名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

名古屋,豊橋,東海三県中小企業法務を行っています。

2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

№124 中小企業における労働問題

中小企業法務 №124 中小企業における労働問題 中小企業における人間関係は濃密で,いろいろ紛争があっても法律的な処理をすることが少ない。また,経済力に乏しい結果,労働法上の規制は大企業に比較して相対的に負担が大きい。例えば,雇用の問題,残業代の…

№123 解雇の決断

中小企業法務 №123 解雇の決断 事業主はどんな時でも雇用を確保しなければならない。雇用は労働者にとって死活問題であるから正当な理由がなければ解雇できない。そうでなくとも,事業主にとって社員は「同じ釜の飯を食う仲間」であるからそう簡単に解雇でき…

№ 122 中小企業の海外展開

中小企業法務 № 122 中小企業の海外展開 2008年中小企業白書によると,中小企業海外展開はさらに進んでいるようだ。製造業だけでなく,サービス業などの非製造業も増加しているようだ。中国だけでなく,ベトナム,タイへの進出もある。製造業については原材…

№121 自由競争とは何か。

中小企業法務 №121 自由競争とは何か。 独占禁止法は競争が自由,活発で,公正であることを通じて,消費者利益を確保することを目的としている。講学的には民主的な経済社会を実現するものと理解されている。 談合によって新規事業者の参入を防いだり,価格…

№120 性のお話(18才未満禁止)

中小企業法務ではありません。 №120 性のお話(18才未満禁止) 弁護士の家業では,時には普段恥ずかしくて言えない言葉も使わなければならない。例えば不倫,浮気のたぐいの事件だ。「あなたはそのときに,その女性と性交したんですね」とか,「通常は女性と…

№119 中小企業アジア共同体?

中小企業法務 №119 中小企業アジア共同体? 中小企業家同友会にはアジアとの関係を研究するグループがある。 WTO発足以来,世界の経済は大きな変容を遂げている。国境を越えて資本進出を実現しようと言う動きは急速に進み,WTOはその象徴的できごと言えるの…

№118 中小企業による地域貢献(雇用)

中小企業法務 №118 中小企業による地域貢献(雇用) 中小企業の地域貢献の一つに雇用があることは間違いない。大企業は期間労働者や派遣労働者を大量に雇い入れ,昨今のような不況下では直ちに雇用調整に入る。しかし,中小企業ではそうはいかない。どんなに…

№117 人を生かす経営全国交流会

中小企業法務 №117 人を生かす経営全国交流会 中小企業家同友会では様々な全国企画を行っている。そして,これが中小企業家同友会の魅力の一つとなっている。 今日は「人を生かす経営全国交流会」に出席した。中小企業にあっては社長と社員との距離が近いだ…

№116 カルテル

中小企業法務 №116 カルテル 独占禁止法の条文は簡単だ。カルテルを禁止する法3条は「事業者は、私的独占又は不当な取引制限をしてはならない。」と書いてあるだけだ。「取引制限」の中にカルテルが入っている。カルテルというのはドイツ語なのだそうだ。一…

№115 はげあたま

中小企業法務ではありません №115 はげあたま ハゲの恐怖は知らなかった。今日,風呂場の鏡を見たら,なんとなく毛が薄い。さらに短い髪の毛を上げてみると,何だか少ない。毛をいじるたびにフケが落ちてくる。額の面積が,予想以上に拡大しているではないか…

№114 経営理念あれこれ memo

中小企業法務 №114 経営理念あれこれ メモ 経営理念とは社会における組織の存在価値を端的に表現したものである。 社会は大企業から中小企業、市民に至る多様な組織の集合体であるが、各組織体は相互関連性を持つことによって存在価値を見いだしている。私た…

№113 独占禁止法

中小企業法務 №113 独占禁止法 独占禁止法は大企業による横暴を防ぎ,中小企業の自由な活動を保障するために機能する。もっとも,中小企業だからといって独占禁止法による規制は無関係にはならない。特定の公共事業で「談合」を行えば,独占禁止法違反となる…

№112 中小企業法務の特徴

中小企業法務 №112 中小企業法務の特徴 「中小企業法務の理論と実務」という本がある。大阪市立大学法科大学院での教科書として作成された本だが,学生ばかりでなく,私達の勉強にも役立つ。 この本によると,中小企業には「光」と「影」があるという。「光…

№111 中小企業の地域貢献

中小企業研究 №111 中小企業の地域貢献 中小企業家同友会ではまちづくりに対する中小企業家の役割が議論されている。 ここでは中小企業家が地域に果たす役割,逆に,地域貢献が経営に与えるメリットが論議されている。中小企業は地域に根ざすことによって持…

№110 好きな花

№110 好きな花 男性の場合,花に関して話題に出てくることは少ない。まして野草などには関心が少ないかもしれない。そんなのはじいさんの趣味だと言われそうだ。 私が最初に好きになったアジサイだった。確か小学生の時だったのではないかと思う。何かでアジ…

№109 中小企業の株式評価

中小企業法務 №109 中小企業の株式評価 「中小企業における経営の承継の円滑化に関する法律」の施行に伴い最近は事業承継の話題が多い。 相続は事業承継対策の大きなテーマの一つである。法律的には遺産分割の問題として,税制的には相続税などの問題が大き…

№108 登記の役割

中小企業法務 №108 登記の役割 法律実務では登記が様々場所に登場する。特に注意を要するのは登記をしなければ効力が発生しない場合あることだ。商号を続用して事業譲渡をした場合には債務も引き継いでしまうのだが,引き継がない旨の登記をすれば免責される…

№107 ウォルマート 10のルール

中小企業法務 №107 ウォルマート 10のルール ウォルマートは小売業界の世界チャンピオンだ。イオンなど日本の大手小売業界のやり方もウォルマート流の手のひらの範囲を出ていないように見受けられる。商店街派の私としては,ウォルマートのようなやり方はあ…

№106 「倒産」と在庫,在庫をどうする?

中小企業法務 №106 「倒産」と在庫,在庫をどうする? 破産にもお金がいると聞いて驚かれることが多い。小さな企業でも100万円ほど必要だ。だいだい債権者数,総債務額,企業規模によって必要な金額が変わってくる。中企業だと500万円ぐらいかかることだって…

№105 幸せの形

中小企業法務ではありません。 №105 幸せの形 私の事務所は女性が圧倒的に多い。私は事務所のスタッフがどんな生活を送り,どんなことを考えているか知らない。もう,何年も私の仕事を担ってくれているのに何も知らないというのは妙なものだが,本当なのだ。…

№104 複雑すぎるぞ、中小企業税制

中小企業法務 №104 複雑すぎるぞ、中小企業税制 弁護士はその事件限りの専門家となる。例えば,税制がそうだ。弁護士は税務訴訟を進めることができるが,税理士の援助無くして裁判ができる弁護士は非常に少ないだろう。つまり,弁護士は事件限りで専門家にな…

№103 企業の内紛

中小企業法務 №103 企業の内紛 同族会社は創業者が生きている間は大丈夫だが,その後に問題が起こることがある。あるいは,共同事業者間で意見が合わず,どちらかが出て行かなければならない場合だってある。そんなとき,会社の主導権をめぐって骨肉の争いが…