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№291 信用保証協会との懇談会話題 その1

№291 信用保証協会との懇談会話題 その1

私の所属している中小企業家同友会では信用保証協会と懇談会を開くことになりました。話題事項をあらかじめ提出することにしたのですが、こんなものでどうでしょうか。
長いので、分割しUPすることにします。

【新規融資、既存の融資について】
1) 急激な景気の低迷にともないきわめて多くの中小企業が資金繰りに困っています。それに伴う対策としては、追加的融資、借り換え融資もしくは契約条件の変更などが考えられると思われます。昨年の秋頃から、最近までの間に多くの事業所が何らかの対応策を迫られてきたのではないかと思います。追加融資などもしくは条件変更の実情はどのようなものがあるでしょうか。認められる例が増加してきたのでしょうか、増加についても特定の傾向が見られるでしょうか。

2) 新規融資や追加融資の基準については最近の不況を受けて変化はみられるでしょうか。現在の不況下では従来のCRD(Credit Risk Database)のスコアなどを重視した格付け基準では多くの企業が不良と判断されやすいと思われますがいかがでしょうか。
不況による経営の悪化を一時的なものとして企業経営を判断する手法は取り入れられているのでしょうか。たとえば、企業の将来性など、企業が本来持っている経営のあり方を評価する手法は取り入れられているでしょうか。それはどのようなものでしょうか。

3) 中小企業向けの経営診断、経営相談は愛知県信用保証協会では実施されているでしょうか。その成果はどのように現れているでしょうか。企業が保証協会に直接相談するということはあるでしょうか。

4) 2007年から責任共有制度が導入されました。制度導入後の融資額の多寡、融資対象企業の広がりなどに変化はみられたでしょうか。私どもは銀行が責任を分担することにより、保証協会の利用が制限されるのではないかと危惧してきましたが、実際にはどうでしょうか。信用保証協会と銀行との判断が分かれることはあるのでしょうか。どのような点で判断が分かれるのでしょうか。銀行が否定的である場合に保証協会が他の金融機関を紹介することはあるのでしょうか。