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№2361 人間として最もベーシックな道徳

京セラ稲盛和夫氏は会社には倫理が必要だという。
「会社を経営していく時には、どうしても従業員の規範となるべきルール、約束事が必要であり、それがその会社の哲学として企業内に確立されなければなりません。」と述べる。私はは心から正しいことだと思う。

 

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その基本的倫理観は誰でもわかる素朴なもの、プリミティブだという
「人間として何が正しいのか」という問いに対する解だという。「突き詰めれば、それは『正直であれ』『人を騙すな』『うそをいうな』といった子供の頃に親から諭され、先生から教わったプリミティブな道徳観、倫理観なのです」

 

稲盛経営哲学はJALを再生させた
 稲盛氏はJAL再生を担当するにあたって、まず最初に行ったことはJAL幹部たちにこうした経営者としての心構えだったそうだ。JALが倒産して対応がもっとも難しい時期に経営上の倫理観を勉強させるというのは並大抵のことではないはずだ。しかし、勉強が進むにつれて、JAL幹部たちは進んで勉強するようになったという。

 

人の集団は心の通い合ったあたたかいものでなければならない
 JALが変わったのは人の集団はけっして人間性のない無機質なものではなく、心を通い合わせた暖かい関係だということを気づいたからだ。それまでのJALはマニュアルにしばられ、人はいつも操作されていた。ルールが決められ、集団はルール違反をいつも監視していた。ルールは犯人捜しの道具になっていた。しかし、稲盛哲学の世界ではルールは人を自由にするもの、人として正しいか自分で判断できる世界をつくるものとなったのだと思う。

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