冒険家 ひーちゃん
長男ヒーちゃんは大学でサイクリング部に入っていた。京大サイクリング部はめちゃくちゃなクラブみたいで,24時間自転車に乗り続けるとか,ゴビ砂漠を自転車で横断するとか,わけのわからないことが伝説となって残っているらしい。当のひーちゃんも学生時代には,真冬の野宿ツアーを強行し,各地の障害者用トイレをねぐらとしつつツアーを敢行したし,南米ボリビアのウユニ塩湖を目指してサイクリングしたりしていた。 無事,学部,大学院を卒業して就職したと思いきや,冒険の心は止まないらしい。連休中も帰省せず,スイスにサイクリングに出かけてしまった。どこにいるかわからないひーちゃんだが,家族ラインはつながっている。
ひーちゃん:今日も晴れ
マッターホルンづくしです!
はーちゃん:いいなぁー!!!
すごーい!!!
おとうさん:すごすぎる…
とまあ,家族で感嘆の声をあげている。「家族であることを楽しむ」,これが我が家のコンセプトだ。ひーちゃんの送信に気づいていないけど,たぶんおかあさんも,次男なーちゃんもなんか言ってくるだろう。