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№2248 近頃気になる“purpose”

№2248 近頃気になる“purpose”

Purpose(目的) という言葉が気になっている。
 2017年,フェイスブック創業者マーク・ザッカーバーグが母校ハーバード大学で「 purpose」について語った。

「自分の目的を見つけるだけでは十分ではない。すべての人々が目的意識を持つ世界を作ることこそ、私たちの世代が取り組むべきことだ」
“I'm here to tell you finding your purpose isn't enough. The challenge for our generation is creating a world where everyone has a sense of purpose.”


この“purpose”という考えは2008年10月に始まった
 “purpose”はP&GのGMO(Global Marketing Officer),ジム・ステンゲル(

Jim Stengel)

氏の講演に登場した。ブランドにはpurposeが必要だという言ったそうだ。以来,パーパスブランディングというのはビジネス界では重要な言葉になったらしい。

英語の“purpose”にはどんな意味があるのだろう
 この"purpose”というのは「目的」と訳されているが,実際にはもっと行動的な意味があるようだ。私の英語辞書では“sense of purpose”という言葉出てきて,これは格式ある言葉遣いの場合,(達成への)意志の意味がある。

「企業の存在価値」と訳してもいいかもしれない
 この目的は時に企業の存在価値にさかのぼった意味での目的だ。世界最大のコンサルタント会社の一つKPMGは自社の歴史をほりさげ,数百人の社員から聞き取りを行い,自社の" purpose"は何か追求した。その結果自社の“purpose”は“Inspire confidence and empower chenge”にたどりついた。KGPM-JAPANのウェブサイトでは,“purpose”は存在意義と訳されている。そして,存在意義は「社会に信頼を,変革に力を」となっている。

 KGPM-JのHP→

 この“purpose”というのは,組織の存在意義にまでさかのぼる言葉だ。また,“sense”と組み合わされて使われる。意志をもって,追求するという意味があり,それは現在,この今,意志をもって追求するという意味になるだろう。

“purpose”で満たされた組織像
 もし,組織が“purpose”という目的意識で充満されれば,組織の構成員は組織の存在意義を常にこころにとめ,自律的に動いていくことだろう。うちの事務所もそんな若々しい,可能性をひめた組織にしていきたい。

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