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№2214 「人生の方程式」

№2214 「人生の方程式」

「考え方」「熱意」「能力」
 稲盛和夫氏の「生き方」(サンマーク出版)では「リーダーには才より徳が求められる」。稲盛さんは「人生の方程式」として「考え方」「熱意」「能力」の要素を大切にする。「考え方」とは,「生きる姿勢,つまり哲学や思想,倫理観などのことでありそれらをすべて包含した『人格』のことであります。」と述べている。

ドラッカーも同じようなことを言っている。
“What a manager does can be analyzed systematically. What a manager has to be able to do can be learned. But there is one qualification the manager cannot acquire but must bring to the task. It is not genius: it is character”

 マネージャーはシステマチックに分析されるべきものではない。マネージャーがなさねばならないものことは学ぶことはできる。しかし,一つだけマネージャーが学ぶことができず,使命が課せられることによってもたらされるに違いない要素がある。それは才覚ではなく「人格」である。

リーダーシップ論の限界
 リーダーシップ論は経営学でも研究がされていて,組織作りに優れ,部下への配慮があるリーダーがよいリーダーだと当たり前の結論になっている。フィードラーは「条件即応モデル」を考え,いろいろな条件下でリーダー像を検討したが,結局場面場面で違うという結論になったらしい。

 結局,リーダーというのは様々な集団・リーダーそれぞれ個性があって何が一番のリーダーのあり方は決まっていない。ただ,多くはリーダーは尊敬され,みながついてきてよかった思い,優れたリーダーの場合,そのリーダーの考えに部下たちは影響を受ける。「徳」としか言いようがないかもしれない。

 アメリカの鉄鋼王,アーノルド・カーネギーの墓碑はこんな風に書いてあるそうだ。いい言葉ではないか。
 
 Here lies one who knew how to get around him men who were cleverer than
 himself. 
 自分より賢き者を近づける術(すべ)を知りたる者、ここに眠る。

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