中小企業法務ではありません。 №105 幸せの形
私の事務所は女性が圧倒的に多い。私は事務所のスタッフがどんな生活を送り，どんなことを考えているか知らない。もう，何年も私の仕事を担ってくれているのに何も知らないというのは妙なものだが，本当なのだ。
しかし，職場のちょっとしたことに彼女らの性格を見ることができる。あるスタッフはやたらとパンダが好きで，専用パソコンににはパンダのシールを張りまくっているし，机のボードにはやたらとパンダの写真や絵が飾ってある。
あるスタッフはなんと私の顔写真が電話受話器に貼り付けてある。怒りにまかせて受話器を置くときに快感を覚えているかもしれない。机の引き出しにも私の写真が貼ってあるが，これはきっと引き出しを蹴飛ばすときに快感を覚えるために違いない。もちろん私のファンだからに違いない？が，何のためか聞いても，笑うだけで答えてくれない。
ディズニーマニアが何人かいて，事務所ではディズニー同盟ができあがっている。彼女らの専門知識には舌を巻く。彼女らには決して「いい年をして」などと言ってはいけない。そんな恐ろしい言葉を発したら，事務所では暴動が起こるに違いない。弁護士たるものいかなる専門家にも敬意を払わなければならない。
F1が大好きでわざわざマレーシア？まで行く者，エステの類には努力も惜しまない者，日本のお城が大好きで彼氏を引っ張り回している者，日本のバス路線ことなら何でも知っている者とこうして整理してい見ると，みんないろいろ持っている。
彼女らはパーティーが大好きで，いろいろなことをしている。昼休みを利用して何かやっている。アフターファイブにも時々何かやっているようだ。彼女ら（一人だけ男性スタッフがいるが）には幸せの形というものがそれぞれにあって，そのおかげで事務所では私はいやされることが多い。
