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№1570 何のために生きていくか

№1570 何のために生きていくか

 人はいいときばかりとは限らない。苦しいときだってある。眠れないほどつらいときもある。精神的にまいってしまって,少しのことでがっかりしてしまうこともある。精神の弱さが肉体に表れてしまう,そういう極限状況はある。私たち弁護士は依頼者のそんな状況によく直面する。

 こころが「うつ」だという時ほど危険なことはない。しかし,人は人生を放棄することはできない。つらくても立ち向かわなければならないこともある。こんな時,私たちは弱っていく心とどうやって戦っていったらいいのだろうか。弁護士はあなたに何を言ったらいいのだろうか。

 もし,私たちが何もかも捨てることができるのなら,それはさぞかし楽なことだろう。確かにそんな選択肢もある。事業が追い詰められたとしても,それで死んでしまうことはない。今の事業が無くなったとしても別の人生はきっとある。

 でも,あなたに責任がある限り,どこかで立ち向かわなければならない。石のようにじっとしていて嵐の過ぎ去るのを待っていなければならない。石のように動かず,退かずじっとしている,そんな不動の心がつらいときには必要だ。

 まず,あなたはあなたをいたわってあげよう。眠れなくとも眠れるようにしてあげよう。家族と語り合い気持ちをほぐしていこう。優しい音楽や奮い立つ音楽を聴いてもいいかもしれない。お風呂に入る時間も決め,リラックスできるようにしよう。

 それから,一体自分は何のために生きているか考えてみるのも悪くない。つらい時ほど自分の人生を振り返り,自分が「天」の命ずるままに生きてきたのだと考えてみてはどうだろうか。言ってみれば,心を「天」に預けてしまうのだ。つらくたって何があったって,それは「天」のはかりごとなのだ。あなたの責任ではない。

 自分の今やるべき事をやること,それが「天」の命じたことだ。自分を信じて疑わず,ただ自分の行うべき事をやるのみだ。それで,多くの難局を切り抜けてきたではないか。嵐の中でもじっとしていられる強い心を鍛えてきたではないか。

 弁護士はあなたのために働き,あなたが求める不屈の心を支えることになるだろう。