名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

名古屋,豊橋,東海三県中小企業法務を行っています。

2019-01-01から1年間の記事一覧

№2329 幽霊がたくさんいる

№2329 幽霊がたくさんいる 先日のお話は熱意,行動力にあふれたものでまさに「うずの中心」になっている感があり,大いに刺激を受けました。人は生まれながらに宿命を持っているはずですが,それがどんな形で開花するか分からないところが人生の醍醐味という…

№2326 起業家よ大志を持て

№2326 起業家よ大志を持て 京セラ会長稲盛和夫氏が主催する盛和塾機関誌第38号では稲盛氏のベンチャー育成について考えを掲載している。 シリコンバレーと京セラ 稲盛氏の発言はシリコンバレーの生い立ちから始まるベル研究所のスタッフが半導体の可能性を信…

№2325 中国中小企業の展開

№2325 中国中小企業の展開 中国の経済発展は拝金主義から始まった? 1978年から改革開放経済が本格化し,その後1980年代中国の市場開放は大いに進んだ。中国内では巨額の利益を得る者が続出し,経済が過熱する中,拝金主義的な傾向がかなりあったように思う…

№3 渋沢栄一「真正の利殖法」

№3 渋沢栄一「真正の利殖法」 私は時々,渋沢栄一の「論語と算盤」を読んでいる。渋沢栄一は明治維新から大正初期までの間、様々な経済政策にかかわった偉人だ。彼は日本経済近代化にあって、道徳面を重視した。「論語と算盤」はそうした著書の一つだ。 経済…

№2 採算意識を高める

№2 採算意識を高める 京セラフィロソフィーによると,「京セラでは,アメーバ単位で[時間当り採算制度]を実施し,職場での仕事の結果が誰にでもはっきり分かるようになっています。社員一人一人が経営者の意識をもって,どうすれば自分たちのアメーバの[時間…

№2324 うつ病対策メモ

№2324 うつ病対策メモ 顧問先会社の社員がうつ病のためうまく働けない状態になったというので対応メモを作りました。 名古屋E&J法律事務所へのお問い合わせはこちら → http://www.green-justice.com/business/index.htm 1. うつ病についての考え方 うつ病…

№1 経営実践哲学

経営実践哲学 133号は機関誌7号から16号の要約集が記載されている。現在私は1号から30号まで立て続けに読んでいるが復習になる。最近ちょっとずつフィロソフィーの意味が分かり始めてきた。当たり前のことだが,京セラ哲学は「経営実践哲学」だ。同じ内容で…

№2323 経営実践哲学

№2323 経営実践哲学 盛和塾機関誌133号は機関誌7号から16号の要約集が記載されている。現在私は1号から30号まで立て続けに読んでいるが復習になる。最近ちょっとずつフィロソフィーの意味が分かり始めてきた。当たり前のことだが,京セラ哲学は「経営実践哲…

弁護士籠橋の中小企業法務

はじめまして 弁護士の籠橋と申します。中小企業法務を専門に勉強しており,企業系に強い法律事務所です。日常経営で生じる法律問題,事業提携に伴う継続的取引関係,不良品の発生などの危機管理,うつ病,パワハラといった労働問題,新規事業展開にともなう…

№2322 相反する両極端の統一

№2322 相反する両極端の統一 1. 両極端の使い分け 稲盛哲学の基本的原理の一つに,相反する両極端を併せ持ち局面によって使い分けるという考え方がある。稲盛氏はしばしばアメリカの作家,スコット・F・フィッツジェラルドの言葉,「一流の知性とは,二つの…

№2321 京セラ会計学

№2321 京セラ会計学 京セラの会長が会計のあり方を微に入り細に入り語るの原則化して語るのは驚くべき事だ。講演記録読んでいると,稲盛会長にかかれば,京セラのような大会社もまるで中小企業のようだ。 【目次と私のコメント】 第1章 本質追求の原則 京セ…

№2320 人類は料理のおかげで大きな脳に進化した

№2320 人類は料理のおかげで大きな脳に進化した 人類は脳を巨大化させる進化をした 600万年前,人類は誕生以来脳を大きくしてきた。しかし,脳はけっこうエネルギーの必要な臓器で,脳が大きくなればなるほどたくさん食べないとやっていけない。人類はこの問…

家族でライン チコちゃんに叱られる

家族でライン チコちゃんに叱られる 家族ラインで,「チコちゃんに叱られる」トランプが話題になりました。スペードのクイーンはギリシャの女神アテナ。クイーンの中で唯一武器を持っています。ハートのキングだけはひげがない。印刷ミスだそうだ。

№2319 事業の目的、意義を明確にする

№2319 事業の目的、意義を明確にする 当事務所は中小企業法務に取り組む法律事務所です。当事務所の事業の目的,意義について考えてみました。 当事務所の企業観 企業は生まれながらにして社会的使命を持っている。一人,数人の種から始まった企業に新たな人…

№2318 雇主側の罪,不法就労助長罪

№2318 雇主側の罪,不法就労助長罪 日本語学校が留学生のアルバイト先をあっせんしていた事務局長が有罪となった事例がある(大阪高裁平成 9年 4月25日判時1620号157頁)。 留学生がアルバイトする場合にはいくつか制約がある ① 留学生が資格外活動許可を受け…

