名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

名古屋,豊橋,東海三県中小企業法務を行っています。

2008-01-01から1年間の記事一覧

№145 サン・ピエトロのピエタ

中小企業法務ではありません。№145 サン・ピエトロのピエタ ダビンチやラファエルなどルネサンス期には傑作が多い。窮屈な中世から開放されようとする時代の活気がある。私にとってはその中でもミケランジェロは特別な存在のように思える。ミケランジェロが…

№144 こんな理不尽な!

中小企業法務 №144 こんな理不尽な! ジェットコースターのような不況の中,中小企業があえいでいる。 中部地方は製造メーカーが多い。多くの中小企業が自動車産業に依存している。それぞれのメーカーが部品をつくりあげ,徐々に自動車になっていく。そうし…

№143 不況と戦う中小企業110番

中小企業法務 №143 不況と戦う中小企業110番 愛知県の中小企業家同友会には弁護士も少なからず参加している。そうした弁護士仲間では,今回のジェットコースターのような不況に対し,何らかの手を打たなければならないという問題意識がある。手始めに中小企…

№142  「倒産」しても生き残る? その2

中小企業法務 №142 「倒産」しても生き残る? その2 小企業の場合,「倒産」にあっても法的手続きがとられないことが少なくない。債権者からしばしば苦情が聞かれるのは,「倒産してもあそこの社長はのうのうと生きている。」というものだ。確かに,倒産によ…

№141 「倒産」しても生き残る? その1

中小企業法務 №141 「倒産」しても生き残る? その1 「倒産」というのはそれで全てが終わりだと思われがちだ。キャッシュが間に合わず資金が枯渇すれば企業生命は断たれてしまうことが多い。 しかし,一定の年商があり,社員の士気も維持できるような場合に…

№140 並木座

中小企業法務ではありません。 №140 並木座 今日の仕事は東京だった。久しぶりに有楽町から銀座まで歩いて丸ノ内線銀座駅から地下鉄に乗った。今はもう閉館となったが,銀座には並木座という邦画専門の映画館があった。 私が受験した頃の司法試験は苛酷な試…

№139 アジア共同体

中小企業法務 №139 アジア共同体 ヨーロッパ共同体の動きに対応してアジア共同体ができたらいいなと思っているひとたちがいる。昨日,そうした人たちの会合に出席した。 ヨーロッパ共同体に続いて,アメリカ合衆国は南北アメリカの共同体を考え,アフリカで…

№138 中堅企業の社長のキャラ

中小企業法務 №138 中堅企業の社長のキャラ 最近中小企業社長のキャラがだんだん分かってきた。もちろん,中小企業はいろいろあるからキャラもいろいろだ。しかし,社長をみると,ああこの社長はこんなタイプだというな輪郭が何となく分かるようになってきた…

№137 中小企業憲章ノート 中小企業憲章私案骨子

中小企業法務 №137 中小企業憲章ノート 中小企業憲章私案骨子 1) 前文 ① 中小企業が経済の民主化に貢献し,文化,社会,経済の中核となるべき必然性を持っていること。中小企業保護政策の歴史的からみると本来経済の民主からの視点から始まっていること。 ② …

№136 中小企業憲章ノート グローバリゼーション

№136 中小企業憲章ノート グローバリゼーション 中小企業のあり方はグローバリゼーションの中で位置づけられるべきである。 WTO結成に象徴されるように経済のグローバリゼーションは急速に進んでいる。グローバリゼーションの本質は投資の自由であって,単な…

№135 風土の話

中小企業法務ではありません。 №135 風土の話 私は仕事の関係で全国に移動している。 当然の事ながらその地域の風土というようなものを感じざる得ない。今週は山口県上関というところに足を運んだ。 確かに瀬戸内は美しい。おとといは空気が澄んでいたのでた…

№134 中小企業憲章ノート 地域貢献

中小企業法務 №134 中小企業憲章ノート 地域貢献 中小企業は地域の社会,経済,文化的発展に寄与する公共的存在であるという考え方である。 中小企業は地域経済に根ざしているし,そうでなければ生きていけない。中小企業は地域に貢献する必然性を持っている…

№133 中小企業憲章ノート 中小企業の公共性

中小企業法務 №133 中小企業憲章ノート 中小企業の公共性 中小企業のあり方を前提として,中小企業が持つ公共性が検討されなければならない。 この場合の公共性とは,中小企業が自由な存在であることによって社会的価値が発揮されるという点である。中小企業…

№132 中小企業憲章ノート 中小企業の自律性

中小企業法務 №131 中小企業憲章ノート 中小企業の自律性 中小企業は行政に依存してはならない。中小企業は主体性が発揮されてこそ,企業としての社会的存在意義が全うされる。この点が,改正前の中小企業基本法と決定的に異なる点である。改正後の中小企業…

№131 中小企業憲章ノート EU憲章

中小企業法務 №131 中小企業憲章ノート EU憲章 中小企業家同友会では中小企業憲章の草案作成作業に入っている。これを機会に私も検討してもようかと思う。 1. 中小企業憲章は,Think small first.の考え方に触発されて発案された。経済,社会政策を考える上…

