名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

名古屋,豊橋,東海三県中小企業法務を行っています。

2014-01-01から1年間の記事一覧

№1517 中国の労使紛争

№1517 中国の労使紛争 2年ほど前には中国では自然発生的なストライキが多発した。一カ所でストライキが起き労働条件が改善するや,あちらこちらでストライキが発生した。中国は社会主義国なので組織された労働者が本来権力を持っていることになっているが,…

№1516 中国での雇用の特徴

№1516 中国での雇用の特徴 中国労働法関係は2008年「中華人民共和国労働契約法」,「中華人民共和国労働争議調停仲裁法」ができあがり,2013年には最高人民法院が「労働争議事件における法律適用の若干の問題」を発表しこれらの法律の法解釈を明らかにした。…

№1515 近頃ちょっと健康運動

№1515 近頃ちょっと健康運動 ☆ 早寝早起き 早く寝れば,早く起きる。早く寝る,これが難しいんだな。 ☆ 毎朝,バナナを一本。 バナナはカリウムがいっぱいだぞ。 ☆ 通勤途上は大股早歩き。 これはけっこう疲れる。ヒップアップに有効だ。 ☆ 腹凹(はらへこ)…

№1514 社内のいじめの芽をつむ

№1514 社内のいじめの芽をつむ いじめは高じれば会社の安全配慮義務違反となり賠償問題が発生する。そうでなくてもいじめのない会社が望ましいことは言うまでも無い。いじめは社内の雰囲気を悪くするし,会社全体の士気を落としていく。会社は楽しいところで…

№1513 ASEANをどうみるか

№1513 ASEANをどうみるか 私の所属している中小企業か同友会では海外問題についても議論している。今日はASEAN(Association of South‐East Asian Nations)の基礎的勉強会を実施した。 ASEANは東南アジア10か国から成るが,1967年に発足したときはタイ,イン…

№1512 多数乱戦業界でのイノベーション

№1512 多数乱戦業界でのイノベーション マイケル・ポーターが示す多数乱戦業界での分析やイノベーションのあり方は中小企業家の戦略策定にとってかなり有益だ。 多数乱戦業界では業界が整理統合されない経済的必然性が存在する。この経済的な必然性を新しい…

№1511 アジアの製造物責任

№1511 アジアの製造物責任 製造物責任は製造者や販売者に責任を負担させるという責任だ。どの国でも賠償を請求する者が自らの権利を立証しなければならないのが原則だ。しかし,消費者など製品購入者側がそれを立証することはかなり難しい。そこで,こうした…

№1510 それでは嫁に行けぬ

№1510 それでは嫁に行けぬ 83歳になるばあさんは子供の頃,自分の祖母,私のひいばあさんに育てられたそうだ。自分の母親は農業や家業の焼き物で忙しくて子供の面倒まで見切れなかったようだ。確かにかつては子供を預かるのはばあちゃんの役目だったような気…

№1509 コンサルタントの倫理

№1509 コンサルタントの倫理 コンサルタントの助言は適法でなければならない。最近,企業再生アドバイザリーが違法なアドバイスを行って会社に損害を与えたということで,約4387万円の賠償責任を認めた事例ある(東京地裁H25.7.24 判タ1403号184頁)。 これ…

№1508 多数乱戦の業界の戦略

№1508 多数乱戦の業界の戦略 多数乱立業界(fragmented industry)の戦略についてポーターは言及している。当たり前だが規模が大きいとかえって不都合な業界は多数乱立状態になる。たとえば地域や顧客に密着しなければならないタイプの業界は乱立しやすい。弁…

番外 はーちゃん,ひーちゃんノーベル賞でわきたつ

番外 はーちゃん,ひーちゃんノーベル賞でわきたつ テレビで注目されるような有名人が身近にいるととても興奮する。有名人のその身内が身近にいるというだけでも大興奮だ。 ノーベル賞天野先生のお嬢さんは京都大学農学部大学院に在籍していて長男ひーちゃん…

№1507 テナントの原状回復費用とその交渉

№1507 テナントの原状回復費用とその交渉 会社事務所を引き払う場合,原状回復費用がビル管理会社より求められる。 敷金が10ヶ月分ぐらい入れていると1000万円ぐらいになっているが,それで何とかなるだろうなどと思っていると2000万円とか言って法外な原状…

№1506 ソーシャルリクルーティング実施上の法律問題

№1506 ソーシャルリクルーティング実施上の法律問題 ソーシャルリクルーティングというのはフェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアを利用して就活社からの情報を獲得しようというものだ。最近の就活ではインターネットはもう当たり前になってい…

№1505 名古屋弁を品良くしてみると

№1505 名古屋弁を品良くしてみると 名古屋弁をやわらかく書いてみました。どうでしょうね。名古屋弁には上町(うえまち)言葉,武家言葉,下町言葉があります。河村市長は下町言葉の変形ですかね。上町言葉は絶滅しかかっていて私もほとんど聞いたことがあり…

番外 うちの子は奥手だから・・・

番外 うちの子は奥手だから・・・ 親の常なのか,うちの子は奥手だから・・・,なんて思ってしまい,最近は子供達の結婚が気になる。 男の子達だけじゃない,元気印の長女ハーちゃんだって,高学歴の女性はだんだん結婚しなくなっている。どうするんでしょう…