№2317 CEO,リーダーの役割と倫理性

№2317 CEO,リーダーの役割と倫理性 私はよく企業を訪問するが,会社のトップの考え方や会社の雰囲気を見るとなんとなく会社の善し悪しがわかってくる。企業におけるリーダーの役割は大きい。 1. 企業はリーダーの意識レベルを超えられない どんな組織であれ…

№2316 ビュートゾルフのコーチング

№2316 ビュートゾルフのコーチング 上司のいない組織 ビュートゾルフはオランダの介護会社だ。組織は15人程度の小さな単位に分かれ,自主管理によって経営されている。経営は単位に完全に任されている。上司のいない組織を実現しているし,オランダで急成長…

№2315 人は社会を作る脳を進化させた

№2315 人は社会を作る脳を進化させた ダンバー数 オックスフォード大学,ロビン・ダンバーは有名なダンバー数というのを発見した。人の集団は150人ぐらいを単位に編成されるというものだ。石器時代の集落もおおよそ150名ぐらいだ。キリスト教会の教区もおお…

№2314 事業譲渡の債務承継の回避

№2314 事業譲渡の債務承継の回避 事業譲渡によって借金を切り捨てることは可能です 事業譲渡の大きな目的の一つに,大きな債務負担から解放されるというものがある。つまり,譲渡会社に借金を残し,新会社に事業だけ移すというものだ。こういうことが倫理的…

№2313 汚染不動産の売買

№2313 有害物質ある不動産の売買 商品の欠陥を「瑕疵」という言い方をします 工場用地などは売買契約後に有害物質や廃棄物の存在が発覚することがあるため契約上注意を要する。こうした有害物質などについては法律上に「瑕疵(かし)」とか「欠陥」とかいう言…

№2312 外国人採用トラブル

№2312 外国人採用トラブル 顧問先で最近外国人雇用が問題になっている。改正入管法が大きく報道されているせいかもしれないが,実際外国人労働者が増えているためだ。厚生労働省も外国人雇用に関する注意事項を発表している。 → https://www.mhlw.go.jp/cont…

№2311 中国の経営者たち

№2311 中国の経営者たち 中国で隆盛する稲盛哲学 稲盛和夫氏が塾長を務める盛和塾は世界各地にあり,中国にもある。しかも,1万4000人の塾生のうち7000人が中国人になっているそうだ。しかも,私が知る限りでも中国の塾生の企業規模は桁違いに大きい。従業員…

№2310 幸せって何だろう

№2310 幸せって何だろう 経済よりも心の豊かさが大切だ 1976年,非同盟諸国首脳会議でブータン国王は “Gross National Happiness (GNH) is more important than Gross National Product ” 「国民総生産量より国民総幸福量の方が大切だ」と述べた。今では幸福…

№2309 経営者の生きた声に学ぶ

№2309 経営者の生きた声に学ぶ 1. なぜ,経営者から学ばなければならないか 中小企業法務をめざす弁護士としてはすぐれた経営者の生きた声から現場の呼吸のようなものを学ぶことはとても大切だ。そうした勉強をして,依頼者が本当に必要な情報を提供できる。…

№2308 社員を丸裸にする

№2308 社員を丸裸にする 機関誌「盛和塾」 京セラ稲盛氏が塾長を務める盛和塾では機関誌を発行して塾長との座談会や講話の記録が載せられている。機関誌第4号は1993年に発行されこの時期の塾長は60代で気持ちも若い。 社員を丸裸にする 「うちの会社の幹部に…

番外 盛和塾機関誌第9号

番外 盛和塾機関誌第9号 稲盛経営を集中的に勉強している。機関誌1号から順番に読んでいるが,知ったつもりになっているということほど怖いものはない。 1994年発行の盛和塾第9号では「経営の原点11ヶ条」が掲載されている。 「今までは皆さんに『稲盛経営7…

№2307 顧客要望の設備投資と発注責任

№2307 顧客要望の設備投資と発注責任 顧客から設備投資の要求があっても,自己責任 顧客などから一定の生産を発注するから是非体制を整えてほしいという強い要望がある場合がある。かなりの生産量が見込めるから伝えられと高額な設備,人員の配置など行うこ…

№2306 本当は自分の金儲けのため?

№2306 本当は自分の金儲けのため? 稲盛さんの葛藤 京セラ稲盛和夫氏が稲盛さんを務める盛和塾機関誌第8号は1994年発行で稲盛さんが60才ころの話が掲載されている。稲盛哲学完成に向けて意識が集中している一方,葛藤もみられる。そこの悩みが私たちが稲盛哲…

番外 盛和塾機関誌第7号

いろいろためになる話はありますが,塾長稲盛和夫氏のお話で最も印象に残ったのは孟子の引用部分でした。 「仁は人の心なり。義は人の路なり。その心を放して求むるを知らず。人,鶏犬を放することを有すれば,すなわち之を求むるを知る。心を放することを有…

番外 機関誌第121号

番外 機関誌121号 ゴールデンウィーク家族が集まりました。動物占いでもりあがりました。家族で機関誌を読み合わせたわけではありません。機関誌121号は経営者は哲学が大切であるというのが詳しく述べられていました。企業はリーダーを超えては存在すること…