名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

名古屋,豊橋,東海三県中小企業法務を行っています。

中小企業法務

№2204 50:50の株式割合

№2204 50:50の株式割合 共同して起業しても仲間割れすることがあります 友人同士で起業する場合,株式の割合をイーブン,50:50にすることがある。しかし,最初は仲良くても途中で仲間割れすることも少なくない。経営をめぐるトラブルは思ったより根が深い…

№2203 データ偽装の法的責任

№2203 データ偽装の法的責任 本来の品質を欠いているにもかかわらずデータを偽装して出荷した場合の法的責任はどのようになっているだろうか。契約で求められた品質がなのであるから債務不履行責任を負うことになる。 経営者としては賠償はあるにしても最小…

№2201 共同経営が仲間割れしたら

№2201 共同経営が仲間割れしたら 「勝手に○○された」という問題 親子,兄弟,友達と共同経営から仲間割れして,訴訟に発展する例もある。こういう紛争で多いのが「勝手に○○された」という形だ。もめているときにはよく顧問弁護士と相談してものごとを進めな…

№2194 企業法務の必要性

№2194 企業法務の必要性 私たちは顧問料は「関係」に対する対価と考えています 企業を顧客とする以上,私たちは常に企業に役立つ存在であるかを問い続けなければならない。私たちは顧問期間が時間を経るごとに関係が強化され,法務の関与が必要と思われる事…

№2191 出荷品に欠陥があったとき

№2191 出荷品に欠陥があったとき 当事務所は製造業系の顧客が多い。 製造業は高品質,安価,大量,短納期で勝負する。高い信用から顧客はジャストインタイムでの納品を期待して発注してくる。長く製造業に従事してきて,ほとんどミスがないというのは驚くべ…

№2176 ダウンロード契約書をそのまま使ってはいけません

№2176 ダウンロード契約書をそのまま使ってはいけません 契約書はもちろん弁護士に見てもらった方がよい。インターネットで適当にダウンロードして契約書にしてしまうと思わぬところで抜け落ちがあったり,やらなくてよい権利放棄をしてしまうことがある。 …

№2168 取引の安全

№2168 取引の安全 相手方の権限確認は契約のイロハのイ 契約締結に当たっては,相手方に権限あるかどうかは重要な関心事だ。 特に国際取引の場合,日本のように法的な安定性に欠けるため,本当に相手に権限があるかどうかはとても気を遣う。相手が真に権利者…

№2161 注文者からの指図

№2161 注文者からの指図 請負では仕事完成は請負人に任されています 請負契約では注文者(施主)の思いを実現することになるが,それは最初の契約で決まる。どんな仕事の内容は最初に決まっていて,それをどんな方法で作るかは請負人の裁量に任されている。い…

№2148  元請けの指示と下請けの責任

№2148 元請けの指示と下請けの責任 最近、松江地裁で、幼稚園舎のくい打ち工事を請け負ったが、杭が支持層まで達していなかったため不同沈下が起こったという事例の判決が出た。 元請け側は支持層まで達するよう杭打ちするのは当然だろうと言い、下請側は図…

№2118 企業における法務部の価値

№2118 企業における法務部の価値 大企業になると法務部がかなり整備されており,企業によっては法務部長は取締役の中でもかなり重要な役割を果たす例がある。大企業が法務部を重視する理由は何だろうか。 契約関係の整備から始まる 最初の任務は契約関係の整…

№1988 「株」管理大丈夫ですか

№1988 「株」管理大丈夫ですか 中小企業は株式の管理がいいかげんであることが多い。 古い会社の多くは株券を発行することになっている。しかし、株券を発行していない会社は多い。株券は発行したけれど、どこに行ったか分からないという会社もある。株券は…

№1986 顧問契約の核心、どこに価値があるか

№1986 顧問契約の核心、どこに価値があるか 「経営コンサルティング」(ILO編)を読み返している。少々退屈だが得るものも多い。この本はかなり古い本だが「コンサルティング」という職業を多角的に分析している。 顧問契約はコンサルタントの一つと言ってよ…

№1984 卸売市場の契約関係

№1984 卸売市場の契約関係 弁護士はいろいろな事件を取り扱う。この点、継続的に特定の顧客に対応する税理士とは異なる。 卸売市場の案件も扱うのだが、古い慣習による取引であるため、理解するのがかなり難しい。取引プロセス、用語も独特であるため、聞き…

№1971 製造業の法務

№1971 製造業の法務 製造業は原材料を加工して製品を作り上げる産業だ。愛知県の場合、トヨタ自動車を頂点に裾野産業が広がっている。私の顧客はこの裾野部分、どちらかと言うと「裾」である会社だ。大企業は大企業独特の法務があって、ライバルが強すぎて当…

№1944 印鑑は法律上どれほど大切でしょうか

№1944 印鑑は法律上どれほど大切でしょうか 印鑑は中国、韓国、日本と東アジアでは重要な意味を持つ。古来、玉璽は帝王の証としてこれを所有することに重要な意味を持った。 法律上も印鑑は重要な意味を与えている。取引慣習から言っても「判を押したらおし…

