№1090 おっぱいの役割
アルテミスのおっぱいがすごい
おっぱいと言えば、当然母乳だ。赤ちゃんはおっぱいを飲んで育つ。おっぱいを飲む動物だからほ乳類になっている。犬でも豚でも乳房がずいぶんあって、さすが多産系の動物は違う。人間の社会でもアルテミスはびっくりするぐらいおっぱいがあって、犬や豚に負けていない。
おっぱいが性器でいやらしくなったのはいつのことだろう
おっぱいの言葉にはさすがにエッチな響きがある。こうして書くことすらはばかられてしまう。しかし、おっぱいが性器として認識されるようになったのは西洋文明が入ってきてからだという話もある。それまでは乳房を出すことにためらいは無かったということらしい。日常生活の中で、普通に乳房は露出されていたということかな。例えば、授乳とか、暑いときの行水とか、海で泳ぐときとか、別に出したところでどうだという感じだったかも知れない。
北斎「蛸と海女」はかなりエロい
しかし、これはうそだ。太古よりおっぱいは性器として認識されていた。我が家にある歌麿系の春画にはどれもおっぱいがきちんと描かれている。葛飾北斎の有名な春画、「蛸と海女」では、にゅるにゅるとした蛸の足が海女の乳首に絡んでいる様子がいやらしく描かれている。そのせりふなど読んでみると心底いやらしい。土偶など見てもちゃんとおっぱいが作られている。
「蛸と海女」の画像はこちら
「蛸と海女」のせりふを見たい人はこちら
「蛸と海女」のせりふの現代語訳を見たい人はこちら
人間のおっぱいは普通のほ乳類とはずいぶん違う。ほかのほ乳類に比べて大きい上、目の触れる位置にあってセックスアピールしている。最近の服なんかでも谷間を見せる服があって、そんな女性がかがみ込むとつい目がそっちに向かってしまう。
おっぱいが美しく、ありがたいのは進化のおかげ
私はつくづく人間は特別なほ乳類だと思う。普通、ほ乳類には発情期があって、発情期に乳腺なども発達するようだ。セックスだって発情期以外はしない。人間以外のサルたちはみんなおしりが発情の印になってて、おっぱいはセックスポイントではない。それに対して、人間には発情期が無いというか、年中発情していていつでもセックスしている点で他のほ乳類とは基本的に違う。おっぱいだってずいぶん顔に近い位置にある。ホルスタインなどと比べると全然違う。
人間は年中発情している
一夫一婦制の生物である人の場合、メスである女性が年中発情していて(こうした発情を疑似的発情と呼ぶこともあるらしい)セックスを受け入れることで恒常的にオスである男を引き留めているという考え方もあるそうだ。男女は日常的なセックスで絆を確かめ、深い愛情を作りあげていくという解釈らしい。そうなると、おっぱいなどが眼の前にあって、日常的にオスを惹きつけていくのも進化のありがたい結果ということになる。
ボノボのセックスはとても平和だ
人に最も近い遺伝子を持つボノボという猿は、セックスを正上位で行い、日常挨拶のかわりに性器をあわせるということだ。仲間同士抱きつくことが大好きなこのサルを見ていると、セックスが好きだというのも平和な感じがする。人間はさすがに挨拶代わりにセックスすることはないが似たところがあるね。やはり抱き合うセックスというのは万物の霊長が進化上生み出した大きな智慧というところか。
わたしがおっぱいということでいつも衝撃を受けるのはミケランジェロが作ったメディチ家礼拝堂の「夜」の像だ。強い筋肉を持つ女性の裸像だが乳房が異様な固まりとなって表現されている。なんのためにこんな形でおっぱいを表現しているのかなと思ってしまう。
美しいおっぱいと言えば、月並みですが、ミロのヴィーナスですかね。