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マイケル・ポーター

№1656 自社の立ち位置と業界細分化分析

№1656 自社の立ち位置と業界細分化分析 マイケル・ポーターは「業界の細分化と競争優位」(Industry Segregation and Competitive Advantage) を説明している。業界細分化して自社の位置づけを明確にすることは,事業戦略を組み立てる上で必須だという。 ポー…

№1641 ライバルあっての業界

№1641 ライバルあっての業界 世の中に「良い」競争業者("Good " competitor)と「悪い」競争業者("Bad" competitor)がいるとは知らなかった。マイケル・ポーターよると,「良い競争業者は,会社の競争的地位を弱めるよりもむしろ強める。」のだそうだ。 業界…

№1629 差別戦略の秘密

№1629 差別戦略の秘密 マイケル・ポーターに従えば差別化戦略に特別な秘訣はない。 仕入れ,製造,販売などの価値を生み出す会社活動の全ての総合力というところがある。会社の活動は顧客に達し,顧客が会社の活動に特別な価値を認めれば差別化は完了する。 …

№1624 商品の差別化,「会社」の差別化

№1624 商品の差別化,「会社」の差別化 ポーターは「競争優位の戦略」(ダイヤモンド社)の中で差別化を狭く考えてはいけないと戒めている。製品そのものやマーケッティングのやり方だけの問題ではないという。 会社は仕入れから製造,販売,マーケッティン…

№1617 コストは利益?,コストは損?

№1617 コストは利益?,コストは損? コスト削減というのは企業にとって重要な課題だ。1円を笑う者は1円に泣く。 しかし,コストは利益も生み出す。特定の事業に集中したり,差別化をもたらすために高品質化する上ではコスト増は避けられない。コストだと思…

№1616 コスト・ビヘイビア(cost behavior)

№1616 コスト・ビヘイビア(cost behavior) マイケル・ポーターの「競争優位の戦略」(ダイヤモンド社)を読み始め,第三章「コスト優位の作り方」(cost advantage)まで来ている。 大企業は大規模化によるコスト低減をはかって競争上の優位を作っている。コス…

№1604 「品質」ばかりが差別化ではない。その本当の意味

№1604 「品質」ばかりが差別化ではない。その本当の意味 マイケル・ポーターは「『品質』は会社の特異性を売るにはあまりにも狭い見方である。」という(「競争の戦略」)。 「というのは,買い手にインパクトを与えうるには,さらに広範な価値活動が必要で…

№1603 すべては競争優位(competitive advantage)のために

№1603 すべては競争優位(competitive advantage)のために マイケル・ポーターの「競争優位の戦略」(ダイヤモンド社)を読み始めた。 これも分厚い本なのでいつ読み終わるかよく分からない。読み進めるに従って最初の部分を忘れてしまうかも知れない。 会社…

№1599 競争優位と競争回避

№1599 競争優位と競争回避 マイケル・ポーターは競争戦略をコスト・リーダーシップ(大量生産など規模を経済を発揮する),差別化,コスト集中,差別化集中の4つに分ける。 差別化と集中とは異なる次元だ。差別化は商品に他にない魅力を作る戦略を言い,集中…

№1582 大企業は中小企業よりも収益率は高い?

№1582 大企業は中小企業よりも収益率は高い? 大企業の収益率は中小企業の収益率よりも高い,というのは誤りだ。 大企業が力を発揮するのは規模の経済が発揮する場面であって,それがない業界や市場ではむしろ中小企業のほうが収益率は高い。どのような場合…

№1559 社長にとってマイケル・ポーターが必要な訳

№1559 社長にとってマイケル・ポーターが必要な訳 マイケル・ポーターの「競争の戦略」を読み終えて改めてこの本が今だに「ベストセラー」と呼ばれ続けるのも,多くの社長達の本棚にある理由も分かる気がする。 「競争の戦略」は業界や市場の競争の原因を整…

№1558 利益の「穴場」を見つけ出せ!

№1558 利益の「穴場」を見つけ出せ! マイケル・ポーター著「競争の戦略」では新規に市場に参入する戦略に触れられている。この章の最も重要な言葉は「市場要因(market forces)」の「不均衡(disequiliblrium)」だ。 これだけでは何のことか分からないが,要…

№1548 調整企業(coordinater)

№1548 調整企業(coordinater) マイケル・ポーターは「垂直統合の戦略分析」で調整企業(coordinater)という言葉を使っている。 「理論上は,現在企業が果たすべきだと考えられている機能はすべて,それぞれ独立した企業の共同企業体という形でやることもでき…

№1548 垂直統合の戦略的分析

№1548 垂直統合の戦略的分析 マイケル・ポーター「競争の戦略」も15章まで来た。あとちょっとで読み終わる。 14章は「垂直統合の戦略的分析」だ。 垂直統合というのは,仕入れ→生産→流通→販売などサプライチェーンのどこかを一つの企業内にまとめることだ。…

№1538 グローバル戦略と中小企業

№1538 グローバル戦略と中小企業 マイケル・ポーター「競争の戦略」も13章「グローバル業界の競争戦略」まで進んできた。ここは国際的に展開する多国籍企業の戦略に触れられている。彼の問題意識は国際展開によって競争上優位を確保できる企業が国際展開する…

