名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

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会社分割と債務、倒産、事業再生

№669 会社分割と雇用契約

№669 会社分割と雇用契約 会社分割というのは、会社の一部を分割して新会社や既存会社にに承継させることを言う。M&Aをやりやすくするために設けられた制度だが、昨今は事業再生にもよく使われる。事業再生に使われるようになったのは債務の「履行の見込…

№617 会社分割の限界(商号続用の場合)

№617 会社分割の限界(商号続用の場合) いろいろ事情があって会社分割の限界について調べている。 会社分割は1つの会社を2つにすることと説明される。分割会社(元の会社)と承継会社(新会社)とは別法人なので、特別な事情がないと、元の会社の債権者は新…

№592 会社分割と債権者取消権(論点の整理)

№592 会社分割と債権者取消権 会社分割は驚くほど債権者保護に薄い。そこを活用して事業再生や会社整理に利用することになる。しかし、債権は切り捨てられてしまうため、債権者にとっては何とかならないかということになる。 会社分割に対抗する債権者の手段…

№465 不況下に打つ、次の一手(借金を葬る)

№465 不況下に打つ、次の一手(借金を葬る) (前号№464から続く) 不況下、セイフティネットで膨らんだ借金をどうしたらいいのだろうか。 固定負債が限りなく増加してしまった企業はどこかで借金をどこかで葬り去らなければ、いずれは滅ぶ。借金を葬る作業…

№289 信用保証協会と事業再生

№289 信用保証協会と事業再生 信用保証協会とは私たちはよく出くわすのだが、よくわからないことが多い。 信用保証協会付き融資が支払えなくなれば、代弁済が待っている。中小企業の社長の場合、実はここの仕組みを知らないため、どうってことないと思ったり…

№269 事業再生についての悩み

№269 事業再生についての悩み ある事業の事件を引き受けている。 この事業は単体では採算がとれており,年5億円程度の売り上げがあり,経常利益を生み出している。客層も安定している。経営者は同族で支えられており,社員との関係も良好だ。しかし,社長が…

№244 事業再生=会社を生かそう=社長を生かそう

№244 事業再生=会社を生かそう=社長を生かそう クロネコヤマトが終わったので,株式会社セントラル総合研究所の本,「事業再生」の本を読み始めている。さすがに,高名なセントラル総合研究所だけのことはあって,内容はきわめて実践的で豊富だ。 「債務者主…

№154 倒産企業と税務署

中小企業法務 №154 倒産企業と税務署 「倒産」というのは実は法律用語ではない。不渡り処分,破産,再生手続きなど事業が終了してしまうような状態を倒産と言っている。このような倒産企業から債権を回収することは至難の業だ。多くはあきらめなさいというこ…

№142  「倒産」しても生き残る? その2

中小企業法務 №142 「倒産」しても生き残る? その2 小企業の場合,「倒産」にあっても法的手続きがとられないことが少なくない。債権者からしばしば苦情が聞かれるのは,「倒産してもあそこの社長はのうのうと生きている。」というものだ。確かに,倒産によ…

№141 「倒産」しても生き残る? その1

中小企業法務 №141 「倒産」しても生き残る? その1 「倒産」というのはそれで全てが終わりだと思われがちだ。キャッシュが間に合わず資金が枯渇すれば企業生命は断たれてしまうことが多い。 しかし,一定の年商があり,社員の士気も維持できるような場合に…

№74 実況 ある倒産事件(債権者対策)

(前号から続く) 依頼者:債権者が押し寄せてくるのでしょうか。 弁護士:在庫があるので債権者がくる可能性が高いです。 うわさを聞きつけて,売った商品を返してほしいと言ってくるでしょうね。 依:どうしたらいいでしょうか。 仕入れ先には申し訳ないと…

№73 実況 ある倒産事件(はじまり)

倒産の現場は知っているようで意外に知られていない。あの企業がつぶれたなどといううわさは,業界や仲間内ではあっという間に伝わる。しかし,現実に経営者がどんな体験をしたかはなかなか分からない。 弁護士:どのようなご相談ですか。 依頼者:じつは,…