幼児期からインターネットに接してきた世代をミレニアム世代とか、ジェネレーションZとか言うらしい。インターネットというグローバルでありながら、けっこう狭いコミュニティを作ったり、あらゆる情報をインターネットから得ている彼らはいくつか特徴を持っているということだ。
デジタルネイティブな人たち
インターネット登場以前、情報はマスコミなど独占状態だった。インターネット登場により誰でも情報を発信でき、さらに誰とでもつながる時代となった。私たちはこれを情報が民主化されたと呼んだものだ。しかし、この誰とでもつながる仕組みはもはや当たり前になっていて、「民主化」などと大げさな言葉で呼ぶ必要はない。
グローバルな割には狭い世界の人たち
誰でも誰とでもつながると言っても、人との共感能力には生物的な限界があり、せいぜい150人ぐらい(ダンバー数)ぐらいのことかもしれない。ミレニアム世代はグローバルであることとと比較するとあまりにも小さい仮想空間コミュニティを作っている。
人の共感能力、情報処理能力に限界があるということで登場したのがプラットフォームと言われるビジネスモデルだ。
彼らは自由だ、形にとらわれない
彼らは非常に自由で、地位や職業、国境の壁を越える。新しいことに共感し、誰もがリーダーになれ、発明者にもなれると考えている。
ゲイリーハメルはミレニアム世代の特徴について次のように指摘している。このような人たちが求める組織とはどのようなものだろうか。それは自主的で自由で、ワークライフバランスがとれているティール型組織ということではないだろうか(「ティール組織」223頁)。
① 優れたアイディアは誰も握りつぶせない
② 誰でも協力者になれる
③ 誰でもリーダー役を務められる
④ 誰も指図できない
⑤ 目的や目標は自分で決める
⑥ 誰かの成果を簡単に生かせる
⑦ ゴロツキや暴力に耐える必要はない
⑧ 出る杭は打たれない
⑨ 優れたおのがたいていは勝つ
⑩ 情熱を削ぐような方針はくつがえされる
⑪ 素晴らしい貢献は周囲から認められ、祝福される
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