名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

名古屋,豊橋,東海三県中小企業法務を行っています。

2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

№102 ドバイの不動産取引

中小企業法務 №102 ドバイの不動産取引 弁護士は顧問先などに報告書を作成することがある。どんな内容になるか紹介したい。いろいろな相談に対してこんな報告書になる。さきごろ,ドバイの不動産取引というめずらしい相談を受けたので,その報告書を紹介しよ…

№101 中小企業家にとっての会社法

中小企業法務 №101 中小企業家にとっての会社法 会社法の教科書を読んでみた。私たち弁護士は司法試験という資格試験に合格する必要がある。会社法を始めとしたいわゆる六法は当然勉強している。日常的にも会社法を取り扱う事件はある。 しかし,司法試験で…

№100 サモトラケのニケ(100回記念)

中小企業法務ノート №100 サモトラケのニケ このノートもついに100回となった。100回になったら止めようと思っていたが,最近はますますのめり込んでしまった。「中小企業」「弁護士」「名古屋」のキーワードでyahoo検索すると一番最初に出てくるのでうれし…

№99  ネッツトヨタ南国 その2 労使関係

中小企業法務ブログ №99 ネッツトヨタ南国 その2 労使関係 愛知経営フォーラムでのネッツトヨタ南国社長の講演は非常に刺激的であった。①人間性に対する明確な理念,②これでもかといわんばかりの社員教育プログラムのアイディア,③時間をかけて社員教育を実…

№98 ネッツトヨタ南国

中小企業法務ブログ №98 ネッツトヨタ南国 愛知中小企業家同友会では「あいち経営フォーラム」を年1回開催している。今年の基調講演はネッツトヨタ南国社長横田英毅氏の講演で始まった。 ネッツトヨタ南国は高知県のカーディーラーだ。同社は2002年に日本経…

事務所の受付です。

事務所の受付です。

事務所の入り口です。

事務所の入り口です。

2階が事務所です。

事務所の外観です。2階が事務所になります。

№97 社長の決断の応援する。

中小企業法務ブログ №97 社長の決断の応援する。 中小企業の社長は全てに専門家になることはできない。しかし,どこに専門家がいるかは分かる。弁護士はこうした社長の決断を応援する。 中小企業においては,所有と経営とが分離していない。大企業では一般株…

№96 事務所のポリシー

中小企業法務ブログ №96 事務所のポリシー 「中小企業法務のご相談は是非,当事務所に」 という,宣伝文句は最近では山のようにある。うちの事務所だって,たくさんのお客さんに来てほしい。このブログをごらんのみなさん,どうぞお越し下さい。法律顧問,事…

№95 ジャズは特別。歌謡曲はくだらん。

中小企業法務 №95 ジャズは特別。歌謡曲はくだらん。 音楽ファンの中でもジャズファンは特別かもしれない。そんなことを言うとクラシックファンだって特別だぞと言われるかもしれない。確かにそうだ。ロックだって,ポップスだって特別だ。うちの娘は歌謡曲…

№94 中国法務

中小企業法務 №94 中国法務 グローバリゼーションの展開は今や避けられない情勢となっている。それは経済だけではなく,社会構造や文化にも及んでいる。余りの急激な進展に対し,世界は対応できていないのが実情だろう。今回の金融危機もその一つだ。グロー…

№93 社長の教訓:石田梅岩

石田梅岩は元禄時代に商売のあり方を説いた市井の哲学者だ。1680年に生まれ,1744年に没したとされている。安土・桃山時代を経て泰平の世の中になり,農業の生産量が上がる一方,武士たちは戦費を使う必要が無くなった。世の中にお金が余り,まさにバブル時…

№92 会社にヤクザがやってきた。5箇条の対応法。

中小企業法務 №92 会社にヤクザがやってきた。5箇条の対応法。 会社,特に小売りをやっている事業者は時々変なクレームを付けられる。ヤクザの存在はまれで,直接現役のヤクザと接したことがある人は多くはないだろう。弁護士だってそんな多くはないが,職業…

№91 社長の心が弱るとき

会社の大きなトラブルは社長の心が弱るときに多い。その典型的な例が,経営の悪化だ。経営が悪化するとどうしてもたちの悪い商売に手を出しがちだ。そんなときには失敗も起こる。 世の中にはトラブルの中で生きている人間もいる。ヤクザなどはその典型例だ。…

