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№2380 コロナ不況と盛和塾塾長講話

 新型コロナウィールスが経済に影響し始めている。事業者の間では仕入れができないなどと言った言葉がかなり聞こえる。こんな時に私たちはどう対応したらいいのだろうか。今は閉塾してしまったが、盛和塾では何度も不況対応について塾長稲盛和夫氏が講演している。こうした先の見えない時期にはじっくりと自分を見つめ直して対応策を着実にやっていくことになる。

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機関誌142号「不況は成長のチャンス」
 「企業の歩みを一本の「竹」の成長になぞらえれば,不況を克服することは,一つの「節」が作られるようなものです。好況の中,景気の追い風に乗り,単純に成長していけば,「節」のない,単調で脆弱な「竹」となっていきます。」

 

 今こそ「感性的な悩みをしない」「常に明るく前向きに、夢と希望を抱いて素直な心で」経営に臨まなければならない。

 

機関誌43号では不況対策が語られている
 バブル崩壊後の不況に対して,塾長が京セラインターナショナルで幹部社員に話した内容が紹介されている。この文書は塾長が天才経営者であることをよく示している。

① 不況と高収益
  高収益で内部留保をしっかりしていれば,いわば強い抵抗力ある会社となり不況に対応できる。


② 全員参加による営業力強化
  営業力強化が課題となるが,普段は忙しくて参加できない技術者も参加させ,新顧客に対して新しいアイディアを提供し顧客を開拓する。


③ 新製品開発に全力を尽くす
  営業に参加した技術者は営業の実態を理解し,よい商品を開発できる。新しい商品は不況脱出後の主力になるかもしれない。


④ 原価を徹底的に引き下げる
  こういうときこそ不可能と思われても原価引き下げにチャレンジするべき。景気の良いときにはどうしても気が緩むが,不況下は必死になれる。


⑤ 生産性を落とさない
  人員の余剰があるからといって過剰に人を投入しない。余剰ある人員は別の仕事をしてもらい,生産量に見合った人員配置はくずさない。


⑥ 不況時こそ問われる人間関係
  レイオフをする,賃金カットをするという場合には,必ず人間関係がトゲトゲしくなってきます。・・・そのような問題についても,かねてからの人事管理の不十分さを反省するための好機ととらえるべきです。


⑦ 不況とチャンスととらえる
  「不況のときこそいちばん会社が伸びるときだ。不況をバネに会社を発展させよう」
  「どうせ同じ経験をするなら,明るい未来につなげよう」

 

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