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№2388 全員参加型組織

 ティール組織(Reinventing Organization)は全員参加型企業だ。組織が自主的に発展するためのルールが決められているが、最初から組織のあり方が決められているわけではない。人が集まった時に組織ができあがるが、その集まった目的、集まった人々の個性、集まった人々を取りまく環境によって発展を遂げていく。この時に自主的に発展するルールを持つか、誰かの強力なリーダーシップで発展していくか、ルールによって組織が宿命づけられていく。

 

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まず、これまで何をしてきたか考えよう
 組織がティール型になりたいと思うなら、まず、それまで組織が何をしてきたかよく考えよう。組織は有償、無償の活動によって動かされている。その時に組織は世の中の何かに貢献しているはずだ。私たちはまず世の中のどんなことに貢献してきたか、なぜ我々は持続できてきたのか、自分たちの組織の目的に耳を傾ける必要がある。

 

仲間の一人一人の個性を思い描いてみよう
 組織にいる以上、組織内で何かの役割を担っているはずだ。その役割について、耳を傾け意識していこう。そして次に全体を心の中に描く。私という人間の心臓、肺、胃、腸、手足、目、脳、脊髄、それぞれの役割を持つ。それが、独自の役割を担って私という一人の人間を作っている。同じように組織の中のA、B、C・・・はそれぞれの役割を担っている。そして、組織という一つの全体像を作り上げている。

 

組織のエネルギーがどこからわいてくるのか考えよう
 組織のエネルギー誰かが主体的にやりきることから湧いてくる。主体性と持続的な責任が組織活性化のエネルギー源となる。そのため、ティール型組織では全員が平等ではない。コンセンサスを勘違いし、全員の同意を得ることは個人の主体的アイディアを削ぐ結果となる。平等ということがあるとすれば、誰もが主体的なアイディアを発揮し、イニシアティブをとることができる、誰もが組織のサポートを受けることができるという点で平等となる。

 

主体的で責任ある人間像
 ティール型組織では一人一人に各自の人生を主体的に組み立てる人間像が求められる。仕事に生きがいを持ち、仕事が自分の人生の一部であると実感でき、その任務を全うする人間像だ。組織にも社会にも責任を持つ、つまり責任ある積極的な発言をする。
 どのようにうまくいっている時はもちろん、苦しいときも人生を楽しく、美しいと感じ、職場においても、私生活においても人生を楽しむことができる。そこに生まれる創造性が人生を豊かにすると確信している人間像だ。

 

愛情に満ちた人間関係
 ティール組織では誰もが自分の持ち場を自覚し、持ち場におけるリーダーになる資格がある。構成員はアイディアの多様性を尊ぶ思考の柔軟性と寛容さを持ち合わせなければならない。個人の自己実現を援助しようという時に援助する側は自己犠牲をいとわないし、個人の自己実現を共に楽しむだけの協調性が求められる。人が間違えばそれを指摘し、発展する方向で援助することができるだけの合理的科学的思考と発言するための勇気が求められる。

 

組織は必ず発展する
 組織の中に社会が必要としているものがあり、構成員が主体的にそれを見つけ出し、それを実現する行動を起こすのだから、組織は必ず発展する。

 

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