№90 ビューティフルな人生

うちの親父はクラウンが大好きだった。2年に一度というハイペースで意味もなく新型に買い換えていた。私に向かって弁護士の先生になったのだからクラウンぐらい乗らないとみっともないなどと言っていた。もちろん,私はクラウンは死んだって乗らない。あれは…

№89 会社の役職

会社法が成立して会社組織には様々なオプションが用意された。取締役,取締役会,代表取締役と従来の制度の本筋は変わらない。しかし、我々の間では常識であった取締役会であっても,バリエーションがあり、会社法では取締役会設置会社,委員会設置会社,非…

№88 社長の退職金(総会,定款で定めておこう。)

中小企業では社長の退職金はいろいろなところで使われる。特に相続や事業承継に関しては退職金によって会社の価値を一時的に下げて処理することはしばしば行われる。私が担当した事例であるが,最近も,税理士の機転で退職金を活用して相続問題がうまくいっ…

№87 黒瀬直宏著「中小企業政策」 第3章

中小企業政策を考える者の必読書である。黒瀬直宏氏の「中小企業政策」の第3章の章立てはこうだ。黒瀬氏の考えのネーミングはちょっとかたいが正しい。 第3章 中小企業政策発動の必要性とあり方 1 中小企業は発展性と問題性の統一物 (1) 複眼的中小企業理論…

№86 黒瀬直宏著「中小企業政策」 第2章

黒瀬直宏氏の「中小企業政策」は大変わかりやすい本だ。黒瀬先生の考え方は正しいと思う。中小企業法務のあり方を考えるにあたっては黒瀬先生の考えは大変参考になる。特に第2章,第3章は中小企業政策に関わる者は読んだ方がよい。第2章の章立てはこうだ。 …

№85 初恋

初恋。この文字自体にも私達には特別な感情がこもる。最近では「初恋」などと,淡く狂おしい言葉は余り見ない気がする。改めてこの文字をワープロに出してみると,なんだか,うれしはずかしという感じだ。おじさんとはそんなものかもしれない。 多くの人が初…

№84 Think small first.

中小企業は地域経済,文化の主役であるべきだ。 Think small first.とはEUにおける中小企業政策の理念だ。 何事も小企業のことをまず考えて政策決定が行われるべきだというのがこの思想だ。それはいったいどういう意味だろうか。 取引社会では各当事者は対等…

№83 自己株式(金庫株)

自己株式といのは「株式会社が有する自己の株式」と定義されている。 会社のオーナーは株主だから,会社が自分で自分の所有者となるのは変だ。会社の買取は,結局,出資したお金を返すと言っているのと同じで,会社の財産を減らしてしまう。それでは他の株主…

№82 譲渡制限株式

中小企業の大部分は定款で譲渡制限を定めている。株式が第三者に譲渡され,見知らぬ者が会社の経営に介入を防ぐためだ。中小企業は社長がお父さん,専務がおかあさん,監査役がおばあさんという構成も少なくない。ある程度会社の規模が大きくなって年商が20…

№81 まちづくりと中小企業

中小企業家同友会では,愛知経営者フォーラムを実施する。その分科会ではまちづくりにおける中小企業の役割が論議される。 企業講演は「瀬戸まちづくり株式会社」事業部長河野氏を招いてお願いする。同氏は伊勢市おかげ横町のまちづくりの主要なメンバーで,…

№80 世界のカゴちゃん

名古屋は手羽先で有名だ。「世界の山ちゃん」という居酒屋チェーン店があって,丸の内店は中小企業家同友会中村地区の御用達になっている。ローカルな名古屋にあって,世界を目指すとは景気のよい話だということで,店はたいそうはやっている気がする。 わが…

№79 会社法を単純に理解する。

最近、また会社法の勉強しているが、どうも複雑だ。複雑な会社法だが,会社法の理念は単純である。それは社会の実態を反映するということにつきる。 頭の悪い者ほどものごとを複雑にする。賢い者はものごとを単純にする。私たちは単純だが本質的であるときに…

№78 地域発展と中小企業

№78 地域発展と中小企業 中小企業と地域との関係は切り離せない。考えてみれば,全国規模で展開できればもはや中小企業ではないだろう。大企業一社専属の下請けであろうと,中国に部品を専門に輸出している業者であると同じである。地域貢献から得られる業者…

№77 中小企業は個性重視

一口に株式会社と言ってもさまざまだ。トヨタのような世界一の会社もあれば,社長一人,社員一人の小さな会社もある。こんなに大きな差があるにもかかわらず,同じ規制だったというのがそもそも無理がある。会社法は会社の多様性に応じて,制度設計できるよ…