№130 京都

中小企業法務ではありません。 №130 京都 私は京都での生活が長い。京都大学に入学したもののすっかり落ちこぼれてしまって大学に通わなくなってしまった。気がついたら就職できず,もはや司法試験を受けるしか道はないと思って受験生活に突入したのである。…

№129 「わが街」の弁護士

中小企業法務 №129 「わが街」の弁護士 よく「よその地域の事件はできませんか。」と聞かれる。 私の場合,愛知県,岐阜県,三重県が中心だが,東京,大阪,金沢,宮崎,鹿児島と全国の事件を引き受けている。7年ぐらい前までは,北海道の事件も相談に乗って…

№128 けっして自殺など考えてはいけない。

中小企業法務 №128 けっして自殺など考えてはいけない。 会社の組織とか,借金とかは実は非常にもろいものだ。中小企業では手形はどうしても落とさなければならない。それを落とせなければ次のキャッシュフローに支障がでるからだ。資金がショートすれば企業…

№127 行政分野と中小企業

中小企業法務 №127 行政分野と中小企業 中小企業分野の行政は当然の事ながら中小企業基本法が政策の基準となっている。中小企業基本法を改めて読んでみるとわずか11条で構成されているに過ぎない。もっとも,基本法であるからこんなものだ。 中小企業の問題…

№126 中小企業憲章ノート

中小企業法務 №126 中小企業憲章ノート 中小企業家同友会では中小企業憲章の草案作成作業に入っている。これを機会に私も検討してもようかと思う。 1. 中小企業憲章は,Think small first.の考え方に触発されて発案された。経済,社会政策を考える上で,中小…

№125 娘に聞かせてやりたい「虫女の秘密」

中小企業法務ではありません。 №125 娘に聞かせてやりたい「虫女の秘密」 うちの娘はゴキブリが嫌いだ。それで農学部に行きたいなどというのだらちゃんちゃらおかしい。ゴキブリの顔はよく見るとカワイイぞ。チョウチョなど近くで見るとそれはそれは恐ろしい…

№124 中小企業における労働問題

中小企業法務 №124 中小企業における労働問題 中小企業における人間関係は濃密で,いろいろ紛争があっても法律的な処理をすることが少ない。また,経済力に乏しい結果,労働法上の規制は大企業に比較して相対的に負担が大きい。例えば,雇用の問題,残業代の…

№123 解雇の決断

中小企業法務 №123 解雇の決断 事業主はどんな時でも雇用を確保しなければならない。雇用は労働者にとって死活問題であるから正当な理由がなければ解雇できない。そうでなくとも,事業主にとって社員は「同じ釜の飯を食う仲間」であるからそう簡単に解雇でき…

№ 122 中小企業の海外展開

中小企業法務 № 122 中小企業の海外展開 2008年中小企業白書によると,中小企業海外展開はさらに進んでいるようだ。製造業だけでなく,サービス業などの非製造業も増加しているようだ。中国だけでなく,ベトナム,タイへの進出もある。製造業については原材…

№121 自由競争とは何か。

中小企業法務 №121 自由競争とは何か。 独占禁止法は競争が自由,活発で,公正であることを通じて,消費者利益を確保することを目的としている。講学的には民主的な経済社会を実現するものと理解されている。 談合によって新規事業者の参入を防いだり,価格…

№120 性のお話(18才未満禁止)

中小企業法務ではありません。 №120 性のお話(18才未満禁止) 弁護士の家業では,時には普段恥ずかしくて言えない言葉も使わなければならない。例えば不倫,浮気のたぐいの事件だ。「あなたはそのときに,その女性と性交したんですね」とか,「通常は女性と…

№119 中小企業アジア共同体?

中小企業法務 №119 中小企業アジア共同体? 中小企業家同友会にはアジアとの関係を研究するグループがある。 WTO発足以来,世界の経済は大きな変容を遂げている。国境を越えて資本進出を実現しようと言う動きは急速に進み,WTOはその象徴的できごと言えるの…

№118 中小企業による地域貢献(雇用)

中小企業法務 №118 中小企業による地域貢献(雇用) 中小企業の地域貢献の一つに雇用があることは間違いない。大企業は期間労働者や派遣労働者を大量に雇い入れ,昨今のような不況下では直ちに雇用調整に入る。しかし,中小企業ではそうはいかない。どんなに…

№117 人を生かす経営全国交流会

中小企業法務 №117 人を生かす経営全国交流会 中小企業家同友会では様々な全国企画を行っている。そして,これが中小企業家同友会の魅力の一つとなっている。 今日は「人を生かす経営全国交流会」に出席した。中小企業にあっては社長と社員との距離が近いだ…

№116 カルテル

中小企業法務 №116 カルテル 独占禁止法の条文は簡単だ。カルテルを禁止する法3条は「事業者は、私的独占又は不当な取引制限をしてはならない。」と書いてあるだけだ。「取引制限」の中にカルテルが入っている。カルテルというのはドイツ語なのだそうだ。一…