№1504 交渉議事録の重要性

№1504 交渉議事録の重要性 大きな取引をする場合,交渉上の議事録はきわめて重要だ。後々の紛争になった場合,経過をたどることになるので,当事者の一方が作った議事録であっても証拠価値がある。 中小企業の場合,重要案件については社長が一線に立って交…

番外 名古屋のみたらし団子

番外 名古屋のみたらし団子 みたらし団子は京都下鴨神社,御手洗池(みたらしのいけ)が語源らしい。京都にみたらし団子専門店もある。これを見ると,醤油飴をかけて売っている。醤油の色が薄くて,名古屋人からすると「本当に焼いてんの?」って感じだ。 京…

№1503 自分の商品は何か

№1503 自分の商品は何か 私が所属している中小企業同友会ではいろいろ集まりで自分の経営を発表する場がある。中小企業法務を専門としているが,ある会員から「籠橋さんの言う中小企業法務って何ですか」という質問を受けた。 事業を実施する上で最初の問い…

№1502 「規模の経済」の中小企業での有効性

№1502 「規模の経済」の中小企業での有効性 規模の経済は通常,生産量が高まることにより平均的な費用が減少し,利益が増大することを言う。 同一業界内で規模の経済が競争優位を実現する場合には外部からの参入は難しい。それは大きな投資が必要となるから…

№1501 暴力団員排除条項

№1501 暴力団員排除条項 暴力団員であることを外見から見分けることは難しい。私の経験した事例で,あるビルのオーナーが普通の会社だと思って入居させたところ組事務所になってしまった事例がある。家賃は滞納するわ,恫喝するわ,他の入居者はいなくなるわ…

№1500 私は何者だろうか(No.1500記念)

№1500 私は何者だろうか(No.1500記念) ブログもついに1500回を迎えた。続けるのはけっこうしんどい。 青臭い話かも知れないが私はいつも自分は何者だと問いかけている。鏡を見て自分は誰だと問いかけることがめずらしくない。何もやることがなくてぼんやり…

番外 マンダ ネレスカヤ

番外 マンダ ネレスカヤ フェイスブックの名古屋弁クラブにこんな投稿がありました。面白いの転載します。 「我家の87歳おばあさんの一言。 マンダ ネレスカヤ・・・ 意味わかる?」 カタカナだと考え込んでまって寝れーせんでしょう。

番外 籠橋家の語学ブーム

番外 籠橋家の語学ブーム 最近,籠橋家ではちょっとした語学ブームが起こっている。 大学院入試では長女ハーちゃんは合格はしたものの英語が伸びなかったようだ。これからがんばるぞなんて,「成田決意」のようなことを言っている。「成田決意」って知ってま…

№1499 専有知識の拡散と中小企業の技術革新の必要性

№1499 専有知識の拡散と中小企業の技術革新の必要性 マイケル・ポーターの「競争の戦略」(日本ではダイヤモンド社が出版)は1980年に出版されたものだ。実に40年も前の著作だがビジネス分野では教科書中の教科書になっている。少しずつ読んでいるのだが,「…

№1498 暴力団フロント企業の特徴

№1498 暴力団フロント企業の特徴 私はいくつか,暴力団を相手にしたり,フロント企業を経験したりしてきた。 ある開発業者は表向きはいろいろな開発を行っているが,役員の一人に暴力団関係者がいた。このフロント企業は別に小さな会社を作り,失業中の若者…

№1497 断り屋,あやまり屋

№1497 断り屋,あやまり屋 弁護士というのは断り屋,あやまり屋という面がある。弁護士の場合,依頼者側がいつも正しいとは限らない。依頼者に落ち度があって,どうにもならなくなって弁護士に依頼することもある。そのような場合は弁護士は相手の要求に対し…

№1496 戦略グループを考える

№1496 戦略グループを考える マイケル・ポーターは「業界」内の競争について検討している。業界とは「代替可能な製品を作っている会社の集団」と定義されている。業界内部は一様ではなくさらに戦略グループに分けられるという。 業界内部の企業群は多種多様…

№1495 名古屋と尾張

№1495 名古屋と尾張 織田信長以来,名古屋地方は武家文化で名をはせている。織田信長,豊臣秀吉,徳川家康,その後の徳川宗春というぐあいに尾張は固有の武家文化を発展させてきた。しかし,尾張の文化はさらに古い。 古事記や日本書紀などでは時々,尾張の…

№1494 高齢者の土地売買と契約の有効性

№14954 高齢者の土地売買と契約の有効性 高齢者,それも80歳を超えるような高齢者の土地売買は有効なのだろうか。かなりボケが始まっても大人であることには変わりない。でも,親族としては納得いかないことも多いのではないか。 私の経験する例では,だんだ…

№1493 組織が組織を作っていく

№1493 組織が組織を作っていく 組織では何もかも社長一人で行うことはできない。 社長が手の届かないところでも組織は動く必要がある。社長のいないところでも組織が自分で自分を成長させる仕組みが必要となる。あるいは,社長が代わっても組織が存続するこ…