名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

名古屋,豊橋,東海三県中小企業法務を行っています。

2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

№572  事業再生の法的処理

№572 事業再生の法的処理 根雪のようにたまった債務については最後の最後には切り捨てる外はない。この場合、経営者としては断腸の思いであるが、「耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶ」ほかはない。まだ、事業のうち、生き残り部分を残して後は切り捨ててしま…

№571 事業再生をどのように考えるか

№571 事業再生をどのように考えるか 売上げが低下したりて立ち行かなくなったり、債務がどんどん膨らんでいって事業継続が困難になったら、事業をどうしたらいいだろうか。私たちの思考順序はこんな風だ。 1. 生き残る価値がある事業かどうか 利益を生み出す…

番外 鳩山に嫌悪感

番外 鳩山に嫌悪感 「鳩山議員の問題点を述べよ。」 という問題を出したら、みんなすらすらと答案を書くだろう。 首相時代の国防・外交に関する幼稚な議論、ぶれまくり。引退すると言いつつ、しゃしゃり出る姿。管を応援しているかと思うと、小沢を立候補に…

№570 史記列伝

№570 史記列伝 長い時間をかけて史記列伝を読み終えた。司馬遷は紀元前145年に生まれたとされている歴史家で、有名な「史記」を完成させている。中国の様々な歴史書の中でも屈指の名作であり、古今様々な評釈がされている書物だ。 史記は本紀、書、表、世家…

番外 明日は皮膚科だ

番外 明日は皮膚科だ 私はどうも皮膚が弱い。今度は右足、小指にアトピーが出てきた。今回は相当ひどいのでやっぱり皮膚科に行くことにした。もちろん、いつもの皮膚科だ。しかもまた、今回も股の付け根あたりもかゆいし、ちょっと腫れている。「またかよ!…

№569(短) 登録商標

№569(短) 登録商標 民主党の代表選はどうなっているんでしょうね。 顧問先の病院に内容証明郵便が来た。 ある事業の名称について、登録商標となっているからその事業を止めるか、事業所名を変更しろと言うのだ。病院に関するこんな事業にも登録商標がつい…

№568(短) とても払えないけど貸してくれるか?

№568(短) とても払えないけど貸してくれるか? 銀行とのおつきあいは一定の透明性が求められる。銀行は決算報告書や事業計画書を求めてくる。資産を多くしたい、黒字決算が必要だというのは分かるが、下手な小細工はしない方がましだ。 リーマンショック以…

№567(短) 未払い残業代

№567(短) 未払い残業代 中小企業ではサービス残業について誤った考えがある。例えば、特に指示しないで自主的に残業している者には残業代は払わなくて良いという考えだ。これは間違いであることが多い。就業の実態を見れば、残業を余儀なくされる事例は少…

№566(短) 豊橋法律事務所

№566(短) 豊橋法律事務所 当事務所は豊橋に事務所を設けた。同事務所は地域貢献だ。中小企業は地域に根ざす。これは当たり前だ。地域のニーズに応えて地域に貢献し、結果として企業が発展する。法律事務所も同じだ。ただ、これまで、地域に根ざすと言って…

№565 進化について

№565 進化について 進化を弱肉強食でとらえる考えは今はほとんどないんじゃないかと思う。 むしろ、「環境に適応できる種だけが生き残ることができる。」という考えは定着しているのではないかという気がする。適応の過程で、様々な種が発展し、今日の多様性…

番外 おい、そこの娘!

番外 おい、そこの娘! 被害者学は犯罪被害者にも問題があるという研究だ。乳房の胸元まで露出した衣服、お尻まで見えてしまう短いパンツは被害者学から言って問題がある。ほんと、彼女らは問題だ。ついのぞき込んでしまうではないか。さわったらどうするん…

№564 極短ブログ 久しぶりの民事暴力

№564 極短ブログ 久しぶりの民事暴力 最近、夜は虫の音が聞こえますね。みなさま、どうしてますか。 資金に窮したある社長が非正規金融に手を出した。屋敷をだましとられた。闇金数人が押し寄せ、出て行け、俺の家だと社長や社長の家族を怒鳴りつけ、扉を外…

№563 極短ブログ やくざの顧問

№563 極短ブログ やくざの顧問 今日は豊橋の朝市に寄り、有機農業やさいを売っている友人を訪ねた。元気な様子に私も元気になった。 弁護士を長くやっていると暴力団の舎弟企業のような会社を相手にすることがある。 子分を名ばかり社長にしたがる。契約書を…

№562 極短ブログ 「倒産」

№562 極短ブログ 「倒産」 名古屋は朝からスコールでした。いつから熱帯になったんだ。 倒産というのは法律用語ではない。不渡りも含めて、およそ、資金ショートして事業が立ち行かなくなった状態だ。普通は、資金ショート→倒産=事業の消滅だが、そんなに簡…

