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№1810 台湾の印象

№1810 台湾の印象

 台湾仕事の関係で、提携先の法律事務所を探すために台湾に来ています。

 台湾も含めて東アジア圏、漢字文化圏ですかね、当地の弁護士がかなり日本語に精通していて渉外事件を扱うのに「英語」の壁は少ないように思います。多くの企業がすでに台湾に進出しているせいか、台湾側弁護士もかなり慣れていて、意思疎通もほとんど問題ありません。

 台湾法は基本的に日本と似た構造になっていて、私たち日本人弁護士からすればかなりわかりやすいように感じます。この点は同じく日本法を母法としている中国大陸側の法律と似ているのですが、大陸側の法律には米国法の要素も混じっており、少しわかりにくくなっています。

 台湾の弁護士たちとは合弁のあり方について討議をしたのですが、台湾では最近は合弁や提携関係、特に技術の提供を内容とした関係構築が進んでいるようです。台湾ツアー初日、国際貿易を専門にしている大学教授と夕食会をしたのですが、彼女もそのように感じ、台日企業連携の動向が研究テーマになっているそうです。
 
 台湾弁護士やコンサルタントの考えでは、台湾・日本企業の信頼関係は構築しやすく、比較的成功している例がいくつもあるようです。特に製造業分野においても技術指導を内容とするライセンス契約や合弁契約がけっこうあるということでした。

 台湾の場合、大陸側とは自由貿易協定が進んでいるため、台湾を中継地とした中国市場への展開も可能となっています。もちろん、昨今の政権交代で中台の関係がどのようになるかは台湾人にとっても予断を許さない状況にあるようです。

 少なくとも私が今回会った台湾人たちは、ベトナムなどASEANに目をかなり向けていました。この当たりも政権の交代が大きく影響しているのでしょう。

 いずれいしろ台湾は好印象で、中国大陸側のような「だまされる」ことに対する警戒感は少なくてすむというのが私の印象です。

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