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№2200 遺産相続でもめるパターン

№2200 遺産相続でもめるパターン

1. 嫁にいった姉,妹
  男女平等の社会だが,相続では依然長男が優遇されることが多い。父親が死亡したときは母親の意向などもあり,相続財産を長男に譲ることに同意した姉,妹だが,母親の死亡の時は権利主張する例が少なくない。

  長男は家意識があったり,母の面倒を見てきたという自負がある。女の兄弟たちは父の時は我慢したが,あのときは若かった。父の時で恩は返した。今度はちゃんと権利主張させてもらいます。というパターンだ。

2. 嫁とうまくやれない母
  夫が亡くなり,母親一人になったとき,同居している嫁とうまくいかない母親の場合だ。母親はだんだんもうろくし始め,何かと嫁にうるさい。嫁が「おかあさん半日だけでいいからちょっと施設に行ってくれない」と頼んだ途端,追い出されるなどと妄想が出ることがある

  こんな時に,嫁に行った姉,妹が母親を連れ出してしまうことがある。母親はボケが始まっているので,近くの嫁より遠くの娘という感じで,無責任に同情する娘が同志だと思ってしまう。結局はじゃけんに扱われたり,施設に入れられてしまったりするのだが,ボケているから,全財産を譲るというような遺言を書かされたりする。中小企業の場合,安易に配偶者控除を使って妻に株を渡している場合があるので,こんな場合はとても困る。

3. 近くに住んでいるというだけで面倒見てきたと勘違いする場合
  法律の世界では子が親を扶養するのは義務だ。親が子供を養育するのに後で金を返せとは言わない。それと同じで,普通に面倒みるぐらいでは特別扱いされることはない。まして,近くに住んでいて週に一回程度顔を出すだけでは到底面倒を見えてきたとは言えない。

  しかし,世間ではこれをかなり勘違いする例がある。他の兄弟は何もしなかった,といい,死に際に預金通帳や現金,大事な財産を持ち出してしまって,何も渡さない例があある。預金などは死に際に引き出してしまうという荒技を平気で行うこともある。

などなど

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