№1797 経営者をアセスメントする
現在、私はある会社の建て直しの仕事に関与している。経営者も含めて経営陣をアセスメントし適切な体制構築をアドバイスするのが私の任務となっている。まだ、整理中だがアセスメント項目を作ってみた。これは単なる項目で、実際にはこれをさらに緻密にしていくことになるだろう。
尚、経営者の課題は企業の持続的な発展だ。利益は重要な指標となるが、それは結果であって、目標ではない。企業が持っているアイデンティティを実現すること、そのことによる社会貢献が企業の目標でなければならない。ドラッカーは会社の目的は顧客の創造だと言った。利益は重要だが目的実現の進捗を示す指標でしかない。
1. 経営者として必要なのは業界の分析力だ。
① あなたの所属している業界とは何か。
② 業界の構成員たる企業はどのように利益を得ているか。
③ 業界発展の歴史的変遷は何か。現在、業界はどのように変化しているか。
④ 業界を動かす外部要因は何か。
今、最も業界に影響力ある外部要因は何か。
長期的にみて影響ある要因はどうか。
⑤ 業界の消費者、現在の顧客、将来の顧客は構造を持っているか。
将来の動向はどうなるか。
⑥ 業界内のライバルはどのように分類できるか。
⑦ 新規参入者や代替品によって参入してくるライバルはあるか。
⑧ 自社は業界の中でどこに位置づけられるか。
⑨ 自社のライバルは誰か。
2. 自社の事業構造
① 仕入れ、生産、マーケッティング、販売の流れは理解しているか
② 財務、法務、開発といった後方支援は何か。それぞれ何が重要な課題か。
③ 自社のバリューチェーンの中で最大の阻害要因は何か。
いかなる意味で阻害要因と言えるか。
④ 自社の強みは何か。なぜ、強いと言えるのか。
⑤ 自社の顧客は誰か。
⑥ 顧客の要求に対して、自社のバリューチェーンは適切に組織されているか。
3. 自社が利益を得る仕組みについて
① 自社のアイデンティティは何か。理念はあるか。
② 自社の戦略(低コスト、集中、差別化、集中差別化)は理念との関係は?
③ 自社の組織のあり方との理念との関係は?
④ 自社の理念は顧客の期待を満たしているか。
⑤ 自社の経営がうまくいっていると判断する指標は持っているか。
判断するための資料は何か。
4. リーダーシップについて
これはよく分からないな。
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