№1534 グローバル業界

№1534 グローバル業界 マイケル・ポーターの「競争の戦略」も13章「グローバル業界の競争戦略(Competition Global Industry)」に入った。ここではトヨタ,IBM,マクドナルドといった国際的に事業展開をしている大企業を念頭に上げられれている。 しかし,中…

№1528 中小企業が海外に市場を求める

№1528 中小企業が海外に市場を求める 1. 成熟した市場における「攻めの経営」のポイント 特定の商品が浸透し,一定伸び悩んでいるとみた場合に市場を海外に求めていくというのはある種自然な流れだ。 マイケル・ポーターは成熟期にある市場では,コスト低減…

№1527 成熟した業界で必要な戦略

№1527 成熟した業界で必要な戦略 1. 成熟した業界,飽和感のある業界とは何か マイケル・ポーターは著書「競争の戦略」の中で「業界の成熟期(industry maturity)」について1章もうけている。「業界=代替可能な商品を取り扱う事業の層」は商品の発生から衰…

№1524 荒波を乗り切る「予測の技法」

№1524 荒波を乗り切る「予測の技法」 マイケル・ポーターは先端業界での競争を乗り切る手法として「予測の技法(techniques for forecasting)」というのを提案している。ポーターの先端業界の戦略は中小企業戦略の策定に役立つ。なぜなら,中小企業は常に新し…

No.1522 中小企業に役立つ「先端業界の競争戦略」

No.1522 中小企業に役立つ「先端業界の競争戦略」 マイケル・ポーターは「競争の戦略」で先端企業の競争戦略を展開している。先端企業というのは通常は高い技術力,たとえば化学,工学方面での先端技術を用いて事業を展開するような場合が典型的だ。 長く存…

№1512 多数乱戦業界でのイノベーション

№1512 多数乱戦業界でのイノベーション マイケル・ポーターが示す多数乱戦業界での分析やイノベーションのあり方は中小企業家の戦略策定にとってかなり有益だ。 多数乱戦業界では業界が整理統合されない経済的必然性が存在する。この経済的な必然性を新しい…

№1508 多数乱戦の業界の戦略

№1508 多数乱戦の業界の戦略 多数乱立業界(fragmented industry)の戦略についてポーターは言及している。当たり前だが規模が大きいとかえって不都合な業界は多数乱立状態になる。たとえば地域や顧客に密着しなければならないタイプの業界は乱立しやすい。弁…

№1502 「規模の経済」の中小企業での有効性

№1502 「規模の経済」の中小企業での有効性 規模の経済は通常,生産量が高まることにより平均的な費用が減少し,利益が増大することを言う。 同一業界内で規模の経済が競争優位を実現する場合には外部からの参入は難しい。それは大きな投資が必要となるから…

№1499 専有知識の拡散と中小企業の技術革新の必要性

№1499 専有知識の拡散と中小企業の技術革新の必要性 マイケル・ポーターの「競争の戦略」(日本ではダイヤモンド社が出版)は1980年に出版されたものだ。実に40年も前の著作だがビジネス分野では教科書中の教科書になっている。少しずつ読んでいるのだが,「…

№1496 戦略グループを考える

№1496 戦略グループを考える マイケル・ポーターは「業界」内の競争について検討している。業界とは「代替可能な製品を作っている会社の集団」と定義されている。業界内部は一様ではなくさらに戦略グループに分けられるという。 業界内部の企業群は多種多様…

№1483 自分たちの競争状態をどのように見るか

№1483 自分たちの競争状態をどのように見るか ビール各社は糖質ゼロ,プリン体ゼロのビールを一斉に売り出した。サッポロビールが初めてゼロビールを売り出したところ,売上げ好調だったことから他のビール会社が市場に参入してきた。 ビール業界というもの…

№1482 自社のベストポジションを探る

№1482 自社のベストポジションを探る マイケル・ポーターの教科書を読んでいるといろいろ戦略を立てたくなってしまう。 弁護士業界の将来像は何だろうか。 ここ何年来弁護士業界はかなり変動が激しい。ちょっと前まで破産事件がやたらとあり,少なくない弁護…

№1479 マーケットシグナルで遊ぶ

№1479 マーケットシグナルで遊ぶ マイケル・ポーターはマーケットシグナルについて述べている。 「マーケットシグナルは,企業の意図,動機,目標,もしくは社内状況の直接・間接に示す行動を言う。」と定義し,企業が発するマーケットシグナルの分析手法を…

№1476 競業者分析,ライバルに学ぶ

№1476 競業者分析,ライバルに学ぶ マイケル・ポーターは競業者分析のフレームワークを提案している。それは「競争相手よりすぐれいる点を生かして,その価値を最大にするよう事業を位置づける」ためである。 ポーターの競業者分析は競業者に限らず,自社分…

№ 1473 競争の基本戦略

№ 1473 競争の基本戦略 マイケル・ポーターは企業の競争戦略に3つの基本戦略があるという。 ① コストリーダーシップ 徹底したコスト削減,規模の経済,垂直統合などを実施することにより業界においてコストリーダーシップをとっていく戦略である。 ② 差別化 …