名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

名古屋,豊橋,東海三県中小企業法務を行っています。

稲盛経営学

№2406「高収益事業の作り方」第3章,パートナーシップで経営する

稲盛和夫著,「高収益事業のつくり方」(日経ビジネス文庫)を読んでいる。これは,中堅,中小企業の経営上の悩みに対して,著者がそれに答えるというQ&A方式の本で企業が具体的にかかえる悩み,体験が語られおもしろい。第3章は「パートナーシップで経営する…

№2380 コロナ不況と盛和塾塾長講話

新型コロナウィールスが経済に影響し始めている。事業者の間では仕入れができないなどと言った言葉がかなり聞こえる。こんな時に私たちはどう対応したらいいのだろうか。今は閉塾してしまったが、盛和塾では何度も不況対応について塾長稲盛和夫氏が講演して…

№2361 人間として最もベーシックな道徳

京セラ稲盛和夫氏は会社には倫理が必要だという。「会社を経営していく時には、どうしても従業員の規範となるべきルール、約束事が必要であり、それがその会社の哲学として企業内に確立されなければなりません。」と述べる。私はは心から正しいことだと思う…

№2357 「ティール」と「アメーバ」違いは何か

京セラ稲盛経営哲学では「率先垂範」という言葉がある。リーダー自らが先頭に立って任務に突き進むことで他の従業員は感化され「率先垂範」の社内文化が築き上げられていく。稲盛経営哲学ではリーダーの役割は格段に大きい。 名古屋E&J法律事務所へのお問…

№2349 経営者は夢を語ろう

経営者はいつも夢を持っている。その夢はふわふわしたよそ事のような夢ではなく、実現したいという強い願望を伴った夢だ。 名古屋E&J法律事務所へのお問い合わせはこちら → http://www.green-justice.com/business/index.htm 京セラ稲盛和夫氏は高い目標…

№2343 人間として何が正しいか

京セラ稲盛氏の京セラフィロソフィでは「人間として何が正しいのか」というプリミティブな基準で社員は行動するよう求めている。それは自分を離れ、人のために働くという「利他の心」でもあるという。 忘己利他 この二つの考えは実に奥深い。稲盛氏は仏教徒…

№2331 京セラ稲盛経営哲学総括

盛和塾 京セラ名誉会長稲盛和夫氏は盛和塾という中小企業事業者向け勉強会の塾長となっている。稲盛塾長は全くのボランティアで参加し,自らの体験,経営上の信念を伝えている。盛和塾での勉強で救われたり,大きくなったりした会社は少なくない。 四半期に…

№2326 起業家よ大志を持て

№2326 起業家よ大志を持て 京セラ会長稲盛和夫氏が主催する盛和塾機関誌第38号では稲盛氏のベンチャー育成について考えを掲載している。 シリコンバレーと京セラ 稲盛氏の発言はシリコンバレーの生い立ちから始まるベル研究所のスタッフが半導体の可能性を信…

№3 渋沢栄一「真正の利殖法」

№3 渋沢栄一「真正の利殖法」 私は時々,渋沢栄一の「論語と算盤」を読んでいる。渋沢栄一は明治維新から大正初期までの間、様々な経済政策にかかわった偉人だ。彼は日本経済近代化にあって、道徳面を重視した。「論語と算盤」はそうした著書の一つだ。 経済…

№2 採算意識を高める

№2 採算意識を高める 京セラフィロソフィーによると,「京セラでは,アメーバ単位で[時間当り採算制度]を実施し,職場での仕事の結果が誰にでもはっきり分かるようになっています。社員一人一人が経営者の意識をもって,どうすれば自分たちのアメーバの[時間…

№1 経営実践哲学

経営実践哲学 133号は機関誌7号から16号の要約集が記載されている。現在私は1号から30号まで立て続けに読んでいるが復習になる。最近ちょっとずつフィロソフィーの意味が分かり始めてきた。当たり前のことだが,京セラ哲学は「経営実践哲学」だ。同じ内容で…

№2323 経営実践哲学

№2323 経営実践哲学 盛和塾機関誌133号は機関誌7号から16号の要約集が記載されている。現在私は1号から30号まで立て続けに読んでいるが復習になる。最近ちょっとずつフィロソフィーの意味が分かり始めてきた。当たり前のことだが,京セラ哲学は「経営実践哲…

№2322 相反する両極端の統一

№2322 相反する両極端の統一 1. 両極端の使い分け 稲盛哲学の基本的原理の一つに,相反する両極端を併せ持ち局面によって使い分けるという考え方がある。稲盛氏はしばしばアメリカの作家,スコット・F・フィッツジェラルドの言葉,「一流の知性とは,二つの…

№2321 京セラ会計学

№2321 京セラ会計学 京セラの会長が会計のあり方を微に入り細に入り語るの原則化して語るのは驚くべき事だ。講演記録読んでいると,稲盛会長にかかれば,京セラのような大会社もまるで中小企業のようだ。 【目次と私のコメント】 第1章 本質追求の原則 京セ…

№2317 CEO,リーダーの役割と倫理性

№2317 CEO,リーダーの役割と倫理性 私はよく企業を訪問するが,会社のトップの考え方や会社の雰囲気を見るとなんとなく会社の善し悪しがわかってくる。企業におけるリーダーの役割は大きい。 1. 企業はリーダーの意識レベルを超えられない どんな組織であれ…

