気を遣う。 名古屋…

№2330 消費者契約法による不動産売買解除

№2330 消費者契約法による不動産売買解除 1億円近い売買が解除された 不動産売買は高額な取引になるが,消費者契約法で取り消された事例がある。土地代金は9778万円とかなり高額だ。 問題は緑化率30%無かったことだった この事件の主な争点は,本件不動産が…

№2313 汚染不動産の売買

№2313 有害物質ある不動産の売買 商品の欠陥を「瑕疵」という言い方をします 工場用地などは売買契約後に有害物質や廃棄物の存在が発覚することがあるため契約上注意を要する。こうした有害物質などについては法律上に「瑕疵(かし)」とか「欠陥」とかいう言…

№2281 ビジネス法務の勘所

№2281 ビジネス法務の勘所 企業の法務部向け雑誌「ビジネス法務」2019年4月号は契約書審査を特集している。企業内法務部の関心事がわかり,企業法務を扱う弁護士にとっても参考になる。 企業法務はビジネスの「賞味期限」との勝負 企業法務にとって重要な要…

№2266 雇われ社長の防衛策

№2266 雇われ社長の防衛策 自分の会社と勘違いしてしまうことがある オーナーでない社長というのは時として自分の力を過信してしまうところがある。自分の指揮のもと事業が発展するため,自分の会社だと心の底から思ってしまう。そして,時にオーナー家と対…

№2242 ハコ企業

№2242 ハコ企業 ハコ企業というのを知っているだろうか。 上場した会社で本業がいつのまにか形ばかりになってしまった企業だ。企業買収を繰り返すので,事業の中身が次から次へと入れ替わる。空箱のような企業なのでハコ企業と言われている。 ハコ企業はいか…

№2241 名誉毀損広告による賠償

№2241 名誉毀損広告による賠償 週刊誌広告に「猛毒米偽装」と記載された事件について,ある大手総合スーパーを営む会社が出版社を訴える事件があった(東京高裁H29.11.22判タ1453.103)。 信用毀損に対する損害はかなり小さい スーパー側は1億5000万円の賠償請…

№2238 CoCo壱番屋の危機対応

№2238 CoCo壱番屋の危機対応 CoCo壱番屋で異物混入の恐れがあった冷凍ビーフカツを廃棄物処理業者に処分を委託したところ,この業者が横流ししていたという事件は耳に新しい事件だ。 CoCo壱番屋の報告書によれば,横流し物件を壱番屋に勤務して…

№2233 会社クーデター

№2233 会社クーデター クーデターはこんな時に起こります 小さな会社ではクーデターが起こることも少なくない。今の社長の経営はおかしい,暴君だ,もうがまんできない,こうした会社幹部があるとき決意してクーデターを企てることがある。 事業承継した社長…

№2228 高価な機械が動かない

№2228 高価な機械が動かない 何千万円もする機械への投資は小さな企業であれば社運をかけるような思いとなる。初めて買った機械が故障続きとなるとかなりつらい。こうしたケースでは弁護士としては企業の悔しい思いの全てを裁判でぶつけることになる。 思い…

№2217 危機管理と契約書の役割

№2217 危機管理と契約書の役割 顧問先の幹部会向けの契約書の重要性を説明するレジメを作ってみました。 名古屋E&J法律事務所へのお問い合わせはこちら → http://www.green-justice.com/business/index.htm 1. こんな場合どうする 甲社は部品Aを製造して…

№2216 製品不良と入荷禁止措置

№2216 製品不良と入荷禁止措置 不良が出た場合の危機管理はとても難しい 不良が出た場合の危機管理は製造業者にとっては極めて重要だ。すばやい原因調査は必須だ。顧客との対応も難しい。 契約内容がきわめて重要 不具合というとき,それは製品の契約上の仕…

№2212 弁護士の交渉術

№2212 弁護士の交渉術 弁護士は裁判ができます 弁護士は口が立つ,交渉がうまい,などとよく言われます。弁護士が交渉に長けているのは裁判を経験するからです。本気でけんかしたらどうなるかという「法的力関係」の目安をつけて,ギリギリの点の利益追求を…

№2209 突然注文を打ち切られた

№2209 突然注文を打ち切られた 長期にわたる契約を継続的取引関係といいます 製造業の世界ではお客様との「絆」がとても大切だ。自社のことをサービス業だと言い切る業者もいるくらいだ。この「絆」を前提に設備投資を行い,生産量に合わせて人も確保する。…

№2204 50:50の株式割合

№2204 50:50の株式割合 共同して起業しても仲間割れすることがあります 友人同士で起業する場合,株式の割合をイーブン,50:50にすることがある。しかし,最初は仲良くても途中で仲間割れすることも少なくない。経営をめぐるトラブルは思ったより根が深い…

№2203 データ偽装の法的責任

№2203 データ偽装の法的責任 本来の品質を欠いているにもかかわらずデータを偽装して出荷した場合の法的責任はどのようになっているだろうか。契約で求められた品質がなのであるから債務不履行責任を負うことになる。 経営者としては賠償はあるにしても最小…

№2201 共同経営が仲間割れしたら

№2201 共同経営が仲間割れしたら 「勝手に○○された」という問題 親子,兄弟,友達と共同経営から仲間割れして,訴訟に発展する例もある。こういう紛争で多いのが「勝手に○○された」という形だ。もめているときにはよく顧問弁護士と相談してものごとを進めな…