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№2218 仲間意識が「オフィス空間」も変える

№2218 仲間意識が「オフィス空間」も変える

個人が伸びれば組織も伸びる
 「ティール組織」(英治出版)では,個人の人生を充実させるために組織があり,その結果として組織は拡大し,利益を上げていくという考えだ。著者はこのタイプの組織について詳細な分析を試みている。

オフィス空間も変わってくる
 従来の上意下達統制型の組織では「標準化された,面白みのない社屋。多すぎるほどの職階」とまとめる。
 一方,ティール組織では「自分たちで飾り付けた,あたたかい雰囲気のスペース。子供たちににも,動物にも自然にも開放されているオフィス。職階は全くない。」

管理社会では人々は仮面をつけて生活する
 社員は制服を着るとき,「自分の一部を閉め出さなければならない,と思うようになるのだ。仕事用の仮面を身につけ,職場の期待に応えようとするわけだ。」。職員に対する評価は仮面を正しく身につけているか,合理的であり,強い意志と決意が示され,失敗があれば隠そうとしたり,他人の責任にしようとする。

進化した組織では職場は祝福の場となる
 より進化した組織では,仮面が脱ぎ捨てられ「仕事は,同じ職場で働く仲間同士で助け合って,自分たちの中に埋もれていた偉大さを発見し,自分たちの使命を明らかにするための器である」。自分の成果や問題点も安心して仲間に打ち明けることができ,仲間は自分の成長を喜び,祝福してくれ,自分の失敗を受け入れ,そこから何を学ぶかについて一緒になって考えてくれる。そうした信頼がティール組織では実現されるという。

子どもの声の聞こえる職場
 お互いに信頼できる仲間同士であるという関係は,ピア・ベースの関係と呼ばれている。職場は監視される場所から,同僚たちとの安心できるコミュニティーと変化する。「ディール組織」ではパタゴニアを引き合いに出して次のように著している。

 同社は従業員向けに「子ども発育センター」を運営している。対象は生後数ヶ月の幼児から幼稚園児まで,子供たちの笑い声とおしゃべりが,日常生活者としてのオフィスまで届いてくる。・・・人々がお互いを同僚としてたけでなく,幼い子どもたちへの深い愛情と思いやりを示す人として見るようになると,職場の人間関係も微妙に,しかし根底から変化する。

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