名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

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2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

№1786 組織全体が機能するということ

№1786 組織全体が機能するということ ポーターは効率化の追及と戦略とは違うという。効率化は効率がよくなるだけで新しいものは生まれない。 戦略にはつねに択一的な選択がつきもので、何かを捨てる決意がなければ次は生まれないという。つまり、差別化を徹…

№1785 君子和して同ぜず

№1785 君子和して同ぜず 論語、子路編には「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」というものがある。 「子曰、君子和而不同、小人同而不和」 君子は広くつきあうが、他人の意見に迎合することはない。小人は意見に迎合しているが、つきあいがよいわけで…

番外 行ってみたい。農家レストラン

番外 行ってみたいレストラン フェイスブックにはいろいろなことが紹介されていてためになる。 こんなレストランが紹介されていた。是非、行ってみたい。 「清澄の里 粟」 → http://www.kiyosumi.jp/index.html 「農家レストラン」ネットワーク → http://oku…

№1784 システム開発と多段階契約

№1784 システム開発と多段階契約 システム開発の場合、なかなか先が見通せないため段階的に契約を結ぶことがある。東京高裁平成27年5月24日判決はこの点を示した興味深い判決だ(判時2279号21頁)。 この事件は「顧客にウェブ上での製品マニュアルのダウンロ…

№1783 データマネジメント

№1783 データマネジメント 膨大な消費者情報をいかに活用するかは大企業では必須の課題となっている。データ解析を高度化することによって判断の精度をあげていこうのがデータマネジメントの神髄だ。大企業では現場と経営陣との距離が大きいため、経験的な「…

番外 あんぽんたん

番外 あんぽんたん 連休でひーちゃんが帰ってきて、親子三人で食事に出かけた。 かあさんは「あんぽん」は名古屋の方言だとい言い始め、私は「あんぽんたん」は関西弁だと大論争になった。 おかあさんは「だって、学校の先生があんぽん、あんぽん、つかって…

№1782 文書提出命令

№1782 文書提出命令 弁護士の力からすればいろいろな文書を入手できるんじゃないかと考えている人は少なくない。しかし、実際には弁護士には強制力をもった調査権限がないためどうしても限界がある。 私たちが調査できるとすれば、文書提出命令ぐらいだ。米…

№1781 何をやらないか!戦略の秘訣

№1781 何をやらないか!戦略の秘訣 マイケル・ポーター「競争戦略論Ⅰ」(ダイヤモンド社)91ページ、トレードオフの考えは実に感動的だ。実にわかりやすい。 ポーターはオペレーション効率は戦略ではないと言い切る。効率は重要だがそれだけを追及していたの…

№1780 こわいぞハリガネムシ

№1780 こわいぞハリガネムシ ハリガネムシは文字通り筋金入りの動物だ。世の中にはいろいろな生物がいるものだと本当に驚かされる。クマムシには「びっくりぽん」だったが、ハリガネムシも「びっくりぽん」だ。 ハリガネムシ(針金虫)とは類線形動物門ハリ…

№1779 雇われ社長の不祥事とオーナーの責任

№1779 雇われ社長の不祥事とオーナーの責任 私たちの世界では「所有と経営の分離」という言葉がある。 企業を所有する株主と、企業経営する代表取締役とは違う者だという考え方だ。会社が何かあっても、株主は出資金は失うかもしれないが責任を負わない。 ホ…

№1778 監査役の責任

№1778 監査役の責任 破産会社の多くはずさんな会計管理であると思う。ずさんな会計になったいきさつはさまざまだ。 社長が会社のカネを私事に使い、持ち出しを隠蔽するような場合、銀行から少しでも融資を引き出すために利益を粉飾するような場合、会計を軽…

№1777  競争勝利のベストポジション

№1777 競争勝利のベストポジション マイケル・ポーター「競争戦略論」(ダイヤモンド社)を読み始めている。ポーターの論文集だがとてもおもしろい。今回は1996年の論文だが「戦略とは何か」と説明している。 1. 効率と競争とは違う ポーターは効率化と戦略…

№1776 MA(マーケッティング・オートメーション)

№1776 MA(マーケッティング・オートメーション) 「最新マーケッティングの教科書2016」(日経BP)はなかなかおもしろい。データドリブン(data driven)という考え方は大量の顧客データを瞬時に処理し、日々の事業に改善を加えようというものだ。このアイディ…

№1775 君たれと足らざらん

№1775 君たれと足らざらん 論語のお勉強です。 魯国の哀公が孔子の弟子、有若(ゆうじゃく)にむかって、租税のことを相談したときのことだ。魯国では飢饉が続いて国の財政が乏しくなってしまった。そこで、どうしたらよいかと尋ねたのだ。 有若はなんと減税…

№1774 経営者は人格者でなければならない

№1774 経営者は人格者でなければならない あながた経営者であるなら、人格者たらんとめざすべきだ。経営者が人格者であるとはどういうことだろうか。最近、中国の古典や論語を読んだりしているので「徳」という言葉が気になる。 1. 経営者は会社文化の象徴で…

№1773 データマーケッティング

№1773 データマーケッティング コンピュータとインターネットの発達でマーケッティングの状況も一変している。 マーケティング(英: marketing)とは、企業などの組織が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧…

男と女 男は火星、女は金星

男と女 男は火星、女は金星 私たちは離婚事件を扱うので「男と女」の問題にも興味がある。 「ペスト・パートナーになるために」(ジョン・グレイ)は是非、おすすめしたい。 男と女とでは思考が違う。しかし、お互いに思考が違うことがなかなか理解できない…

№1772 私傷病、障害者に対する配慮

№1772 私傷病、障害者に対する配慮 業務とは関係ない病気、障害によって就労が困難になった労働者に対して雇用主としてはどのような対応をするべきだろうか。あるいは、障害者を雇用したものの就労がやはり困難という場合はどうだろうか。 私傷病による就労…

家族でライン はーちゃん就活始まる

はーちゃん 就活始まる 大学院生のはーちゃんの就活がいよいよ始まった。はーちゃんはさすがは京大女子ということで何かと漏れがない。インターンシップに応募したときは何度もエントリーシートを書き直していた。先輩に聞き、同級生に修正してもらい、さら…

№1771 「倒産」前に考えるべきこと

№1771 「倒産」前に考えるべきこと 「倒産」は法律用語ではない。一般的には不渡事故による取引停止、破産などが倒産と呼んでいる。会社の整理も行わないまま放置することも倒産と呼ぶことがある。 会社が倒産に至る場合、遅くともその10ヶ月前にはその日が…