№561 極短ブログ 「法律事務所」

№561 極短ブログ 「法律事務所」 法律事務所の選択基準は「説明」だ。 あなたの言うことを正確に聞き取ろうとしているか、何となくごまかそうとしているかよく考えてみよう。依頼者の立場に立てない弁護士は、実は依頼者の言うことが理解できない弁護士だ。…

番外 蚊が・・

番外 蚊が・・ 我が家に網戸があるが、どっからともなく蚊が侵入してくる。リビングにいると、血液をたんまり吸って、丸くふくらんだ蚊がブーンと横切っていく。それをパチンとつぶして手のひらに血の広がるのを見ると、「やった」って感じで、なんだかひと…

№560 チェロ

№560 チェロ チェロは人間の声に一番近い楽器なのだそうだ。私の大好きな宮沢賢治の童話の中にもチェロはよく出てくる。賢治自身チェロをよく弾いていたそうだ。 チェロ=セロ セロ弾きのゴーシュは誰でも知っている童話だ。猫、カッコウ、タヌキ、野ねずみ…

№559 法律顧問は必要?

№559 法律顧問は必要? 「法律顧問は必要ですか?」 という質問をよく受ける。先日も、豊橋市内のある企業家を話していてこんな質問を受けた。この企業は操業は60年近くになるが弁護士と相談したことはないという。 不動産関係や貸金業関係などは業務上トラ…

№558 社長が突然亡くなった。(その2)

№558 社長が突然亡くなった。(その2) 私の顧問先の社長が突然死した。依頼を受けて、私は会社経営の立て直しに関与している。本来の弁護士業務とは言い難いが、やってみるとだんだんと要領が分かってくる。前回は債務の整理について書いた。 債務の整理と…

番外 千客萬来

番外 千客萬来 当法律事務所はこのたび豊橋法律事務所をオープンしました。 名古屋事務所が本拠ですが、今後は地域に根ざす法律事務所作りを展開する予定です。豊橋、三河、浜松のみなさん。千客萬来です。写真のまねきねこは、事務所近くの「十一や」という…

№557 社長が突然亡くなった。(その1)

№557 社長が突然亡くなった。(その1) 私の顧問先に社長が突然死した会社がある。 小さな会社なので社長がいなくなると、とたんに会社の機能は止まってしまう。とりあえず、奥さんが社長となって、社長の下で働いてた社員を中心に事業を維持することにした…

№546 過労死は恐ろしい

№546 過労死は恐ろしい 「被告は原告に対し、1億8129万5233円及びこれに対する平成16年11月10日から支払い済みまで年5分の割合による金員を支払え。」 平成22年2月16日、鹿児島地裁は飲食店の支店長が心臓発作で倒れて、脳性麻痺により植物状態にった事例に…

番外 ばあさん復活

番外 ばあさん復活 今日はじいさんの三回忌だった。うちのばあさんはコペンハーゲンから帰ってきてすっかり自信を取り戻し、朝からハイテンションだ。親戚が集まってくるので、家中を仕切りまくっていた。私の長生きはこの法事のためにあった言わんばかりだ…

№545 ヒーちゃんだより

№545 ヒーちゃんだより うちは5人家族だ。長男ヒーちゃんは大学3年生、長女ハーちゃんは浪人大学受験生、次男ナーちゃんは高校1年生だ。彼らが子供の頃、籠橋家ではだいたい1週間から10日ぐらい浅間山麓の山の家を借りて生活していた。今は子供たちはだいぶ…

№544 社員に好かれたい?

№544 社員に好かれたい? ドラッカーじゃないが、社長の役割はなんと言っても「利益」を生み出すことだ。利益がなければ企業が存続できないのだからこれは当たり前のことだ。利益の存在はより大きな事業を可能にする。「私の事業がなければ、世の中は別の世…

№543 大阪ウェルディング工業株式会社

№543 大阪ウェルディング工業株式会社 「中小製造業の中国進出はこうありたい」という本を読んだ。なんてことのない表題であるが、文章も内容もしっかりしている。かなりきちんと取材している様子がうかがわれる。 これは大阪ウェルディング工業株式会社の中…

№542 記録はとても大切

№542 記録はとても大切 裁判をしていると時々とんでもないウソが出てくるので驚いてしまう。訴訟の代理人としては、「そこまで言うか。」とあきれてしまう。 例えば、こんな例がある。 商品製造を外注に出した際、依頼者の会社では契約書を作ることにしてい…

№541 借金逃れに対策はあるか

№541 借金逃れに対策はあるか 債務者が会社をつぶして新会社を設立するという方式で債権を逃れる場合がある。その対策はあるだろうか。三菱の創始者岩崎弥太郎も土佐藩から莫大な借財を引き継いだときにはこの方法を繰り返したという。 会社は倒産したらおし…

№540 宮沢賢治

№540 宮沢賢治 宮沢賢治は私の最も尊敬する作家の一人だ。 賢治の童話はどれもおもしろいが、「虔十公園林」は私の人生観に大きな影響を与えた。 虔十という「少し足りないと」と思われていた人が、小さな杉の木をたくさん植えた話だ。林は子供たちの遊び場…