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№2297 すぐれた経営者は運がいい

№2297 すぐれた経営者は運がいい

 すぐれた経営者はすばらしい運に恵まれている。私はそれは理由のあることだと思う。

稲盛経営12ヶ条
 盛和塾機関誌118号では塾長講話「経営12ヶ条」のうち1条から4条が載っている。これは稲盛氏の実践的な経営の原理,原則だ。
 稲盛経営十二ヶ条

 第1条 事業の目的、意義を明確にする
 第2条 具体的な目標を立てる
 第3条 強烈な願望を心に抱く
 第4条 誰にも負けない努力をする

第3条 強烈な願望を心に抱く
「強烈な願望を心に抱く」の部分では稲盛氏はこのように言ってのける。
「私は,心に描いた通りにものごとは成就すると思っています。言い換えれば,『何としても目標を達成したい』という願望をどれくらい強く持つことができるかどうかが成功の鍵になってくると考えています。

チャンスは願望の上に成り立つ必然
 経営上の願望を強く持続させ続ければ,「いつしかその人の潜在意識に入っていきます。」「この強い意識が,自分をその方向へと自然に向かわせてくれるようになるのです。」このように強い願望を持てば,「そのために一瞬の出会いを逃さず,すばらしいチャンスを活かして事業を成功に導くことができた」(28頁)ということになる。チャンスを得られたのは決して偶然の産物ではなく,強い願望の上に成り立つ必然がある。

チャンスに努力が加われば成功に導かれる
 稲盛経営第4条では誰にも負けない努力の必要を説いている。その中で「日々の愚直な努力を積み重ねる」ことの重要性を説く。そして,「実は私は,長期の経営計画を立てる必要はないと考えているのです。」という。強い願望を持ち,チャンスをつかみ取れば,目標に向かって「一歩一歩堅実に」愚直に努力を積み重ねる,それが「成功への王道」(31頁)というのだ。

すぐれた経営者は運がいい
 経営に偶然はない。しかしすぐれた経営者は運がいい。それは日頃から強い願望を持ち続け,機会を逃さないからだ。それは誰にも負けない努力を堅実に続け,成功に結びつけるからだ。成功し,振り返ってみればあの時の機会は奇跡のようなできごとだったということになる。あの機会は本当に運がよかったということになる。

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