№2114 やってみようプロセス分析
「数値化仕事術」(PHP)はおもしろい。数字で客観しようというのだが、数字そのものの重要性というよりは、数字をいかに作るかという分析の視点を提供している。その一つが「プロセス分析」だ。
どんな商売でも必ず次のプロセスをたどる。
① 顧客との接点
② 商談
③ 成約
④ 生産
⑤ 納入
⑥ 顧客からの展開
→継続取引,新規顧客紹介
このプロセスの中で何がボトルネックになっているか分析する
①の場面であれば,展示会,異業種交流,ウェブサイト,SNSなど広告宣伝方法の問題となる。法律事務所の場合,顧客の再相談,紹介がもっとも多いので,相談に来た顧客との接点をいかに維持するか課題となる。
疑い,深掘りする
しかし,本当にそうか? 実はウェブサイトが多かったりしないか。そこで,統計を取ってみる。顧客の再相談・紹介が多いという時,どんな顧客が再相談に来るのか,紹介してくれるのか分析する視点が必要になる。そこで,中小企業の企業関係,交通事故,離婚などドメスティックな関係などに分けて数字を出してみる。中小企業関係が多ければ,その理由を分析する。
ストーリーを作る
これは仮説を立てて,それを実証するということになるが,この仮説が難しい。ストーリーを作ることになるが,実際の顧客の視点に立って可能な限り具体的に始めることになる。
アフリカの狩の名手,ブッシュマンが獲物を見失ったとき,獲物になりきって,獲物がどちらに動いたか想像をめぐらすのだそうだ。獲物になりきり,見失った地点の全状況を分析し,方向を決める。このなりきりのストーリー作りが,行動という新しいアイディアを生む。
ストーリーは大きな分類から始まる
最初から細かいストーリーを作ることは有害でもある。
男・女,年齢,などなど簡単な分析から始まり,深掘りの端緒を作り上げていく。
とまあ,こんな感じでプロセス分析は役立つ作業だ。
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