名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

名古屋,豊橋,東海三県中小企業法務を行っています。

2010-01-01から1年間の記事一覧

番外 インターネットラジオ局

番外 インターネットラジオ局 私は事務所や自宅でパソコンに向かっているとき、インターネットラジオ局の番組を聴いている。お気に入りのウェブサイトは Dinner Jazz Excursion というサイトだ。オーソドックスな落ち着いたジャズが流れてくるし、新譜も知る…

№661 中国法体系

№661 中国法体系 中国はイデオロギーが違う。中国は社会主義国だ。 法律もそれを支える司法制度も違う。これはどっちが進んでいるかという問題ではなく、世の中には違う考え方もあるのだという割り切りの問題だろうと思う。 社会主義国中国の特徴をはっきり…

金融メモ №7 便利な言葉「潜在能力」

金融交渉一口メモ №7 便利な言葉「潜在能力」 「潜在能力」というフレーズは使える。「企業の技術力等が十分な『潜在能力』、競争力を有し、今後の事業の継続性や収益性向上に大きく貢献する可能性が高い。」という言葉は使える。 我が社の○○という技術力は○…

金融メモ №6 裏付け疎明資料

金融交渉一口メモ №6 裏付け疎明資料 中小企業の金融交渉は事業の将来性、返済可能性という定性要因のアピールが不可欠だ。将来のことは分からないから正確な資料などあり得ない。ある種のもっともらしさで勝負だ。例えば、前年同期比、同業他社比、目標比な…

№660 昭和の女

№660 昭和の女 うちのばあさんは「女の心得」のようなものを強く考えている。 家には決まった秩序がある、夫はたてるもの、妻は銃後にあって守るものといった感覚がある。 おもしろいのは、ばあさんの家、つまり私の実家でテーブルで座る席が決まっているこ…

№659 新株発行が無効とされた事例

№659 新株発行が無効とされた事例 多角経営の方法としていくつかの会社を持つという方法がある。 例えば、病院は「営利」では動けないため、いくつかの会社を設立する。その時に会社の支配をきちんとしなければならない。 あるいは、何とかインベストメント…

№658 我が事務所の海外進出

№658 我が事務所の海外進出 私の事務所は5年ほど前から中国進出を狙って準備を進めている。 渉外問題は結局のところ、中国国内に人間関係がどれだけあるかにかかっていることになるだろう。 友人が北京に法律事務所を設立したのをきっかけにそれを手伝ってお…

金融メモ №5 新規事業のスキーム

金融メモ №5 新規事業のスキーム リスケを実施した企業が、従前事業に見切りをつけて、次の事業を考えることは自然なことだ。その時に追加融資を得るのは極めて困難な作業だ。リスケとなった債権はきちんと支払えること、追加融資の目的となる事業が利益を上…

№657 会社の承継(部下に社長を継がせる。)

№657 会社の承継(部下に社長を継がせる。) 部下に会社を任せておいて大丈夫だろうか。 事業承継の方法として、部下に社長を頼む場合に何に注意したらいいだろうか。 顧問先の会社の社長が亡くなり、奥さんが株式を相続した。奥さんは経営能力がないため、…

№656 さぞかし悔しかったろう

№656 さぞかし悔しかったろう 株式会社Y1とその社長Y2が、破産会社X株式会社の管財人から訴えられた事例を紹介したい(大阪地裁H22.5.25、判時2092号106号)。 本件はY1社の優越的地位に基づく不当な行為が認められた事例である。下請けの悲哀がにじみ出てい…

番外 このボケが!

番外 このボケが! 最近の長男ひーちゃん。妹、はーちゃんは、浪人生で後がない。この時期どうやって勉強したらいいかと相談したら、「現役だから、まだ次があると思えばいいさ」などとお気楽なことを言っていたらしい。ひーちゃんは妹が現役を二回やってい…

金融交渉一口メモ №5 新規事業のスキーム

金融交渉一口メモ №5 新規事業のスキーム リスケを実施した企業が、従前事業に見切りをつけて、次の事業を考えることは自然なことだ。その時に追加融資を得るのは極めて困難な作業だ。リスケとなった債権は将来的にきちんと支払えること、追加融資の目的とな…

№655 今日は勉強会だ

№655 今日は勉強会だ 今日はTKC租税判例研究会の例会に出席する。私は一応税理士の資格を持っているため、この勉強会に参加させていただいている。本来税理士さんたちの勉強会なので私のような門外漢にとっては勉強になるが、税理士さんたちには厄介者かもし…

番外 じだんだ

番外 じだんだ 私は誰もいないところで、こっそり、じだんだを踏む。「あー、あー」と大声で叫んだりする。私はいつも頭の中にアイディアがあって何とかものにしたいと思うが、現実は余りに速度が遅い。なぜ、もっと早く、なぜもっとたくさんできないのだと…

№654 特許持ち逃げ事件

№654 特許持ち逃げ事件 事例は特殊工作機械の開発をした従業員がの事件だ。この社員はA社退職後、ライバル会社、B社に就職した。そのライバル会社は、従前の会社が開発していた特殊工作機械の設計で特許をとったのだ。 怒ったA社は自社の特許であるとして…

