盛和塾は京セラ稲盛和夫氏が塾長となっていた,起業家の「塾」だ。今は解散して無くなったが,機関誌は読める。機関誌には稲盛氏の経営の考え方や,塾生である経営者の報告があり,経営者の生の声を知ることができる。
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機関誌11号1994年発行には京都からふね屋社長の報告があります。起業して喫茶店を始め,徐々に店舗を増やし,10年ほどで売上1億円を超え,20年ほどで売上高33億円になっています。今はどうなっているかと調べてみると,2015年に「ジェイアール西日本フードサービスネット」の子会社となっています。
社長の報告に対して,塾長は「組織の沈滞化を心配します」と答えている。それはともかく,「アルバイトの女の子にまで」経営者意識を持ってもらうぐらい経営をしなければだめだといいます。つまり,採算性というのが徹底的に意識され,「働く人全員が店の経営者である,そのように教育することが大事です。」そのためには,事業の「単位」を明確にし,単位ごとに厳密な採算性をとっていく,誰でも経営状態が分かるようにする必要があるといいます。