名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

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2008-08-11から1日間の記事一覧

№45 赤福事件の教訓 その7(行政の役割)

赤福は複雑な食品加工行政の犠牲者であるという意見もあるようだ。中日新聞の報道によると, 三重県伊勢保健所には1995年に食品衛生法に基づく商品表示が「製造年月日」から「期限表示」に切り替わった際、赤福より「製造してすぐに出荷するものと、冷凍した…

№44 赤福の教訓 その6(社長の教育)

コンプライアンスで重要なことはトップの決断と,トップの決断が会社全体に反映するシステムにあることは言うまでもない。企業コンプライアンス体制については大和銀行ニューヨーク支店損失事件が有名だ。これは米国債(米国財務省証券)を簿外取引により、11…

№43 赤福事件の教訓 その5(家訓)

赤福は「赤心慶福(せきしんけいふく)」に由来し,赤子のように素直な気持ちで、他人の福を自分の福のように喜ぶ心を表しているという。伝統ある商家には家訓があって,その内容は商売の心得を超えた人格形成の指針にもなっている。どのような組織理念も,…