№2320 人類は料理のおかげで大きな脳に進化した
人類は脳を巨大化させる進化をした
600万年前,人類は誕生以来脳を大きくしてきた。しかし,脳はけっこうエネルギーの必要な臓器で,脳が大きくなればなるほどたくさん食べないとやっていけない。人類はこの問題を料理によって解決したという考え方があるらしい。
時間,エネルギーの効率化をめざして人は進化した
1日は24時間と決まっているので,全ての生物はこの時間内に,食べ物を探し,採取し,その後にそれを食べ,寝る。群れがあれば群れのための社交時間も必要になる。食べて消化するというのはけっこう時間がかかる。牛などは四六時中食べてる。
胃腸などの消化管などは脳と同じくらい神経が張り巡らされていて,こちらにもエネルギーをまわさなければならない。脳がいくら偉くても,エネルギーを確保できなければなんともならない。
脳はエネルギーをたくさん使うので収支バランスが大変
この脳を大きくするための栄養源を解決したのが,「肉食」なのだそうだ。ネアンデルタール人は発達させた場所こそ違え,現代人とほぼ同じ大きさの脳を持っていた。この巨大な脳に使われるエネルギーは肉食で補った。さらに料理することで,消化管の負担を減らし,余ったエネルギーを脳に回した。
この料理を可能にしたのが「火」だ。火を使って料理をすれば栄養素の吸収は50%増えるらしい。つまり,旧人たち半分の肉で同じ栄養素を利用できたことになる。
料理は集団化を促進し,社交時間の合理化も実現した
それに料理は大勢で食べた方が効率がよいので,集団食べるようになり,それが仲間の結束を高める。つまり集団内での社交のために費やされた時間が節約されるということだ。私たちが一緒に食事をすることで仲間意識を持てるのも,進化の結果,一緒に食事すれば仲間意識を持つという習性を身につけたためかもしれない
進化を時間収支,エネルギー収支の観点からみる
進化も,時間の収支,エネルギーの収支という観点から考えるとそれはそれで面白い。なんだかPDCAサイクルによって,生産管理の効率化を図っているみたいだ。進化はエネルギー効率,時間効率を上げるという種の努力の結果である,という考え方だ。
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