自社の限られた資金をどのような分野に投資したらよいかと評価する場合に利用されるのがPPMという手法だ。事業の選択と集中を行うため、事業分野を「金のなる木」「花形」「負け犬」「問題児」に区分けする。経営学の最初のころに習う。
PPMでは、「事業の成長率」という軸と「相対的市場シェア」という軸を縦横に置いて分析する。
1st phase 問題児
これから成長するかもしれないという事業だ。
起業時などシェアは低いが、これから成長するかもしれない。
2nd phase 花形
成長率も高く、市場占有率も高い。
伸び盛りなので、大きな投資が必要。
3ed phase 金のなる木
成長は高止まりする。市場占有率は高い
安定しているので、追加投資は不要の状態
4th phase 負け犬
成長率は悪く、市場占有率も悪い
撤退対象
なんとか「金のなる木」に育て上げる
事業の中で、安定して収益がある部分が「金のなる木」だ。企業としては「問題児」から始まり、適切に投資していかに多くの金のなる木を増やすかが安定経営の鍵となる。たとえば、花形と判断すれば、そこに投資して、「金のなる木」にまで持って行く。
「金のなる木」も情勢変化で「問題児」に
「金のなる木」であっても、技術革新によって陳腐化し、市場占有率がどんどん悪くなり「問題児」に転落するかもしれない。こんなときは、「金のなる木」の占有率が落ちても、投資することによって伸び盛り、つまり「花形」に変化するかもしれない。
「負け犬」かどうかの見極め
「問題児」であっても、成長率の「質」を見れば、あるときブレイクスルーして、一気に「花形」躍り出るかもしれない。この「質」は、「事業価値が社会に役立っているか?」によって判断される。
という具合に分析する。
https://sogyotecho.jp/ppm/?sp=more より
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