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№2215 バッタ野郎

№2215 バッタ野郎

バッタってなかなか響きの良い言葉
 「バッタ野郎」ってよく聞くような言葉だが,グーグルで検索してもよくわからない。「バッタ」という言葉に何か歯切れのよい響きがある。「バタバタ」とか「ばったばったとなぎ倒し」とかなんとなく動的で,軽い。

バッタって貧乏紳士のイメージ?
 バッタは細長く顔が長い。羽が伸びていて燕尾服のようなイメージがある。すました紳士のようなところもあるし,草むらにいる上,弱いイメージもあるのでなんとなく貧乏くさい。ぴょんぴょん跳んで何か落ち着かない感じもある。限りなく軽い男が,すましてぴょんぴょんしてるという感じか。

 というので,アリとキリギリスでもバッタは音楽や踊りが大好きな遊び人として登場してくる。

みんなの歌,「グラスホッパー物語
 しかし,バッタははねて飛んでいくので,大空を駆け上がるイメージもある。のっぽさんの「グラスホッパー物語」はそんな感じだ。私が子供の頃は原っぱというものがあって,トノサマバッタがいた。トノサマバッタは高く高く飛び上がる。チョウなどと違ってどこかに落ちていくので,私たちは目で追い,なんとか捕まえようと走り回った。

私はバッタ君に何度もお辞儀をしてもらいました
 ショウリョウバッタはびっくりするぐらい大きいが動作が鈍い。私はバッタ君を捕まえて,後ろ足だけもち,お辞儀を何回もしてもらった。ごめん,バッタ君。ショウリョウとういのは「精霊」の意味で,体型が精霊流しの船に似ているからこの名前がついたそうだ。そんなロマンチックな由来があるとは。

 ショウリョウバッタは雄は情けないくらいに小さい。飛ぶときキチキチいうので,キチキチバッタとも言う。でも,きっと,音を出して注意を引きつけ,動きの鈍い雌を守っているに違いない。バッタ君男だねぇ。

 オンブバッタは雌の上に雄がのっかっている。こっちの雄はなんだか情けない。形が似ているのに,ショウリョウバッタとオンブバッタは「科」が違うらしい。ショウリョウバッタモドキという形が似ているが動作が機敏なバッタがいる。

「はたおりめ」とも言います
 私の大好きな「虫めづる姫」は「人は、まことあり、本地たづねたるこそ、心ばへをかしけれ」と,真実を追究する人こそおもしろいと言って,姫様なのに虫を集めては観察を楽しんでいた。

 彼女は姫なので公家の装束だったのだが,一番外側の衣装,小袿(こうちぎ)は「はたおりめ」,つまりバッタの模様だった。さすが,「虫めづる姫」。「はたおりめ」はキリギリスともいろいろ言われているが,ともかくバッタだ。しかし,「はたおりめ」とは何と優雅な響きではないか。バッタ野郎とはえらい違いだ。

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