№2311 中国の経営者たち

№2311 中国の経営者たち 中国で隆盛する稲盛哲学 稲盛和夫氏が塾長を務める盛和塾は世界各地にあり,中国にもある。しかも,1万4000人の塾生のうち7000人が中国人になっているそうだ。しかも,私が知る限りでも中国の塾生の企業規模は桁違いに大きい。従業員…

№2309 経営者の生きた声に学ぶ

№2309 経営者の生きた声に学ぶ 1. なぜ,経営者から学ばなければならないか 中小企業法務をめざす弁護士としてはすぐれた経営者の生きた声から現場の呼吸のようなものを学ぶことはとても大切だ。そうした勉強をして,依頼者が本当に必要な情報を提供できる。…

番外 盛和塾機関誌第9号

番外 盛和塾機関誌第9号 稲盛経営を集中的に勉強している。機関誌1号から順番に読んでいるが,知ったつもりになっているということほど怖いものはない。 1994年発行の盛和塾第9号では「経営の原点11ヶ条」が掲載されている。 「今までは皆さんに『稲盛経営7…

№2306 本当は自分の金儲けのため?

№2306 本当は自分の金儲けのため? 稲盛さんの葛藤 京セラ稲盛和夫氏が稲盛さんを務める盛和塾機関誌第8号は1994年発行で稲盛さんが60才ころの話が掲載されている。稲盛哲学完成に向けて意識が集中している一方,葛藤もみられる。そこの悩みが私たちが稲盛哲…

番外 盛和塾機関誌第7号

いろいろためになる話はありますが,塾長稲盛和夫氏のお話で最も印象に残ったのは孟子の引用部分でした。 「仁は人の心なり。義は人の路なり。その心を放して求むるを知らず。人,鶏犬を放することを有すれば,すなわち之を求むるを知る。心を放することを有…

番外 機関誌第121号

番外 機関誌121号 ゴールデンウィーク家族が集まりました。動物占いでもりあがりました。家族で機関誌を読み合わせたわけではありません。機関誌121号は経営者は哲学が大切であるというのが詳しく述べられていました。企業はリーダーを超えては存在すること…

№2304 社員に愛されたい,感謝されたい

№2304 社員に愛されたい,感謝されたい 社員に愛されたいという考え 稲盛経営哲学の勉強に集中しているが,自分に足りないものは何だったのだろうといつも考えさせられる。私の場合,最大の課題は「社員に感謝されたい」という気持を意識的に消してきたとこ…

№2303 経営者の信念と発展する組織

№2303 経営者の信念と発展する組織 稲盛経営哲学を集中的に勉強している。機関誌は平成4年に創刊され,今日は第6号を読んだ。稲盛さん,この時は59才じゃないかな。「燃えてる」って感じだ。第6号,フィロソフィ座談会のテーマは「燃える集団づくりをめざす…

番外 機関誌「盛和塾」第5号

番外 機関誌「盛和塾」第5号 機関誌「盛和塾」を読み続けています。現在,私の事務所は「ティール組織」(英治出版)の考えを導入しようといろいろ試みています。稲盛経営思想はティール組織の思想に通じているようです。ティール組織では,会社を生体や生態系…

№2298 JAL再建の原動力は意識改革(機関誌「盛和塾」118号より)

№2298 JAL再建の原動力は意識改革(機関誌「盛和塾」118号より) 京セラフィロソフィは中小企業も勉強する価値がある 京セラ稲盛和夫さんは京都の町工場から大きく成長し,KDDIの成功,JAL再生と困難を克服してきた。盛和塾機関誌118号にはJAL再生の過程がレポ…

№2297 すぐれた経営者は運がいい

№2297 すぐれた経営者は運がいい すぐれた経営者はすばらしい運に恵まれている。私はそれは理由のあることだと思う。 稲盛経営12ヶ条 盛和塾機関誌118号では塾長講話「経営12ヶ条」のうち1条から4条が載っている。これは稲盛氏の実践的な経営の原理,原則だ…

№2296 機関誌「盛和塾」創刊号を読んだ

№2296 機関誌「盛和塾」創刊号を読んだ 機関誌「盛和塾」創刊号を読んだ 京セラの稲盛和夫さんが塾長を務める経営者の勉強会「盛和塾」の機関誌創刊号をお借りして読んだ。盛和塾が始まったのが昭和58年(1983年),京都青年会議所の若手経営者が「盛友塾」と…

№2290 全従業員の物心両面の幸福の追求

№2290 全従業員の物心両面の幸福の追求 京セラ創業者稲盛和夫氏を塾長にした誠和塾では機関誌に塾長講話という講演記録が冒頭に紹介されている。機関誌117号を読むと「企業統治の要諦」とあり稲盛経営学の「要諦」が紹介され,読む機会にめぐまれた。実にた…

№2284 キャッシュベースの経営

№2284 キャッシュベースの経営 京セラ稲盛会長は企業家に対してキャッシュベースの経営をせよと教えている。誠和塾の例会でこのキャッシュベース経営の意味について議論になった。 ドラッカーは今の決断こそ大切だという 戦略上の意思決定において問うべき問…

№2283 在庫

№2283 在庫 盛和塾という企業家の勉強会で「在庫」がテーマとなった。トヨタでは「在庫」は「罪庫」という言葉があるそうだ。 在庫は空間の最有効利用を妨げる 在庫は空間を必要とするのでその管理費用の支出につながる。在庫空間がじゃまをして他に必要な活…