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№345 やってみよう

№345 やってみよう
私は時々自分が天才じゃないかと思うときがある。
こんな話を妻や娘、息子に話しても相手にしてくれない。

どこが天才かというと、時々、思いもよらぬひらめきがやってくるのだ。いろいろな難題があって、困ってうんうん唸っていると、活路が開いてくる。これでいこう、という感じかな。

たとえば、私はアマミノクロウサギを守るための裁判をしたことがある。もう、何年も前の話になるが未だに話題になっている。奄美大島の森林を守る必要があるのだが、どうも裁判はできない。でも、放っておく訳にもいかない。

そこで、思いついたのが、ウサギを原告にする裁判だ。ウサギが原告になって法廷に登場し、人間と戦う。この奇想天外な裁判は大いに想像力をかき立てられるはずだ。メディアが取り上げられれば自然保護運動への支持も集まるだろう。

とういことで、今から15年ぐらい前になるが、原告アマミノクロウサギと表示して裁判した。裁判は大々的に取り上げられ、自然と人間の新しい時代が到来したと新聞は特集を組んだ。NHKクローズアップ現代も特集した。民放もいくつか特集した。裁判は世間の注目を浴び、ウサギが法廷にやってきて証言するんだろうか、ウサギはなんて言うんだろう。「人間なんかくそくらえ」っていうんだろうか。とみなわくわくした。

しかし、いろいろアイディアあってもやってみなければ分からない。やってみなければ天才にはなれない。やってみてだめでも、10のアイディアのうち1つ生き残ればいい。一つの成功で九つの失敗は忘れ去られ、なんだか、何でも成功しているように思われるのだ。

「でも,こういうのは天才ではなく、ビッグマウスとか、山師っていうだよ」って?