番外 ばーちゃんのスイッチ
うちの生きたご先祖,ばーちゃんは86才になる。ちょっともうろくし始めて同じことを繰り返す。ばーちゃんスイッチというのがあって,スイッチが入ると必ず話す。一度話して,10分後スイッチを入れるとまた同じ話をする。話はかなり脚色されている。
じいさんと結婚の時どうだった?
初めておとうさんの家に行ったときに,みすぼらしくて本当に悲しかった。「家に帰って泣いたよ。でも,お父さんが好きだったろうね。結局結婚して,苦労してきた。好きな人と結婚するのが一番だわ。
人生で一番うれしかったことは何か?
たかちゃん(私のこと)が京大受かった時は本当にうれしかった。飛び上がって喜んどったらお父さんが「ちょっとまて,ちょっとまて,明日の新聞を確かめてからにしろ」っていってて・・・
家を建てたのはいつ?
お父さんが39才の時に家を建てて,40前に家を建てれることができてよかったねってお父さんと話してた
今は苦労している?
何にもないよ。幸せな人生だった。こうやって,庭を見たり,向こうのお屋敷の木を見てて本当にあきーせん。このままぽっくり死んだら幸せだわ。
このほかにも,だいたいパターンが決まっていて,自分の都合の悪い話はほとんど忘れている。幸せなできごとを,自分の都合のいいようにさらに幸せにして生きている。さすが,生きたご先祖,ということで今日は孫たちがお参りに行く。
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