名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

名古屋,豊橋,東海三県中小企業法務を行っています。

№895 ボーナス

№895 ボーナス
 賞与が出せるか。いくら出すかというのは中小企業にとって大問題だ。かくゆう私の事務所でもボーナスをいくら出すかは大問題だった。

 宣伝によって多重債務事件を呼び寄せ、高い利益を上げていくというビジネスモデルはもう終焉を迎えつつある。かなり高い利益をあげるためそれに依存してしまうという麻薬のようなところがある。うちの事務所は3年前から終焉を見越して準備を始め、今年は最後の仕上げの年となった。そして、大幅な減収にもかかわらず、経常利益を黒字に持って行くことができた。本当に急激な改革に対し、みんなよくついてきてくれた。

 経営者にとって賞与を払うとはその年の成功の証であり、感慨ひとしおである。これは所員にあてた手紙だ。

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 冬期ボーナスを支給します。
 昨年、今年は破産・過払い事件が激減した大変な時期でした。加えて○○弁護士も退職し、事務所は大きな困難に遭遇した時期でした。もし、何も手を打たなければ当事務所はとうに経営に行き詰まり解散となっていたでしょう。

 みなさんにも負担を求め、事務所の半分を返還し、さらに豊橋事務所を開設して活路を開くというのが当事務所の戦略でした。各弁護士にも過払いに頼らない活動を求め、弁護士らも大いに奮闘しました。今年はその成果が現れています。しかし、事務所の過払い依存体質はまだまだ続いています。過払いがほぼなくなる来年はさらに困難が予想されます。

 ともかく、事務所一丸となった努力により今期を乗り切り、経常利益黒字が見込まれます。事務所が努力した成果を分け合うとともに、みなさまに対する感謝として今期賞与を支給いたします。

 困難にあって、努力し、それを新たな発展の基礎にするというのが来年の課題です。来期も所員一丸となって事務所発展のため努力いたしましょう。