№1937 法科大学院での法的文書教育

№1937 法科大学院での法文書教育 私は立命館大学法科大学院で法律文書の作成について教えている。法律文書と言えば、訴状や答弁書、準備書面といった裁判で使用される文書が代表的だ。そのほかにも内容証明郵便や契約書、法的鑑定にかかわる意見書など弁護士…

№1932 いやがらせ裁判

№1932 いやがらせ裁判 いやがらせのためだけにする裁判というのがある。 私が経験した事例でも、中途退社した社員に対していきなり高額な訴訟を提起した事例があった。単に顧客を奪ったというだけの裁判で何が違法なのかさっぱりわからなかった。尋問で相手…

№1929 自力救済は禁止

№1929 自力救済は禁止 自力救済は禁止されている。 権利があっても、無理矢理権利を実現する行為は禁止されている。法律用語では自力救済行為の禁止と表現される。 たとえば ■賃料を滞納している住民に対して、無理矢理引きづり出す行為は禁止だ。 ■夜逃げし…

№1926 法律はリスクをどのように考えているか

№1926 法律はリスクをどのように考えているか 契約あるところに対価有り 民事分野では取引には必ず対価があるというのを原則として考えている。贈与など無償で相手に渡すというのは例外的な現象だ。この「対価」という考え方は基本中の基本で、法学部や法科…

№1919 経営者はタフで無ければ

№1919 経営者はタフで無ければ 1. 暴風雨の中で「若葉」を守る いくら能力があっても外部環境が悪化することがある。売り上げはどんどん落ちていき、思うように伸びていかない。会社がいつ倒産するか分からない、経営者としては死にたくなるようなつらい状態…

№1897 裁判を回避する債権回収

№1897 裁判を回避する債権回収 私たちにとって裁判は最後の手段だ。相談があった場合、いかに裁判を回避して債権を確保するかが大きな課題だ。 1. 債務名義をとる 裁判は最後は判決が出され、その後に強制執行を行う。強制執行するには「債務名義」と言って…

№1869 廃棄物が埋設された土地取引の行方

№1869 廃棄物が埋設された土地取引の行方 最近でこそ廃棄物の最終処分はやかましくなってどこに何があったかぐらいは分かるようになったが、昔はどうだったかは今だに分からない土地がある。安心だと思って買った土地から廃棄物がわんさか出てくるという話は…

№1863 請負工事が中断したときの処理

№1863 請負工事が中断したときの処理 請負工事が途中で中断してしまうことがある。 工事代金を払わないために中断するというのは別の手段となるが、たとえば、施主の準備が遅れたために工事ができない場合があるが、そいういう場合はどうなるだろうか。 請負…

№1850 憶測って危険!

№1850 憶測って危険! 弁護士をしているといろいろな事件があって人生を考えさせられる。 私たちの場合、人間関係が破綻したところから出発するので、どうしても人間の利己的な面を見てしまう。このような破綻は結局のところ、情報が少ない中で憶測で動いて…

№1837 契約書の見方

№1837 契約書の見方 契約書を検討したり、見たりするとき弁護士はどんな思考方法をするだろうか。 1. 法律関係の骨格をつかむ 一般の人から見るとかなり当たり前な作業だ。しかし、これはイロハのイで見落としはならない。 たとえば、「売買」、「賃貸」、「…

№1834 欠陥、数量不足への対応

№1834 欠陥、数量不足への対応 商取引では大量の商品が日常的に取引される。そのため、法律は商人間の取引ついてはいろいろ期限を厳しくしている。その例として買った商品に欠陥や数量不足があったりする場合がある。 もし、購入した商品に欠陥や数量不足が…

№1809 企業戦略と法務との関係

№1809 企業戦略と法務との関係 企業戦略に従って企業は組織化され、活動する。弁護士の役割は経営者が意図したどおり組織が組み立てられているか、運営されているか、活動が利益を生み出す仕組みが契約などによって確実なものとされているか、これらがリスク…

№1802 リスク=利益

№1802 リスク=利益 リスクとは不確実性であり、利益ととらえることもできる。弁護士はこの利益を言葉によって表現し、契約書という形で固定する。 リスクは「危険」と翻訳されている。オックスフォード英英辞典にはこんな風に書いてある。 " the possibilit…

№1801 下請建築業者の責任

№1801 下請建築業者の責任 下請け業者に過失があって欠陥があった場合、たとえ下請け業者で居住者との間で契約関係になくても、賠償責任を負うというのが判例だ(最高裁H19.7.6判時1984号34頁、最高裁H23.7.21判時2129号36頁)。この判例に従えば、本来下請…

№1792 保険約款で苦労すること

№1792 保険約款で苦労すること 事業に当たっては様々な保険が存在する。誰もが経験することだろうが、保険約款は詳細をきわめている上、いくつもの特約が存在する。引用も多いので結論に行き着くまでにあちこち飛ばなくてはならない。約款の文字は小さく、わ…