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№89 会社の役職

 会社法が成立して会社組織には様々なオプションが用意された。取締役,取締役会,代表取締役と従来の制度の本筋は変わらない。しかし、我々の間では常識であった取締役会であっても,バリエーションがあり、会社法では取締役会設置会社委員会設置会社,非取締役会設置会社と分かれる。

 業務を執行する取締役は業務執行取締役と呼ばれる。取締役の中には特別取締役というのがあって重要な財産の処分,借財など特別事項についての決定権を委任できる仕組みがある。取締役の監視機能を強化するために社外取締役という制度もある。

 会社の会計や業務を監査するために,監査役監査役会,会計参与,会計監査人などと用意された。

会社法を単純に理解する】
 いろいろ複雑で勉強する側にとっては大変だ。会社法がこのように複雑になっているが,その思想は次の二つだ。
   ① 会社にも規模の大小,いろいろあり,いろいろに合わせた組織を作れるようにする。
   ② 迅速な意思決定ができるようにする一方で,監視体制を強化する。

 しかし,会社のやりたいことを決めて選択できるようになったと考えればもっと単純化できる。