№653 顧問弁護士の勧め

№653 顧問弁護士の勧め 不況下消費が冷え込んで、急激に売上が落ちることがある。特に小売業では顕著だ。 こうした売上の降下は本当に突然やってくる。 当月の売上が2000万円、翌月には1000万円近くに急落し、次の月も1000万円程度、いつか回復するかも知れ…

金融交渉一口メモ №4 一体管理

金融交渉一口メモ №4 一体管理 複数の企業を同族で経営している場合、銀行では一体して管理していることがある。相互の取引関係、連帯保証の状況、共同の担保、各企業の経歴、取締役や株主の重なり具合などいろいろな要素から判断されている。この場合、片方…

№652 固定資産評価を争う

№652 固定資産評価を争う 固定資産税を争うにはどうしたらいいだろうか。 固定資産税は固定資産評価を基準に決められている。固定資産評価は市町村に設置されている固定資産課税台帳に記載されている(地方税法382条の2、1項)。 その産評価は固定資産評価基…

金融交渉一口メモ №3 不況業種

金融交渉一口メモ №3 不況業種 建設、不動産、流通などは不況業種と言われていて、信用格付けに対してもかなり厳しくなっているようだ。業種によっては格付けの審査基準が違うようで、例えば製造業と卸売業とでは求められる自己資本率に対する評価も違う銀行…

№651 「冷凍庫」、固定資産税の誤り

№651 「冷凍庫」、固定資産税の誤り 特に不動産を事業のネタにしているみなさまへ。 固定資産税、都市計画税はいずれも土地、建物の不動産を課税客体とする地方税である。不動産取引の時によく出てくる。都市計画税は都市計画事業に充てるために徴収する目的…

金融交渉一口メモ №2 金融検査マニュアル

金融交渉一口メモ №2 金融検査マニュアル 金融検査マニュアルは金融庁の銀行指導基準だ。そこでは、銀行などは自己責任で顧客を格付けし、債務区分を作り上げていくことになっている。自己責任と言っても、監督上の指導はかなり強力な影響力を持つ。私の妻は…

№650 ハーちゃんの人生

№650 ハーちゃんの人生 浪人生のハーちゃんの緊張が高まっている。 彼女は午前6時に起きて,30分ほどジョギングをして勉強を開始する。たぶん、2時間ぐらい勉強して,予備校に行き、予備校修了後にまた勉強して、暗くなってから自宅に帰り、30分ほどで食事をし…

金融交渉一口メモ №1 一過性の赤字

金融交渉一口メモ №1 一過性の赤字 企業の通常活動によらないで発生する赤字だ。この場合には営業活動によらないことを強調して銀行に対応すれば、事業に対する信用悪化を防ぐ材料になる。土地の売却損だが、それによって債務を減らすことができた、創業時の…

「金融交渉一口メモ」 シリーズ開始

「金融交渉一口メモ」シリーズ開始 当事務所では金融問題のセミナーを行った。かねがね、私は金融交渉についての勉強を進めていが、この手の分野は中小企業業者にも関心が高く、相談になることが少なからずある。もちろん、弁護士は金融交渉の専門家ではない…

№649 「冷凍揚げとんかつG」事件

№649 「冷凍揚げとんかつG」事件 毒物混入のおそれがあるというだけで、売り主は責任を負うだろうか。 中国製冷凍餃子に有機リン系殺虫剤メタミドホスが混入していたという事件は耳に新しいことだと思う。同じ頃、同じ工場で「冷凍揚げとんかつG」も製造販…

番外 きた、きた

番外 きた、きた このブログ、Yhoo、Googleで検索上位に上がることを目指している。「中小企業」「弁護士」という人気キーワードで検索すると、Googleでは2番目に出ていたが、Yhooでは全然だった。今日調べてみると、何と、Yhooでは1枚目2番目にランクされて…

№648 「浮気の発覚」たまには、家族問題

№648 「浮気の発覚」たまには、家族問題 当事務所は離婚、遺産相続も扱っている。中小企業のおやじはけっこう女性問題でも困っている。 離婚問題での最近の特徴は「携帯電話」が問題になることが多くなっている点だ。 妻の直感は恐ろしい。ちょっとした夫の…

№647 「銀行交渉術」中村中著

№647 「銀行交渉術」中村中著 中村中著「銀行交渉術」を読んでいる。 この人はメガバンク出身の金融コンサルだが、中小企業のことをよく考えていて大変参考になる。紹介事例が具体的でおもしろい。著者自身はできるだけわかりやすく具体的に記載しようと心が…

番外 あしたは尋問

番外 あしたは尋問 証人尋問というのは裁判最大の山場だ。特に反対尋問は弁護士の力量が試される。ものごとの流れ、特に時間的流れを順番に整理して、矛盾点を明らかにする。準備も大変だ。かれこれ5時間ぐらいずっと机に座って準備しているが終わらない。あ…

№646 会社再建の仕事

№646 会社再建の仕事 最近顧問先の会社再建の仕事が増えてきた。 弁護士は事業の専門家ではないため商売を直接指南することはできない。しかし、いろいろな課題や展望を整理することはできる。 やってみて感じるのは、事業者は自社を体系的にとらえることが…