名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

名古屋,豊橋,東海三県中小企業法務を行っています。

№407 逃げ出すな!勝機はある!

№407 逃げ出すな!勝機はある!
 センター試験が終わって、娘が泣いていた。何でもとても難しくて頭が真っ白になったそうだ。家族もなんと言っていいのやら言葉もない。

 そこで、娘、妻、私で成績の分析を始めた。娘の点数、センターの傾向、志望校のセンター成績の考慮の程度、昨年の志望校合格の最低点、娘の普段の実力などなど。
 こうして分析すると不思議なもので、だんだんショックが収まってくる。

 娘は数学で真っ白になったのだが、試験全体がかなり難しかったようだ。確かに悪かったが、全体に悪かった。飛び抜けてできる受験生もいるだろうが、できるやつはもともと合格する者で、娘のライバルではない。つまり、娘のライバルは「努力すれば合格するかもしれない連中」だ。その連中が全体に悪ければ、娘の打撃は小さい。

 志望校はセンター比重0.25だ。仮に今回の成績で10点の打撃を受けたとしても、2次試験への影響は2.5点の打撃だ。彼女の普段の能力から判断すれば、2.5点の余裕はある。そうでなくても、2.5点は試験では誤差の範囲かもしれない。

 50点の打撃の場合、12.5点の打撃となる。これはかなり大きい。しかし、一方で、普段よりもたくさん取れている科目ある。満点に近い科目あるのだ。それなら、この大きな打撃はある程度カバーできる。
 
データの分析は多角的に行う。経営者はリアリストだ。数字をよく見つめなければならない。多角的に分析し、現実を把握する。しかし、それは常に勝機を見いだす方向で分析することが必要だ。損はどこで取り戻すか。失った損は大きなものだったか。

 あなたは、マーケット、競合他社の動向を精査しているか。自分のコンセプトは適切に棲み分けた場所にあるか。あなたは自らのコンセプトに基づく売り上げを冷静に見ているか。あなたの事業は利益がどれほど見込めるか。どこを突破口に力を入れているのか。社員はそれを理解しているのか。あなたは奮い立っているのか。社員は同じく困難に立ち向かおうとしているのか。逃げ出すな!勝機はある!

 娘はまだ若い。しかし、若いなりに人生の困難に立ち向かい必死だ。親のやってやれることはほとんどない。彼女は気分を切り替えるためにテニスをし、表面上は今日はすっかり元気を取り戻し、2次試験にむけて計画を立て、勉強を始めている。娘にはずいぶん教えられる。