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№2122 パレート図分析

№2122 パレート図分析

 課題に対してたくさんの要因があるとき,2割の要因が8割の原因となっているというのがパレートの法則だ。これは社会現象のみならず,自然現象にも当てはまるらしい。この名前、イタリアの経済学者パレートさんからとっている。

ウィキによるとこんな例が挙げられている
 ▼ビジネスにおいて、売上の8割は全顧客の2割が生み出している。
 ▼商品の売上の8割は、全商品銘柄のうちの2割で生み出している。
 ▼売上の8割は、全従業員のうちの2割で生み出している。
 ▼仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出している。
 ▼故障の8割は、全部品のうち2割に原因がある。

感覚的もこれは当てはまるなと気がする
 世の中現象には必ず多様な原因があるが,主要な原因は3つか4つかなという感じだ。重箱の隅をつつくようなまねをしてでも見つけ出せばいくらでも原因はみつかる。しかし,原因がいくらたくさん集まっても,与える影響は限りなく小さいので量としてはたいしたことはない。

パレード図分析
 ともかく,2割要因が現象全体の8割を占めるというとき,まず2割分からまず2割分から解決しようと言うのは自然のなりゆきだ。このパレートの法則を利用した分析手法が「パレート図分析」と呼ばれている。これによりどこまでが2割かを見極めることになる。

コンビニはパレート戦略
 コンビニなどは2割に注目して,売れ筋2割の商品を増やせば,売り上げが上がっていくという考えらしい。生産活動で不良率を減らすというとき,要因を分析して,まず上位2割の要因を解決し,その次のまた上位2割になった分を解決するということを繰り返せば,どんどん改善するということになる。この2割をいかに見つけ出すかがパレート図分析だ。

パレート分析は分析方法の一つでしかない
 もちろん,パレートの法則は分析方法のひとつでしかなく、よい悪いはない。在庫をたくさん抱え込んで,機会損失を防ぐという選択もある。アマゾンなどはあらゆる商品を売ることで利益を上げている。これはロングテールという考え方だ。

 上位2割の商品が売れるのは,じつは残りの8割の存在があってこそという考え方もある。たとえば,ほとんど売れないが,残りの8割に強いアピール力があり,売れ筋の2割の販売を手助けしているということだってあるはずだ。

 ためしにパレート図を作ってみました。学習塾の選択基準ですが、立地とか、講師とか、窓口とか、80%の個所をさぐります。

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