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№2420 企業経営と心理学

 企業は所詮人で成り立っているので心理学は経営に役立つ。ハーバード大学ビジネススクールでも心理学は研究テーマになっている。

 

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心の持ち方で現実はかわる

 イギリスの元首相、ウィンストン・チャーチルは「悲観論者はあらゆるチャンスに困難を見いだす。楽観論者はあらゆる困難にチャンスを見いだす」と言っているそうだ。同じ現象でも見方に対する心理的傾向によって評価が異なる。どのような状況におかれてもポジティブな心理を持てるよう,心の構造を理解することが必要となる。

 

信念を貫くための心理学

 経営者は可能な限り合理的に判断したいと思うだろう。ある瞬間の決断が,周囲の環境や自分自身の体調などに左右されて不合理であった場合,会社の運営に誤りを生じさせかねない。
 それでなくても,自分のことは自分で判断したいと思っているのに,何か不合理な風潮やマスコミの宣伝のために流されてしまうのは潔しとしない。

 

雑誌ニュートンでは心理学を特集していて興味深い(2021年6月号)

 いくつか紹介している。例えば,「単純接触効果」では何度も見ていると好感を増すという理論が紹介されている。「認知的不協和」という議論では,過去の事実を正当化するために無意識に体験的記憶を変えてしまうということだ。「ハロー効果」では見た目がよいと全てがよく見えてしまうという現象があるらしい。オーガニックというだけで低脂肪,栄養が豊富,低カロリーなどという印象を持つ。

 

心理学の本当の目的

 心理学は錯覚など本当の自分を見失ってしまう現象を扱う。人の心理を逆手にとろうなどとよこしまな発想で心理学を勉強しようというのであれば,おおきな間違いだ。心理学は人の発展,Developmentのために活用されるべきだし,その時,企業は生き生きとした生産性の高い存在となるだろう。
 
 ハーバード大学教授ショーン・エーカー氏「幸福と成功の意外な関係」,テッドのこんな講義はどうだろうか

 

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