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№1845 たまには「古事記」はいかが?

№1845 たまには「古事記」はいかが?

 毎晩睡眠薬代わりに読んでいる古事記だが、けっこう素朴でおもしろい。
 
 八俣の大蛇(やまたのおろち)とは出雲の国に現れる大蛇だ。
 目は真っ赤に燃え、一つの体に八つの頭、八つの尾を持っている。毎年、出雲の国、鳥髪(とりかみ)という土地に現れて、毎年一人ずつ生け贄の娘を食べてしまう。八つの頭で一人の娘をどうやって食べるのだろうと思うのだが、食べるのだそうだ。

 あるとき、スサノオノミコトが天界より下ってきて、生け贄になる娘の両親から事情を聞き、八俣の大蛇をやっつけてやろうということになった。お酒を八樽用意し、八俣の大蛇がそれを飲んで酔って寝たところを刀で斬り殺してしまった。

 この時の、大蛇のしっぽの一つから剣があらわれた。これが有名な「くさなぎの剣」で三種の神器の一つになっている。くさなぎの剣は皇家にあると思っていたら、わが名古屋の熱田神宮にもある。くさなぎの剣の魂は形がなくいたるところにあると考えているみたいだ。

 「八俣の大蛇」は日本書紀では「八岐大蛇」と記載されている。大小の河川を合わせて流れる川の化身なのだそうだ。確かに、大雨などの時に地響きと共に山が崩れ、土石流が流れてくるがその様子はまるでヘビだ。

 土石流のおそろしさは、大規模に破壊され尽くした様子などから分かるが、実際に巨大な樹木が森ごと流れていく様は神の怒りにふさわしい。

 ちなみに、スサノオノミコトはお姉さんのアマテラスオオミカミとけんかして、天界を追放された。「荒ぶる神」として天界では悪者だったが、出雲では英雄になっている。


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