名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

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№117 人を生かす経営全国交流会

中小企業法務 №117 人を生かす経営全国交流会

 中小企業家同友会では様々な全国企画を行っている。そして,これが中小企業家同友会の魅力の一つとなっている。

 今日は「人を生かす経営全国交流会」に出席した。中小企業にあっては社長と社員との距離が近いだけに大企業にはないメリットが存在する。それは,社員も社長と同じように経営に対する問題意識を持つことができることで,仕事と自己実現の課題と結びつきやすい。社長は社員と将来像を共有することで,仕事に対するやりがいを見いだすことができる。

 社員や,社長が仕事を通じていかに成長することができるか,これが中小企業家同友会の企業発展の基準である。このような考えのもと,全国の同友会会員が実に様々な努力を行っているのである。本日の会議でも,私と同席した宮城県の社長のお話によると,同友会みやぎでは社長と社員が共同で参加する「塾」を開催して,成果を上げているそうだ。しかも,この社長の会社では「成長シート」というものを作っていて,自らの成長を客観的に評価できる材料を作っているということである。

 社長たるもの,義務で人を動かすべきではない。真に社長の姿に共感して,いっしょにやりたいと思うパッションで人に動いてもらわなければならない。全国集会ではこうした熱い理想が語られた。実際には本当に難しいことで,熱い理想と難しさとの揺れが,「交流」されるところに中小企業家同友会のよさがある。